先々週及び先週の旅の疲れも癒えぬ11月27~28の二日間、またまた旅好きの虫が蠢き、C旅行社による「錦秋の京都と天空の竹田城跡」のツアーに参加してまいりました。
京都は何度も行っておりますが、今回は紅葉最盛期を狙ったもの、一方、竹田城跡は山の上にあることから、ある程度の脚力を必要とするので、まだ何とかなる今の内にと、このツアーを選んだわけです。
ただ、事前の天気予報では、我々の行く日(11/27)、京都は雨との予報でしたので、不安を持っての出発となりました。
1日目
7時15分、自宅を出発、流山おおたかの森駅までバスで行き、そこからつくばエクスプレスにて秋葉原へ。京浜東北線に乗り換え、浜松町からはモノレールに乗り、羽田空港第2ビルへ。集合バスに着いたときは集合時間ぎりぎりの9時10分になっていました。9月に小松空港に行ったときは、品川から京急を利用しましたが、今回は慣れているモノレールにしました。
羽田空港から予定通り10時00分発のNH19便にて飛び立ちましたが、11時10分、大阪伊丹空港に着いた時はやはり雨になっていました。そして、ツアーバスで京都に向かい、最初の目的地・伏見稲荷大社に着いたころには本降りの雨で傘をさしての観光となりました。
ちなみに京都の観光マップを右に示しておきます。
伏見稲荷大社は、1300年にわたって、人々の信仰を集め続ける「お稲荷さん」の総本宮で、赤い鳥居の連なる千本鳥居で有名ですが、歴史は古く、伝説によれば、和銅4(711)年2月初午の日、稲荷山三ケ峯に稲荷神が鎮座したのに始まる、とされています。
大雨にもかかわらず、日曜日とあって境内は大勢の人で賑わい、特にみな千本鳥居を目指して、その下を潜ろうと犇めき合うため、遅々として進まず、まるで傘と人を見に来たようなもの。写真を撮るのも苦労しました。
千本鳥居は奥の院まで途中から往路と帰路が別々にあるものの、あまりに通り過ぎるのに時間を食い、奥の院から引き返して帰るのがやっとでした。
昼食は、バスに戻る道すがらコンビニを見つけ、サンドウィッチを買い、バスの中で済ませました。旅行社でもオプションで用意はしてくれていたのですが、市販の弁当は今の私にとって塩分がきつ過ぎるので敬遠したわけです。
次いで、京都市内の東側を北上すること30分余り、石川五右衛門の「絶景かな」の伝説で有名な南禅寺に着きました。
ここでも観光客が多く、かつ雨はますますひどくなり、見て歩くだけでも大変なので、適当に紅葉の写真だけを撮り、早めにバスに引き上げました。ここには、8年前にも訪れ、まだ記憶が鮮明に残っていますが、当時入場無料だった方丈が今回は有料になっていました。
15時、南禅寺を後に京都市内を横断し、西側にある渡月橋に向かいました。渡月橋は、桂川左岸(北側)と、中州である中ノ島公園の間に架かる橋で、橋長155m、幅11m、車道は2車線で、両側に一段高くした歩道があり、観光名所であるとともに、桂川の両岸地域を結ぶ重要な交通路となっています。
雨は相変わらず激しく、橋を渡る観光客は引きも切らさず、傘と傘がぶつかり合い、嵐山の風情を楽しむには程遠い状態なので、ここでも、写真を1枚撮っただけで、早々に引き上げました。かつて桂川(穂津川)上流から渡月橋下まで船下りを楽しんだ記憶が蘇ってきましたが、この大雨、まさに興ざめでした。
17時、さぁ、いよいよ本日のメインともいうべきライトアップされた清水寺の観光に出発です。本日の日の入りは16時47分ということで、もはや辺りは真っ暗になっています。方向的には再び東側に戻る形で、渋滞の中、位置的にはちょうど南禅寺と伏見稲荷大社の中間にある清水寺の駐車場に着いたのは、18時を過ぎていました。
幸いなことに、雨が小降りから小止みになり、傘を差さずに駐車場から両側に店が並ぶ参道を大勢の観光客の後について進み、清水寺に向かいました。
清水寺は、「清水の舞台から飛び降りる」の語源となった本堂の舞台、音羽の滝などが特に知られていますが、緑深い境内には、様々な意匠の堂宇があります。
清水寺も数回来てはおりますが、夜間に訪れるのは初めてとあって興味津々でしたが、この人、人、人ーーー、皆、参拝はそっけのけで写真のベストポイントに向かうので、行列は遅々として進まず、私自身は参拝したかったのですが、この行列を離れるとさらに遅れるとあって、今、自分はどの辺にいるのか、確認できないまま行列について行かざるを得ませんでした。
それでも、紅葉とライトアップされた堂宇の調和は見事で見応えのあるものでした。
夕食は、戻ってきた駐車場の傍にうどん屋がありましたので、そこに入り、手早く済ませました。
以上で、京都での観光をすべて終え、19時15分、今夜の宿泊地、大阪に向け出発、幸いにも渋滞はなく、すいすいと進み、20時10分、大阪本町にあるホテル・ルートインに無事到着しました。
部屋はコンパクトながら、 使い勝手がよく申し分ないものでした。嬉しかったのは、浴衣風の寝間着ではなく、パジャマだったこと。この種のホテルにしては珍しく、おかげで快適に過ごせました。大浴場もありましたが、天然温泉ではなく、ラジウム人工温泉でしたので、部屋の内風呂で済ませました。
2日目
朝、6時起床、昨日は雨でぐしょぐしょになったズボンが乾いてるか心配でしたが、どうにかOKでしたので、着替えを済ませて2階のレストラン会場に向かいました。
料理は和洋中折衷のビュッフェ方式でしたが、一番乗りでしたので、本日の山登り(?)に備え、ゆったりと時間をかけてエネルギーを蓄えることができました。
バスは皆が揃ったところで予定より5分早く、8時55分に出発、竹田城跡に向かいました。竹田城と言っても、若い方々はすぐにはピンと来ないかもしれませんが、この写真を見れば、「ああ、あの城跡か」と気が付くはずです。そう、雲海に浮かんでいるように見えることから、「天空の城」や「日本のマチュピチュ」などと呼ばれていますね。
竹田城は現在の兵庫県朝木市にあり、「応仁の乱」以前から存在していた城ですが、現在残る城址は赤松広秀が豊臣秀吉の支援を受けながら改修を行ったものと考えられています。廃城から400年を経ていながらも石垣がほぼそのままの状態で残っており、現存する山城としては日本屈指の規模を誇り、日本100名城にも選ばれています。ただ、上の写真のように雲海に浮かぶ姿が見られるのは、早朝で、かつ気象条件に恵まれただけの時のようです。
今回の我々のツアーは、雲海に浮かぶ城を見るためではなく、現地に行ってその遺構を見るためで、山城ですから当然、山登り必至というわけです。
バスは、途中、遥か彼方に竹田城跡を臨む「道の駅 但馬のまほろば」にて休憩と買物のため、30分弱停まった後、10分弱走ったところにある「おみやげ百選」
の駐車場で、登山道になるため中型バスに乗り換え、日光のいろは坂を思わせるくねくねした、片側は断崖になっている狭い道を上っていくこと15分弱、ようやく竹田城跡の中腹にある駐車場に着きました。時間は11時15分になっていました。
これ以上は車で進めないため、いよいよ徒歩で天空の城跡めざし出発です。大変そうなのでここから引き返し麓で待つ人もいました。
入口の門をくぐり、前半ははコンクリートの歩きやすい登りでしたが、
後半は階段状の土の道に代わり、
段々険しくなってきました。最後は息が上がりかけましたが、それでも約25分で、最初の石垣のところに到着しました。
城跡のマップは右のようになっていますが、それぞれの標示もあったりなかったり、それに各スポットに対する説明文が全く掲示されておらず、観光地として未だ未成熟の感がありました。そのため、各写真について説明のしようもありませんが、石垣の堅牢さには確かなものがありました。7枚目の画像が天守閣のあった場所(標高353.7m)です。
この城跡は山の頂上にあるため、眼下の景観が360度望めるので、敵の接近が手に取るように分かったことと思われ、戦いの有利性が窺えました。
さて、12時20分、そろそろ戻らないと集合時間に遅れてしまうので、標識に従って、登りとは別の道を降り始めましたが、こちらは完全に登山道ならぬ下山道で、昨日雨が降った後だけに転ばぬよう注意が必要な分、登りの時よりきつかったです。時間的には、登りと同じ25分くらいでした。
以上で本日の観光を終え、13時ちょうどに中型バスにて帰路につき、「おみやげ百選」にてしばし休憩と買物の後、大型バスに乗り換え、大阪伊丹空港に向かいました。バスの中で、朝出かける前にコンビニで買っておいたサンドウィッチの遅い昼食を摂りました。バスは高速道を順調に進み、途中、赤松PAでの小休止を挟み、池田ICで高速を降り、15時20分、空港に到着しました。
ここで、添乗員から各自17時20分発のJAL128便の搭乗券を渡され、保安検査場の混雑が予想されるので、早めに検査を受けるよう注意があった後、15時35分、解散となりました。
時間があるので、空港内売店などウインドゥショッピングした後、「関亭」という蕎麦屋に入り、早めの夕食を摂り、保安検査場に向かいました。まだ少し早いかと思っていましたが、検査場近くになってその行列の長さに驚きました。その最後尾について、実際に検査を通るまで、ゆうに15分はかかりました。早めに来てよかったです。
飛行機は5分遅れての出発でしたが、18時40分、無事羽田空港に降り立ち、添乗員に挨拶後、往路と同じルートを逆に辿り、おおたかの森駅からはタクシーで、20時25分、帰宅しました。
エピローグ
今回のツアーは、京都では大雨に祟られ、散々だったですが、竹田城跡は暑くなく寒くなくの気候で山登りを兼ね、楽しむことができました。自分としては、竹田城跡に行くことが主目的で、京都はあわよくば紅葉を見られるかという程度の期待でしたので、まずは満足のいく旅でありました。
バスは45名とほぼ満席の状態でしたが、1日目は隣席の男性がとても気さくな方だったし、2日目は最後尾の2座席を一人で使え、ゆったりできたので、快適に過ごすことができました。添乗員のTさんも、配慮の行き届いた優秀な女性で、我々を的確にリードしてくれ、旅の楽しさに花を添えてくれました。
ただ、今回は結構疲れました。1日目は雨の中を結構歩きましたし、2日目は山登り(?)と、両日とも1万歩以上歩きましたし、それに3週続けての旅行はやはりハードだったと言えましょう。帰宅後の2,3日はふくらはぎが違和感を覚えたほどです。これからはもう少しペースを落として体力に見合ったスケジュールで旅を楽しみたいと思います。
以上
紅葉の秋はあっという間に過ぎてしまいましたね。いつのまにか本格的な冬がやってきました。季節の変わり目ですので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。またお会いできます日を楽しみにしています。
PS,本日は奄美大島に添乗できています。暖かい気候に癒されますね。奄美大島、オススメです(^^)