津波被災者の家族

長女が04.12.26スマトラ沖地震の津波により、タイ、パンガー県カオラツクの海辺で遭難した。

故長女9年11個月目の命日に

2014-11-27 16:46:01 | Weblog

故長女がタイ王国パンガー県カオラックの海辺で、インド洋津波に遭遇し帰らぬ人となって早や、10年の歳月が過ぎようとしている。  彼女は海が好きで、毎年 東南アジアや沖縄の海へ年末休暇を利用し、ダイビング旅行に出かけていた。  この遭難の時も、4個月前の8月25日にホテルタイランドにネツトで予約し、勤務先で(出版社の編集企画)予定の仕事もすべて片づけてから、大津波の前日 12月25日(土)午前10時前に、成田空港からプーケット直行便で、旅立つていた事が分かった。  その翌日午前10時過ぎ、カオラックのリゾートビーチで、インド洋大津波に遭遇していたのである。  そして、翌年05年7月末に江古田斎場で行われたお別れ会には、勤務先の人々をはじめ、法曹関係者や大学の先生など150人余の参列者があった。 このスマトラ島沖地震(m=9.1)による大津波は、インド洋沿岸の12の国と地域に、23万人余の犠牲者を発生し、大きな被害をもたらした世紀的大自然災害であつた。 私は、この偶然の悲劇が、有能な彼女を海神ネプチューンに仕えるため、3000km離れたアンダマン海に面した、南海のリゾートビーチで突然、連れ去られた様に思われてならない。 そして、地震と大津波の発生地 、インドネシア、スマトラ島北部の州都バンダーチェでは、12万人余の犠牲者を出しながら、大津波の情報が何一つ発信される事は無かった。 インド洋沿岸地域には、津波や地震の発生時に必要な、警戒情報発信システム が皆無であつたことが、被害を拡大させたと思考される。 そして、カオラック周辺のリゾートビーチでは、ユーロ圏や北欧の多く(1000人余)の観光客が犠牲になった。これは、当地がリーズナブルな料金で滞在できる、新興リゾートであったことが大きい要因と思われる。         ( 未 完 )


故長女9年11個月目の命日に

2014-11-27 15:45:07 | Weblog

故長女がタイ王国のリゾート、プーケット島北部に位置する パンガー県カオラックの海辺で、インド洋大津波に遭遇し帰らぬ人となって早や、10年の歳月が過ぎようとしている。  彼女は海が好きで、毎年末の休暇中 東南アジアや沖縄の海へダイビング旅行に出かけていた。  この遭難の時も、8月25日にホテルタイランドにネツトで予約し、勤務先で(編集企画の)予定の仕事もすべて片付けてから出掛けていた事が分かった。 このスマトラ島沖地震(m=9.1)による未曾有の大津波は、インド洋沿岸の12の国と地域に、大きな被害をもたらした世紀的自然災害であつた。 私は、この偶然の悲劇が、すべてに有能な彼女を海神ポセイドンに仕えるため、3000km余離れたアンダマン海に面した、南海のリゾートビーチで、突然に連れ去られた様に思われてならない。                                            ( 未 完 )


最近の出来事(災害事故の裁判)

2014-11-13 17:21:23 | Weblog
  • 最近、自然災害や海難事故の関係者に対する裁判の判決が相次いだ 。09年4月6日未明に、イタリア中部山岳地帯にある世界文化遺産(旧市街)の都市ラクイラでおきたM=6.3の地震で、309人の犠牲者が出たが、ラクイラの旧市街は中世の石造建造物が多く、耐震性に欠けていた。  この地震の一週間前に、政府防災機関は、現地で災害対策会議を開き、群発地震の影響について、5人の科学者の助言により安全宣言を公表した。  3月上旬から多くの群発地震が起こり、ラクイラ周辺の住民は軽いパニック状態となり、沈静化するため行政は科学者を利用したものとされている。 昨年の第一審裁判では、行政とともに科学者にも有罪判決が下り、禁固6年が言い渡された。  然るに、今回の第二審裁判では、科学者の責任は問われず無罪となり、行政の責任者のみ禁錮刑6個月の判決が下った。 告訴した遺族側は異議を唱え、検察も控訴を検討している。  世界の科学者組織は、この判決に安堵し、地震予知や安全判定という難しい問題に科学者が立ち入らないよう進言している。                                       そして、今年4月16日、韓国珍度島沖で旅客船セウォル号の沈没事故が起こり、180人余の犠牲者が出て、国と遺族は業務上過失致死罪で告訴した。 船長はじめ乗務員が乗客を置き去りにし、いち早く避難した件の裁判で、検察は船長に死刑その他乗務員に無期を求刑したが、第一審判決は船長を無期懲役とし、幹部航海士など4名に30年懲役を言い渡した。 この判決に、検察は遺族の心情を考慮し控訴を検討している 。また、行方不明の旅客船運行会社の代表者に逮捕状が出されたが、今年初夏に国内で自殺と見られる遺体が確認された。 この海難事故は、車両など過剰積載 や船室改造、バランス水の過少、航海中見張りの不備など、典型的な人災と思われる。                               ( 未 完 )