tonton日記

“高山工房”奮闘の巻

ボランティアガイド

2009年09月12日 | Weblog
第2子、第3子とここで産み、子供たちと過ごしたこの町は、私にとって第二の故郷です。
まだ造成し始めたばかりの住宅地の開発をずっと見続けてきました。

大きな建物は学校だけだった30年前。
人口が増えると共に、ホールや図書館、体育館が建ち、大型店舗や医療機関も揃ってきて、随分便利になりました。

最近自分の町全体を見回してみて、気付く事が多々出てきました。
こうした施設の殆どが西地区の住民の納税で建った事です。
だから、西地区に住む人間はその恩恵を充分享受していると言えます。
東地区は農村地帯だから、ホールや体育館などを利用する人は少ないので、偏っていると見えるのは否めません。
今まで両方の地区を妙見山が隔てていて、往来も容易ではなかったのですから。
しかし、昨年箕面トンネルが開通して、東西の交通は格段に距離を縮めました。
東に目を向けてみると、西にはない山や田園の良さがあるのに、それを充分生かしているとは思えないのです。
あるがままに放置されている、そんな印象です。

もっと積極的にこの田や山から、活気を生み出す工夫が必要だと強く感じています。
が、町政の中では、私の望む町の姿と行政の間で、隔たりがあるような気がします。

それは私が住民の側から見るからかもしれません。
あるいは、慣れてしまった行政と、受け取るばかりだった住民の主体性のなさが問題なのかもしれません。

とにかく町と住民の橋渡しとなるようなことが出来ないか、そのつもりでまた一つ足を踏み入れました。

この町の歴史を学び、町を知る事から始めなくては・・・と考えました。
観光ボランティアとして何が出来るか、学んでいくうちに良いアイデアが生まれるかもしれません。
ここに集う人々の意思が結集すれば、新しい何かが生まれるかもしれません。

しかし、そうした私の思いとは裏腹に、聞けば聞くほど、この町にある資源の少なさに期待は急速にしぼんでいきます。
残された史跡は戦国時代の石仏くらいで、あとは田園と森のみ。
この町の将来をどのように見据えたらいいのか。
とても大きな課題です。