去る3月19日の日曜日、馴染みのT旅行社のツアーに参加し、水と緑の発信基地群馬県千代田町に行ってきました。
千代田といえば東京都の千代田区を連想しがちですが、群馬県にも千代田町があるんですね。
千代田町は館林市に隣接した小さな町ですが、利根川中流域の左岸に沿って東西に細長く伸びた水と緑の豊かな町です。江戸時代には江戸への水運の拠点として栄えた歴史があり、利根川流域の肥沃な田圃からは良質な米麦が収穫されるとか。
いつものように、最寄りのH駅からアーバンパークラインで春日部駅に出、伊勢崎線に乗り換えて東武動物公園駅に向かいました。ここで、浅草から来たツアー本隊に合流し、特急りょうもう号にて館林駅へ。
館林駅にはものの24分で着きましたが、驚いたことに駅長以下駅員が歓迎の横断幕を掲げて迎えてくれ、駅長から歓迎のあいさつがあるなど群馬県が県を挙げて観光誘致に力を入れている様子が窺えました。
ここで、つつじ観光の貸し切りバスに乗り換え千代田町に向かい、左右に米や麦の田圃を眺めながら走ること40分、千代田町公民館前に着きました。
公民会前には、休日にもかかわらず、町長始め、町議長以下議員12人のうち11名の議員さん方がずらり並んで我々を迎えてくれました。
千代田町のマスコットみどりちゃんと並んで町長さんから歓迎の挨拶があり、ここでも観光誘致への熱意を感じました。
次いで近くの野菜畑に案内され、いよいよ野菜の収穫体験です。一面に広がるキャベツ畑に入り、包丁で根部を切って収穫するのですが、一人2個まで持ち帰ってよいとのことで、皆大張り切り、私も重たいのでよほど1個にしようかと思いましたが、一つは人にあげてもいいと思い、頑張って大きい塊を2個頂きました。
収穫体験後、少し歩いて着いたところは東光寺。ここは予定になかったところですが、ここには千代田町指定の重要文化財である木造仁王像があるとの町長さんの勧めで立ち寄ったものです。
寺そのものはポツンと小さなお堂が建っているだけの質素なもので、山門
も決して大きくはありませんが、左右に立つ阿形・吽形の金剛力士像は迫力があり、歴史を感じさせるものがありました。推定では造像されたのは17世紀後半から18世紀初期頃とのこと。
再び公民館に戻ると、先ほどのみどりちゃんのほかに可愛い少女姿のマスコットがいました。こちらは植木の里のキャラクターの樹里ちゃんだそうで、千代田町は植木の里としても売り出しているようです。
公民館中に入り、大広間(と言ってもそんなに広い座敷ではありませんが)に案内され、ここで苔玉づくりの実習に入りました。
各テーブルには、各人ごとにリンドウの苗木・土・苔・ツボなどが用意されており、作り方の説明を受けた後、製作に入りましたが、座ったことのない私にとっては苦行というほかはなく、それに不器用とあって、遅々として進まず、指導員が見かねて手伝ってくれ何とか完成をみました。
何とかサマになっていますかな?
すべての人が苔玉を作り終えた後、千代田町の名産の宣伝を兼ねた試食タイムとなり、せんべいに始まり、ドーナツ、味噌おでん、煮込みなど次々にミニカップに入れて提供があり、吃驚しました。
次いで、バスで10分ほど移動し、割烹「新田家」での昼食となりました。ここは、「布団」・「田舎教師」など自然主義文学で知られる文豪田山花袋ゆかりの店で、創業160余年、名物は鯰の天ぷら付きの和食刺身膳とのこと。廊下には田山花袋直筆の掛け軸が展示されていました。
昼食後、再びバスで10分弱移動し、着いたところは斎藤農園です。この農園はこれまでは販売専門でいちご狩りに開放するのは初めてとのこと。
ここのイチゴはは群馬県育成品種のやよいひめで、淡い橙赤色ですが糖度が高く酸味が控えめなので、とっても甘く、また大粒で果肉がしっかりしているので食感が良かったです。
ここで30分1本勝負で食べ放題ということでしたが、昼食を食べた直後のため、そんなに食べられるわけはなく、私は10粒ほどをデザート感覚で食べるにとどめました。
驚いたのは、大きな人参を5~6本入ったビニール袋を各自にお土産にくれたこと。さらに荷物が増えましたが、これは予定外のハプニングで、その気前の良さにはびっくりした次第です。
斎藤農園を後に走ること約10分、次の目的地サントリー利根川ビール工場に着きました。
サントリーのビール生産工場は他にも東京の武蔵野、京都の長岡京、熊本と全部で4か所あるそうですが、ここ群馬の工場が一番規模が大きく、生産量もトップだそうです。
素材選びに始まり、仕込み、発酵、貯酒、ろ過、パッケージングと各工程を見学、日曜なのでほとんど稼働はしてなかったものの、ビデオとの併用で、説明を受け、一応の理解をした次第です。
見学後、待望(?)のビールの試飲会に入りました。その量も半端でなく、好きな銘柄のビールを300mlのグラスになみなみと注いでくれ、しかもお替り自由とあって、酒豪の人にとってはまさに至福の時間だったかもしれません。私は残念ながら、水分をあまり摂れない身なので、プレミアムモルツをグラス半分ほどに留めましたが、
満足のひと時でした。
旅もいよいよ大詰めを迎え、ビール工場を後に10分ほど走り、利根川べりの渡船場に着きました。ここでも驚いたことに、響友会という和太鼓サークルの面々が待機していて、我々の千代田町を去るにあたり、歓送の太鼓演奏をしてくれました。まさに至れり尽くせりのおもてなしでした。
さて、最後のイベント赤岩渡船体験ですが、このコースはは千代田町赤岩から利根川をはさんで向こう岸の埼玉県熊谷市葛和田を結んでおり、主要地方道(県道)熊谷・館林線上にあります。
渡船というと江戸川を挟んで千葉県の松戸と東京都の葛飾を結ぶ「矢切の渡し」が有名ですが、あちらは手漕ぎ舟で渡る観光用で200円取られますが、こちらは動力船でありながられっきとした公道なので乗船料はかからずタダです。
定員が16名なので、3回に分けて向こう岸に渡りましたが、乗船時間は5分でした。私は1便で渡りましたが、迂回してくるバスが着くまでは待機中強い北風を河原でまともに受け、寒かったこと!
3便の人が到着し、全員揃ったところで迂回してきたバスで羽生駅に向かうこと30分弱、しばし駅構内で待機後、17時26分発のりょうもう38号で帰途につき、以後、東武動物公園駅で本隊と別れ、更に春日部駅で乗り換え、18時07分に最寄りの駅に帰着しました。
最後に、今回の旅に同行し、添乗員のTさんを補佐したお二人の若い女性を紹介しましょう。
左側が千代田町役所に勤め、本ツアーの企画者でもあるミス千代田のKさんで、右側が同じく千代田町の職員で東京の東銀座にあるぐんま総合情報センター「ぐんまちゃん家ち」に出向中で同所で一番美人と言われるIさんです。
ツアー中、きめ細かく我々の面倒を見てくれ、雰囲気を華やいだものにしてくれました。
以上
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