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半身不随の姉、こん睡状態からの回復

2009-06-07 13:36:55 | 意識とからだ
1年前に脳出血で左半身不随になった姉が
買い物中に倒れ救急搬送されたと連絡が入り、
急遽大阪を離れ、ずっと姉に付き添っていました。

今回も脳疾患の疑いがありましたが、そこに異常はなく、
また全身あらゆる検査をしても決定的要因は見当たらず
原因不明とのことでした。

救命救急センターの集中治療室で、
まるでベッドの上の置物のように力なく横たわる姉。
こん睡状態の姉には人工呼吸器が取り付けられていました。
その姉に三日三晩付き添いました。

姉はかなりの量を投薬されていたので、
わたしは全身をマッサージするようなことはせず、
足裏にある何箇所かの要所を定期的に刺激して
姉の様子を見守り続けました。




この時はもう、マッサージの効果がどうのこうのなんて
まったく関係ありませんでした。
たとえこのまま姉が死にゆくとしても、
わたしはそれを見送る立場として、
最後まで姉の体に触れていよう、その一心でした。

ボディケア職人として触りどころを心得ていることで、
少しは姉を気持ちよくさせてあげられる...
そのことにつくづく感謝しながらのマッサージでした。

病院に搬送されて 6日目。
姉は、一般病棟に移って様子観察する必要もないくらい回復し、
救命救急センターからスピード退院しました。




姉にしてみたら、半身麻痺がどんどん回復してきていたところで
今回こんな突発なことが起きてしまったので、
せっかくの回復が逆戻りしてしまったような気持ちになったようです。
意識を取り戻してしばらくは、「なんで?どうして?」 と
嘆くばかりでした。

が、「全身を検査して原因不明ということは、つまり、
どこにも悪いところはないということやんなぁ。
もしかして脳の神経が繋がり始めて引き起こされた症状やったんかも?」
そう受けとめて立ち直りつつある今です。



実際、姉自身、倒れる前の体に比べて随分いい変化があると
自覚できるところがあるようです。

たとえば、降圧剤をのまなくても血圧が正常になったこと。
筋弛緩剤を飲まなくても、筋緊張が軽いこと。
3,4歩、装具なしで歩けるようになったこと。
そしてもう一つ、左空間無視の症状があるなかで、
「左側にいつも誰かがおるんよ」 と
目に見えないなんらかの存在を感じるようになったこと。
その他細かい変化がたくさん実感できるようです。

退院したその日から、姉は早速リハビリに取り組みました。



姉が、前以上に明るい展望を抱けるようになったのも、
いい変化のうちの一つです。

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