田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

イメージは人それぞれ②

2021-10-07 19:09:40 | 田園ものがたり
前ブログで書いた、エキシビションなる用語の誤解から生じたヒゲの赤恥。
間違ったイメージのままのラフな衣装ではなく、ネクタイをした略正装が適切だったのでした。
衣装が絡んだ赤恥と言えば ・・・ ホラ! 有名なシーンを思い出すでしょう。
浅野内匠頭が吉良の策略にかかる、松の廊下事件ですね。
お決まりの烏帽子装束ではなく、違う衣装を指示した吉良上野介。
         
浅野内匠頭役の市川雷蔵がしくじりに気付き、松の廊下で赤面を隠しながら
右往左往するシーンがありました。
         

まぁ、長い人生ですから、いろんなタイプの誤解曲解は当たり前。
赤恥なんて、いちいち気にしていたら、命が幾ら有っても足りない。(笑)
早く忘れて、昔の笑い話で済ませるしかありません。
以前のブログに書いたことがある、ヒゲの体験談(赤恥?勘違い?)をおさらいしてみましょう。

栄通りの田園時代の話。
ヒゲが引き継いで、暫く経ったある日。
通りに面した戸の募集ポスターを見て、ひとりの板場が応募してきた。
とりあえず、無難な仕事(?)をと思い、頼んだのが “魚の水洗い” 。
日焼けした彼氏は、ブリを水道の蛇口の下に運び、ジャージャーと水を掛けた。
そうして、「 終わりました! 」と言いながら、魚を置いたのでした。
水が滴るブリを見て、ヒゲは天を仰いだ!
          
この時初めて、修業した京都と熊本との間に、“高い壁”があるのに気付きました。
ヒゲの水洗いの定義は、魚のウロコを取り、エラとハラワタを除きます。
腹腔の血合いも丁寧に水洗いして除きます。 水分を拭き取って終了。
          
簡単な用語だからと安心して、『イメージは人それぞれ』なのをうっかりしてしまった。
まさか!? 水を掛ければ水洗いとは!?
ヒゲの想定を遥かに超えたイメージを描く人もいたのです。 (笑)
この事件は、単なる、知識不足とは思いますが ・・・ 。

まぁ取り返しがつく事なら、多少の恥で済みますが、シチュエーション次第では、
とんでもない 『 実損 』 に遭遇したことも。

それから十数年後の西銀座通りの田園。
三階の大広間は大勢の宴会で、二階も20人規模の宴会。
吉兆から利休の部屋までを繋げています。
依頼された『鉢盛り料理』をやっと仕上げて、ホッとしたヒゲ達調理スタッフ。
鉢盛りは、田園では滅多にない注文でした。
旅行者たちだから、時間の制約があるのだろうか? 二次会の予定か?
ママの話しからすると、食事は手早く済ませたいらしい。
お目当ては、熊本名物・中央街の色街(?)へ。
良く考えたもんだと苦笑いしていると、幹事が部屋から出て来て、浪ヤンに問います。
浪ヤンは顔色を変えて、ヒゲに報告。
「 後は何が出るか? 」 と幹事さんが言ってますけど~?
今度は、ヒゲが青ざめた。
「 えーっ? 鉢盛りだから、もう終わりですよ。 」
すると、幹事が青ざめた。
そう、鉢盛りのイメージが違っていたのです!

ヒゲの概念の鉢盛りとは ・・・ 
 例えば、高知県で有名な皿鉢料理。
 又は、花見時に青シートの中央にドンとひとつ据える盛り鉢で、
 みんなで肴を取り合うオールインワンの優れ物。
          
しかし、幹事さんの概念の鉢盛りとは ・・・
 例えば、中華料理に多いが、スーパイコをひと盛りに、パーポーツアイをひとつの皿に
 の様に盛ったりする方法。
          
まるで噛み合わないやり方が、たった一つの用語の間を徘徊していたのです。
ひたすら謝罪するしかないヒゲ。
そして、この旅行代理店からの予約は、二度とありませんでした。

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