野口敏夫プライベートブログ

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壬生町桜ウォーキング他

2018-04-07 20:02:53 | 旅行記

 透析の合間を縫い、昨日、栃木県内の桜を求めて壬生町、大平山などを観光するT旅行社のツアーに参加してきました。

 東武アーバンパークラインで春日部に出、いつものように浅草から来たツアー本隊と合流し、スぺーシアきぬ107号にて一路、栃木駅に向かいました。 ちなみにツアー参加者は39名とのこと。

 9時08分、栃木駅着。直ちに9時16分発の宇都宮線に乗り換え行くこと15分、壬生駅に到着しました。恥ずかしながら、この歳になるまで宇都宮線にこの名の駅があるとは知りませんでした。小さな駅ですが、一日平均乗客数は2000人を超えるとか。なお壬生駅の詳細についてはこちらをご覧ください。

 ここで駅員全員とゆるキャラのみぶちゃんらの出迎えと駅長のご挨拶を受け、街なか散策に向かう我々一行を見送ってくれました。何しろ、当駅にツアー客が降り立つのは初めてとこと。  

 壬生というと、幕末の新選組が拠点とした京都の壬生を思い浮かべてしまいますが、それは京都市中京区内の一部の地名に過ぎず、本来なら自治体としてのこちらの壬生町がもっと知られてもいいはずですが、私を含め、栃木県内の栃木市の北東に隣接する町であることを知らない人が多いのが実情でしょう。
 初めて訪れるところなので、興味津々、T添乗員から配られたマップを片手に歩き始めました。 なお、壬生町の概要についてはこちらをご覧ください。


 地元案内人の先導で駅前通りを西に向かうと、程なく壬生通りに出ました。この道は日光西街道とも呼ばれ、江戸時代には将軍一行が日光東照宮に参詣に行く際に通った由緒ある街道とのこと。驚いたことに10年前に電柱をすべて撤去し電線や電話線などを地下に埋め込む無柱化が行われており、人口約4万の町でよくやったものだと感心する。

 最初に訪れたところは、普段は非公開の国登録有形文化財松本家住宅。運よく特別公開中とあって所有者である元医師の松本幸三氏から直接説明を受けることができました。
 創建は大正元年といわれ、
木造平屋建、瓦葺、建築面積142㎡、正面に入母屋屋根の玄関を構え、東西方向に座敷を配して南東面に縁を廻らす。玄関妻飾や室内の透彫欄間に、鶴などを主題とした巧緻で華やかな彫刻を施すなど主屋の豪壮かつ優美な造りもさることながら、主にケヤキ材を用いた大型の表門、大邸宅の格式を感じさせる裏門・塀、風情ある庭など見どころ十分なものがありました。特におそらくは江戸時代からのものと思われる巨大な古木が目を惹きました。所有者さえもいつからのものか分からないそうです。枝垂桜も素晴らしかったですが、これはそんなに古いものではなさそうです。
     


 次いで壬生通りを北に進み、右に折れしばらく行くと、第2の観光スポット、雄琴神社に着きました。雄琴神社は、壬生町の総氏神、総鎮守と称えられ今から約920年前、寛治5年、天照大御神、天武天皇、舎人親王を御祭神に創建されたと伝えられています。

 赤い一の鳥居をくぐると、杉並木の参道がまっすぐ伸び、静寂な雰囲気が漂っていました。
 境内入り口に立つ銅製鳥居は、江戸時代の安永7年(1778年)からのもので、栃木県指定文化財に指定されているほか、その奥に見える隋神門、拝殿(左)及び本殿(右)は、いずれも壬生町指定文化財になっている由。
   

 まずは今日一日の安全を祈って拝殿に手を合わせ、次の目的地、東雲公園に向かいました。

 東雲公園は、雄琴神社から東の方角に黒川を越えたところにある、とちぎ景勝100景のひとつにもなっている桜の名所の公園ということですが、残念ながら、今年はソメイヨシノの時季が早く、もうほとんど散ってしまっておりました。ただ八重桜がそろそろピークを迎える頃で、目を楽しませてくれました。
 園内には、全体的に芝生の緑が鮮やかで、ちびっこ広場や広い芝生広場があり遊具も設置されていますので、桜の季節以外でも家族連れや友達同士で散歩やピクニックには最適の公園といえましょう。

 次に向かった所は壬生城址公園内にある壬生町立歴史民俗資料館です。再び黒川を渡って東にかなりの距離を歩きましたので、疲れ果て、立ったまま学芸員の話を聞くのは辛いものがありました。
 ただ、学芸員の方が非常に優秀な方で、壬生町の歴史など明瞭な声で滔々と話してくれたので、その話に引きずられ、何とか足の痛みに耐えることができました。

 資料館は、ちょうど壬生城の本丸跡に立地しているため、城の由来を詳しく説明してくれましたが、要は、城というと一般的に戦いに備える城郭と思われがちですが、壬生城に限っては、将軍が東照宮参詣に向かう途次に宿泊するための城郭であったということのようです。そのほか、この博物館では、日本最大の家形埴輪を出土・展示しているのが特色であるとか。埴輪といえば、人形だけかと思っていましたが、家形もあると初めて知りましたし、高さ168㎝、重さ110㎏とその大きさにも驚きました。
 そもそも、壬生町は古代より水運に恵まれた豊かな地域で、その結果として埴輪も多く作られてきたようです。
  

 帰路は、人が渡る度に町の偉人・鳥居枕が作詞した箱根八里のメロディーが流れる本丸橋から風情豊かな二の丸門をくぐって園外に出、バスで昼食場所に向かいました。  

 着いたところは、壬生通り東側、役場近くにある日本料理店「旬香」でした。ここで本ツアーのためだけにアレンジされた「大名料理」に舌鼓を打った後、バスで15分ほど走り、北関東自動車道の壬生PAの北沿いにあるみぶストロベリーファームに着きました。
 いちご生産量、 50 年連続日本一の「いちご王国」栃木県。「みぶストロベリーファーム」は、みぶのいちごをたくさんの人に食べてもらい、もっと知ってもらいたい!みぶのいちごで笑顔を増やし、地域を盛り上げていきたい!そのような思いから、全国でも珍しい高速道路サービスエリア(みぶハイウェイパーク)から利用できるいちご狩りを楽しめる施設として開園したとか。
 銘柄は栃木県名産のとちおとめで実が大きく甘さと酸味のバランスが売りのの品種で、確かに美味しいことは美味しかったですが、新種のスカイベリーのあの濃厚で深みのある味を知ってしまうと、いまいちかな、という感じはします。30分食べ放題でしたが、私は昼食後ということもあり、十数粒で引き上げました。  


 いちご狩りの後は、みぶハイウェイパーク内の「道の駅みぶ」で各自休憩と買い物などを楽しんだ後、14.35、次の目的地・大平山に向かいました。

  バスの中で、同行したみぶ観光協会のOさんが興味深い話を聞かせてくれました。
 壬生駅の隣にはおもちゃのまち駅があり、そこの博物館にはエジソンが発明した当時のトースターの同型器が置いてあり、それで実際にパンを焼いて食べられるようになっているとのこと。電球の大きさを表す記号は、今でもEが頭に着くようになっているが、これはElectricの頭文字ではなく、EdisonのEであるとのこと等々。

 15.15、大平山神社下の大曲駐車場に着きました。途中、桜のトンネルを抜けましたが、ここでも今年は早く散ってしまったため、半分は葉桜になろっていました。本来なら今は桜祭り中なのですがーーーもっとも、盛りの時に来れば、渋滞で通り抜けるのが大変だったでしょうが、今回はほかの観光客は皆無で静かなものでした。

 下車時に名物の団子・焼鳥・卵焼きの入ったお花見セットを手渡され、それを持ち右側の急坂をぐるりと登って大平山神社に向かいました。大平山神社には20年以上前に登山できたことがあり、その時は下りの急坂に辟易した思い出があります。今ではすっかり道路が整備され、神社の直下まで車で来られるとは隔世の感があります。

 太平山は神坐す山として悠久の昔から信仰されており、天長4年(827)に淳和天皇から勅額を賜り、太平山神社としてお祀りされるようになったそうで、戦国時代には上杉謙信が太平山から関東を臨んだという言い伝えが残っているほど、関東平野を一望できる地に太平山神社は鎮座しております。 

 本殿参拝後、帰路は真っ直ぐ下に伸びている急階段を足元に注意しながらゆっくりと下り、隋神門を経て駐車場に戻りました。
 この隋神門は、
1723年、太平山神社の下に寺院があった時に仁王門として建てられたもので、明治の神仏分離令によって寺院は別の場所に移りましたが、門はそのまま残され、現在は市指定の文化財となっています。なかなか格調のある造りですね。

 実は、恥ずかしながら、本殿参拝前にハプニングあり。最後の階段を登りきったところに無蓋の休憩所があり、景色もいいので、風は強かったものの参詣の前にここで持っている食物を腹に納めて身軽になろうと,皆と別れて一人ベンチに腰かけて食べ始めました。風が強かったので吹いてくる方向に帽子を目深にかぶるなど注意はしていたのですが、一瞬、下からの強風に帽子が吹き飛ばされ、落ちたところは眼下の崖の中腹で平らになっている部分でした。取りに行くには階段の手すりを乗り越えなければならず、足元も悪いので、自分には到底無理と半ば諦め神社に向かったところ、壬生のOさん(写真右側)に会い、事情を説明したところ、わざわざ現場を見に戻ってくれ、見るなり、「あ、取れますよ」と言って柵を乗り越え取ってきてくれました。感謝、感謝でした。参拝より食を優先した不心得者に対する罰でしたかね。

 予定では2時間かけてゆったりと花見を楽しむことになっていましたが、花が散ってしまったからには長居は無用と、16.10、バスは太平山を降り、ものの20分足らずで栃木市心に到着しました。ここで、花見が見られなかった代わりにと、栃木市観光協会の別の車で同行していたI氏の肝いりで山車会館に入ることになり、常時展示の山車3台のほか、可動式のジャンボスクリーンにコンピューターグラフィックを駆使したマルチ映像を上映し、同時に音と光の演出で華麗に再現した「とちぎ秋祭り」を鑑賞しました。上映時間は10分でしたが、そのすごい迫力は見ごたえ十分でした。

 以上ですべての日程を終わり、山車会館を出た後は各自思い思いに散策したり、買い物を楽しんだりした後、東武栃木駅発18.07のスペーシアけごん44号にて帰路につき、春日部でツアー本隊と別れ、往路の逆コースを辿って帰宅した次第です。

 今回のツアーは日帰りながら、添乗員を兼ねたTさんと壬生町観光協会のOさん、栃木市観光協会のIさん3人によるコラボレーションで企画されただけに内容が濃密で、大変満足のいくものでした。歩行距離13000歩は、老いの身にはいささか辛いものがありましたがーーー

以上




 

 
 

 

 


 

 


 

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