ダワさんと一緒だったからできた、戦車メリダでの山中湖往復。(2/3)の続き
道の駅「すばしり」で2度目の昼食を取り、休憩していると3時半。
『もう帰ろうか・・・ダワさんにメリダに乗ってもらったり、励ましてもらったからここまで来れた。もう充分じゃないか。』
『いや、もう2度と来ることはないだろう・・・今ならダワさんがいる。今 山中湖へ行かなかったら、もう2度と自転車で山中湖へ行くチャンスはないだろう。』
頭の中をいろんな考えが飛び交う。
さて向かうのは「山中湖」か、来た道か?
ダワさんの自転車(スペシャライズド)に交換してもらったまま、国道138の歩道を上る。
おや、あの外国人女性は 荷物満載の自転車で車道を上っている。すごいな。
見ていると、目と首を振ってあいさつしていきながら、休憩しているトンサン達の前を通り越して行った。
ダワさんが「さっき見たローディの人、そうとう疲れているのか上ってこないな。」
と、言っていたら歩道をのろのろと上がってきた。
トンサン達も頑張ろう。
「籠坂峠(かごさかとうげ)」を上る。
もっときついかと思ったが、これまでの道と比べて同じ程度。淡々と上る。
それでもやはり疲れる。広い場所があれば、すぐに休憩。 (*^ω^*)ポリポリ
「籠坂峠を上っているぞ」という記念撮影。
メリダのサイコンを見ると16:23。4時半に近い。いつになったら峠を越せるのか。
「山梨県 山中湖村」の看板だ。峠はすぐそこだ。
だが、ちょっと休憩。
ヘアピンカーブが見えた。
山中湖の看板も出てきた。
ついにやったぞ。「籠坂峠」だ。後は山中湖まで下るだけ。 (写真提供 ダワさん)
長い、長い、長い登りだった。自転車でよくここまで来たと思う。
残念ながらメリダで登ってきたのはダワさんだったが。
この先メリダを返してもらい、山中湖まで下る。
道路壁(どうろへき)にいっぱい取り付けられたソーラーパネル。
これはなんだろう?
冬に太陽光で電気を起こし、道路を温めて凍結を防ぐ設備のようだ。
山中湖へ下る道。自衛隊のトラックが追い越して行った。
メリダは時速28.6キロを表示している。
山中湖到着。17:00
トンサン家からの走行距離は73.14kmだ。
少し休憩し、5時18分には出発。
湖を回る時間はない。なるべく明るいうちに道志みちを先まで行きたい。
山中湖を時計の逆回りで。 (写真提供 ダワさん)
(写真提供 ダワさん)
夕方の湖畔の道は散歩している人たちや、若者グループでいっぱい。
夏の合宿という雰囲気だった。
みんなここで泊って行くんだろうな。
道志みち(国道413) を急ぐ。霧が出てきた。 (写真提供 ダワさん)
霧が濃くなってきたぞ。大丈夫か。 (写真提供 ダワさん)
ダワさん「どこかで泊りますか?」
トンサン「いやいや、帰るよ。」
山伏(やまぶし)トンネルまで上りだ。自転車を交換してもらう。
トンネルをくぐると下る一方。スピードが出る。
おっといけない。サイコンを見ると42km/hだ。 (写真提供 ダワさん)
この道の制限は40km/h。トンサン自体もメリダで40km/h以上は出さないことを心がけている。
先を急ぐので道の駅「どうし」には寄らない。18:34 (写真提供 ダワさん)
「道志村役場に冷たい湧(わ)き水があるよ。」とダワさんが教えてくれた。 (写真提供 ダワさん)
「獅子頭共用栓」のいわれが書いてある。 (写真提供 ダワさん)
それにしても車やバイクのスピードはすごい。信号もなく、人も歩いていない道なので、飛ばす! 飛ばす!
たまにクラクションを鳴らしてくる車がいる。ダワさんは我々への励ましだという。
なるほど。ほかに自転車で走っている者などいない。頑張れということなのだろう。
この先道志みちは真っ暗になってしまい、くるたまのパパさんが言っていた走りたくない真っ暗な道志みちになった。
ダワさんも「夜の道志みちは自転車で走るもんじゃない。避けたかった。」と言っていた。
メリダとスペシャのライトが照らす可弱い光じゃスピードも出せない。
時々追い越して行く車のライトが道を明るく照らし出す瞬間は、怖いながらもありがたいなと思う。
車は怖いが、道がはっきり見える安心感の「怖さと安心がブレンドされた」不思議な感覚。
明りが全くない夜道を走ったトンサンは、いかにライトの強い光が欲しいか分かった。
まあ、前からジェントス閃305の明るさ(100ルーメン)では、せいぜい時速20キロしか出せないなとは思っていたが、そんなシチュエーションなど今まではなかった。
ブルペをやる人が、ライトを重要視する理由がよくわかる。
道志みちは下る一方ではなく、上りもあった。
そのたびにダワさんが自転車を交換してくれた。
また広い場所があると休憩した。
また無理して乗らずに押して行こうと、押し歩きもした。
ようやく宮ヶ瀬まで戻ってきた。
鳥屋(とや)のサンクスで夕食をかねて休憩。
無事に道志みちを通過できた。乾杯!! (^ω^)/□☆□\(^ω^) 21:43
この後も上りが無くなる宮ヶ瀬湖を抜けるまでは、自転車を交換してもらった。
飯山を通り、小鮎川土手道を下る。
林中学近くで最後の休憩。11時半ごろ。
トンサンは今日中に家につくが、ダワさんは申し訳ないが午前様だねと話す。
トンサンは23:50 無事に帰宅できた。
持って行って良かったもの。
「救援飴(きゅうえんあめ)」とヘルメット。
救援飴は梅塩味で長い時間溶けずに、梅の味と塩分を補給してくれた。夏のサイクリングにお勧め。
販売者はクリート株式会社。どこで買ったか、値段も忘れた。
ヘルメット・・・今回はかぶって行って良かったぁ。
ケガもなく、無事に帰ってこれたトンサンだが、実ははでな転倒をした。
道志みちの下りS字カーブ、まだ明るい時間帯だった。
時速は30kmくらいだったと思う。
S字の下のカーブ(左カーブ)をクリヤし、上のカーブ(右カーブ)に入ろうとした時、上体(じょうたい)を寝かせられなくて外側に膨(ふく)らみ、道からはじき出されてしまった。
不思議とケガはしなかった。わずかに右ひじをこすっただけだ。(2日後の様子)
頭は道路壁に当たったが、ヘルメットをかぶっていたので何ともなかった。
わずかにこすった跡。それでも帽子をかぶっているだけだったら、たんこぶくらいは作っていたろう。
ヘルメット様様だ。
今までに自転車をコントロールできなかったことは、ほとんどない。
今回は2度目のカーブが思ったより急で、スピードをもっと落とす必要があったこと。(読みが甘かった)
上体の体重移動が遅かったこと。(経験不足か歳なのか)
ブレーキのききが弱くなっていた?(長い下り坂でブレーキがすり減ったか?)
幸いだったのは右カーブだったこと。
対向車が来ないところに転がって良かった。
また道路壁まで1.5mくらいあり、草で覆(おお)われていたこと。
いろんな好条件が重なってケガをすることもなかった。
メリダも無傷。サドルが横へ向いてしまっただけだった。
今回の山中湖往復では、すべてのことに恵まれていた。
ことにダワさんが一緒でなかったら、目的は達成できなかった。
ダワさん本当にありがとう。