『21世紀への伝説史 王貞治』プロデューサーが語る製作秘話

『21世紀への伝説史 王貞治(DVD2枚組&愛蔵本)』のプロデューサーが語る、王貞治の知られざる素顔とその魅力。

早稲田実業高校のみなさん、優勝おめでとうございます

2006-08-21 19:31:48 | 製作秘話
王監督の母校 早稲田実業高校が、夏の甲子園で初優勝しました。斉藤投手が、最後の打者となった駒大苫小牧エース田中選手を三振に取ったシーンは、鳥肌がたちました。早稲田実業高校のみなさん、本当におめでとうございました。

早稲田実業高校の監督・選手・スタッフのみなさんに少しでも力になればと思い『21世紀への伝説史 王貞治 DVD』を、甲子園が始まってまもなく、早稲田実業高校のみなさんがいらっしゃる大阪の宿舎のほうへお送りさせていただきました。お守りにでもなっていただけていたら、幸いです。

今日も、王監督の喜びの談話が発表されていましたが、実は、早稲田実業高校・王貞治の誕生は、本人の意図とは別の運命的なものでした。王少年は中学卒業後、父親の影響もあり電気技師になるべく都立の工業高校を第一志望として受験します。しかし、その高校を1点足らずに落第。その結果として名門・早稲田実業高校に進学することになります。

そして、早稲田実業高校時代の3年間、4回の甲子園出場を果たしています。

・ 1年生の夏、5番レフトで出場。2回戦敗退
・ 2年生の春、投手として4試合完投して、優勝日本一
・ 2年生の夏、2回戦敗退(一回戦でノーヒット・ノーラン達成)
・ 3年生の春、2回戦敗退
・ 打者成績:通算打率.294
・ 投手成績:防御率1.50

王監督ご本人の思い出でいうと、初めて日本一という感動を手にした2年の春の甲子園もさることながら、3年生の最後の夏、「とんでもない負け方の試合」が、強烈に記憶に残っているそうです。「とんでもない負け方の試合」とは、高校三年生、甲子園への出場を賭けた東京都予選の決勝戦で(対明治高校戦)延長12回の表、1-1から早稲田実業高校が一気に勝ち越し、5-1とリード。しかし、その裏逆転され、5-6で敗退。甲子園出場の道を断たれたという試合です。

最後の夏に、甲子園に出場できなかった悔しさが、早稲田大学進学よりも、一刻も早くプロで野球をやりたいという気持ちを掻き立てることになります。そして、その想いが、後の巨人軍・王貞治を形づくっていったといわれます。

敗れたとはいえ、3連覇を掴み取ろうとした駒大苫小牧高校の選手は、うらやましいほどかっこよかった。今日の「とんでもない試合」の経験が、人生の宝物になって、これからの人生をさらに大きく切り開いていってほしいと思います。

両校の選手・監督・スタッフのみなさん、そして関係者のみなさん、本当に御疲れ様でした。

大きな感動をありがとうございました。


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