ぶらり町めぐり&御朱印

町を歩くのが好きだ。特に御朱印集めに熱中した。年齢を重ね、段々と体力が落ちてきたが、もう少し頑張りたい。

素晴らしかったマーラー「復活」

2017年07月16日 12時39分42秒 | 雑感
2017年7月15日。18時より、川崎ミューザでマーラーの交響曲第2番「復活」を聴く。

指揮:ジョナサン・ノット
管弦楽:東京交響楽団

メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
ソプラノ:天羽明恵

合唱:東響コーラス


(1)「復活」の前に、細川俊夫の「嘆き」が演奏された。東日本大震災の犠牲者のための哀悼歌である。(メゾ・ソプラノ:藤村実穂子の独唱あり。初演時はソプラノ独唱だったが、藤村実穂子のために改訂されたという。)
ゲオルク・トラークルの詩と手紙を元にしている。トラークルは久しぶりだ。青春の亡霊に出会った気がする。細川俊夫の曲は、何か、神経を研ぎ澄まされる気がして、あまり聴きたくない類いのものだ。藤村実穂子の声は巫女のようであった。霊感を感じた。

(2)「復活」の演奏については言うことはない。「嘆き」の時、バックのオケの音が素晴らしかった。ノット=東響の演奏は初めて聴いたが、抜群に相性がいいのだろう。音が安定していた。

第1楽章の冒頭で、気合いの入った音を聴き、これは行けると判断した。マーラーを聴くと、迫力満点と思うか、五月蠅いと思うか、どちらかになるが、今回は迫力満点だった。打楽器の全奏もあるが、音は汚れなかった。

打楽器は,ティンパニ2セット、クロッケンシュビール、大太鼓、小太鼓、鐘、タムタム、シンバル、トライアングル、それに鞭! 鞭はどこで使ったんだろ?

ステージ外で演奏するバンダは、ホルン4,トランペット4、ティンパノ、トライアングル、シンバル、大太鼓である。このバンダも重要で、トランペットの響きは、天上から聞こえるような気がした。ホールの通路から演奏していて、ドアは閉ざされたままだったが、一度、ドアが開いた。白い光がホールの中に入ってきたと思う。マーラーの指示通りなのだろう。

今回は新全集版による演奏だった。

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