田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

『トンカツ』だって、猫である・パートⅡ

2008-10-06 16:35:09 | トンカツ物語り
C   : どう、ユミ子~、ハサミば持ってけ~。 ビワの枝ば切ろう。
ヒゲ : ワァー、こら~枝振りの良かですね。
     店のディスプレーに、ちょうど良かですよ。
C   : ママもちぎって食べてみて
ヒゲ&ママ : ファー、こらあ、野趣溢れる味ですね。
         酒の肴にもなっですよ。 ヒィッ、ヒィッ、ヒ!?
     〔 ・・・ 何でも、酒の肴にしてしまう、幸せな仲間達です・・・ 〕

ひとしきり、皆きこしめした頃でした。
ヒゲが、すぅっと手を延ばすと、先程の親猫が擦り寄って来ました。
ペタッと横に寝転んで、ヒゲが撫でるのを喜んでいます。

C夫人: あらー、マスターは猫好きなんやねぇ。
       この親猫は、内の人が呼んでも、来もしないのに。
C   : ほんなこつね。そぎゃん好きなら、どっか一匹持っていかんね?
     どうせ、もうすぐ、皆やってしまうとだけん。
ヒゲ : う、う、ん? そるがですたい、内のママは猫嫌いですもん。
ママ : 私は良かよ。 なんか、ちょっと、飼ってみたくなった!
ヒゲ : ほんなら、こればもらう。
     他の猫は、どこでも嫁らるるバッテン、一番不細工なこれは、貰い手のなか。
C   : そら、「 チャップリン 」 て言うとたい。 鼻の先が黒~しとるどが(笑)

こうして、あたい(猫)は、デパートの買物袋に餌とビワの枝と一緒に詰められ、
片山家に向かったのでございます。 

“ トンの影の声 ” 
     少しずつ、微に入り細に入り、紹介されていく。
     もったいぶって、いっきに出さない程、価値のあるあたいなんだ。 エヘン!
コメント
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