三本分の歯が一気になくなると口の中は大異変だ。抜けた後の歯茎の穴ぼこは、舌先を入れては感触を楽しんでいる。と、そんな悠長なことは言っていられない事態が食事のときに早速やってきた。
左側で咀嚼ができない。噛んだつもりが空振りする。右半分だけで咀嚼するのだが、どうしても感覚が変で味が半分しか味わえない気がするし時間もかかる。食べるリズムというのは長年にわたって自分のモノを会得してきたものだろう。そのリズムが狂ってしまってどうにもマズイ。
舌は食事のときに絶妙な動きをして食べたものを誘導しているのがわかる。今更ながら、それを認識して絶妙を舌妙とあらわしたくなる。アメリカの若い娘はキスの練習にサクランボの茎を口中で結ぶ練習をするんだとかいう話があって、若い頃にそれを喫茶店でやって見せてくれた女性がいた。単なる友人だったから、私はその舌妙というか超舌技巧の恩恵を受けてはいない。
舌は歯の位置と動きを十分熟知しているはずなのに、歯に噛まれてしまうことがある。歯を主語にして、歯が舌を噛んでしまうことがあるとするべきか。いや、あくまで自分の持ち物なんだから擬人化しないでもいいのだけれど、何を書こうとしてこんな回りくどく書いているかといえば、自分の歯が頬の内側を噛んでしまうのだ。口内炎というか血豆がすぐに出来てしまった。
そうとう気をつけて、大きく上下せずに噛まないと何度でも自分を噛んでしまう。咀嚼はできないのに、今まで歯があったところを頬が押してきて、その挙句自分を噛むとは何という不都合。マムシは口を閉じるときに牙を折りたたむから自分の口中に毒牙を食い込ませることは決してないのだろうなとか、カバはあんな大きな牙があっても収納できるようキッチリできているんだろうなとか、そんなことを想いつつ何度でも自分の頬肉を内側から噛んでしまうのである。
飯粒の咀嚼とバナナを食べるときが特に噛みやすい。飯はそこそこすりつぶして甘みが出てから飲み込むのでなければ美味しさを十分味わえない。バナナは飯粒とはまったく違う噛み方味わい方の筈なのに、この二つが特に具合悪い。食材によって知らず知らずのうちに噛み方を変えているんだなぁと口中に神経をとがらせつつ、今までに考えてみたこともないことに感心してしまった。少ししか噛まずに丸呑みも多くなり何を食べても少々味気ない。頬を噛む痛さに脅えて今までの量を食べられなくなった。もしかしたら体重を減らす良い機会かもしれない。
左側で咀嚼ができない。噛んだつもりが空振りする。右半分だけで咀嚼するのだが、どうしても感覚が変で味が半分しか味わえない気がするし時間もかかる。食べるリズムというのは長年にわたって自分のモノを会得してきたものだろう。そのリズムが狂ってしまってどうにもマズイ。
舌は食事のときに絶妙な動きをして食べたものを誘導しているのがわかる。今更ながら、それを認識して絶妙を舌妙とあらわしたくなる。アメリカの若い娘はキスの練習にサクランボの茎を口中で結ぶ練習をするんだとかいう話があって、若い頃にそれを喫茶店でやって見せてくれた女性がいた。単なる友人だったから、私はその舌妙というか超舌技巧の恩恵を受けてはいない。
舌は歯の位置と動きを十分熟知しているはずなのに、歯に噛まれてしまうことがある。歯を主語にして、歯が舌を噛んでしまうことがあるとするべきか。いや、あくまで自分の持ち物なんだから擬人化しないでもいいのだけれど、何を書こうとしてこんな回りくどく書いているかといえば、自分の歯が頬の内側を噛んでしまうのだ。口内炎というか血豆がすぐに出来てしまった。
そうとう気をつけて、大きく上下せずに噛まないと何度でも自分を噛んでしまう。咀嚼はできないのに、今まで歯があったところを頬が押してきて、その挙句自分を噛むとは何という不都合。マムシは口を閉じるときに牙を折りたたむから自分の口中に毒牙を食い込ませることは決してないのだろうなとか、カバはあんな大きな牙があっても収納できるようキッチリできているんだろうなとか、そんなことを想いつつ何度でも自分の頬肉を内側から噛んでしまうのである。
飯粒の咀嚼とバナナを食べるときが特に噛みやすい。飯はそこそこすりつぶして甘みが出てから飲み込むのでなければ美味しさを十分味わえない。バナナは飯粒とはまったく違う噛み方味わい方の筈なのに、この二つが特に具合悪い。食材によって知らず知らずのうちに噛み方を変えているんだなぁと口中に神経をとがらせつつ、今までに考えてみたこともないことに感心してしまった。少ししか噛まずに丸呑みも多くなり何を食べても少々味気ない。頬を噛む痛さに脅えて今までの量を食べられなくなった。もしかしたら体重を減らす良い機会かもしれない。










しかたないのでできた血豆を針で割ることを楽しみましょう(^^ゞ
それは、口の中で不協和音のようなモノがあるんですよ、きっと。
お互い、口中の舌技を磨きましょう。
血豆を舌で触るのがまた楽しかったりしますよね。
誰にも言えぬ・・・言ってもしょうがない楽しみ。
たはは・・ですな。
高校生の時、女理髪屋での女とボクの二人だけの
空間が出来た。全ての音がジェットの噴射のように
ボクの耳に響き渡る。顔を剃る音と彼女の吐息、身体の全てがマイクロスイッチのように髪の毛一本でも、反応してしまう。鈍感のボクでも・・・
ましてや、感性の尖がった「舌技」と「書き下ろす語彙」素晴らしい!
あれ、ブログに「リクエスト!」します。
読む前に、どんな内容を期待していたか・・・
読んだ後、『ふ~』という感じでした。
そう、予想は大外れの重い私小説。
娘さんのジフテリア(?)の病状観察、看病記録でした。
sukeboさんの理髪屋さんでのエピソードもすばらしいね。40年以上も前のことが、くっきりと記憶に残ってるんですね。何かあったわけでもないのに・・
理髪店に行くことを関西では、散髪に行くとか、散髪したとか言います。関西に住みはじめた当時、
「きのうサンパツしてん」と先輩が言うのに対して
「え?三発もしたんですか?」と聞いてしまいました。
美人歯医者さんのとこでのエピソード・・・
そうですね。この歯のことの最後に持ってきましょうか。ぷっ。
お待ちしてました。
そうなんです。
少年老いやすく学なりがたし
です。
妄想子