引っ越してきたら、小さな庭に一本植えられていた木。花水木に似ているけれど地味でシンプルだ。真ん中の玉は熟すとビー玉より一回り大きい程になり橙色に染まり、赤くなると落ちる。私の田舎では庭に植えてあるようなものではなく山に自生している。子どもの頃は、この木に登って実をもいで食べた。薄い甘さで小さな種がじゃりじゃりして食いごたえがないけれど、虫がついていることは決してなくて、鳥さえも食わないもののようだった。表面がざらざらしていて、われわれが直接喰いつくことはできても、鳥や虫には、それをさせぬ防御が成されているもののようだ。
よく繁った葉っぱより上に咲くから下から見上げても花はあまり見えない。二階の窓から見下ろすとなかなかに良い咲きっ振りだ。花水木よりかなり遅れて咲く。今まさに見頃だけれど、二階から見下ろした時だけ良い木ってどんなものだろう。ただ今0時を少し過ぎてホトトギスが鳴いた。ホトトギスは姿をほとんど見せないけれど、近頃夜昼かまわず鳴いている。こいつもどこか偏っている口だ。










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