どういうタイトルにすべきか迷った末にこれ。
仕事としてではなく料理を作るのは、それも他人のために作るのは真心そのもの。
この御馳走は三人の女の真心であります。
みんな、特別においしいのであります。
ぜんまい煮はうどんのように主食のようにもぐもぐ食べてしまう、おいしさです。
棒鱈の煮つけは圧力鍋で柔らかくしたという、甘さ控えめの旨味タンパクのかたまりです。
小茄子の麹付けは丸ごと口にほうばってばりばり喰うと、絶妙に甘くて美味しくて幸せを感じます。
じゃが芋の煮っころがしは皮付きで一口サイズだからこそ、甘さが皮に染み込んでいて、ご飯代わりです。
茗荷入り蕨の酢漬けは甘くて酸っぱくて歯ごたえも良くて、こんなのが小料理屋でだされたら絶賛ものでしょう。
三人の女の真心を戴きました。
御馳走様。
夜の星を全部、あなた方へ
こぶしのきいた、艶歌みたいなのが聞こえてくるなあと
空を見上げたら、とんび兄さんでした。
なんというお手間入りの、旨味たっぷりのお料理!
この世の天国ではありませんか。
夜空の星を分けてあげたくらいですむかしら、
3人の姫様方に、それぞれお城を築いてあげてね。
え!?
私に光源氏になれと?!
それぞれの方々は、私のためにひたすら・・ではなくて、それぞれの殿へのツイデなんであります。
そりゃぁ、城くらい築いて差し上げたいですよ。
でも、私は『シロ、お手・・』なんて言われたい。
♪肴は炙ったイカでいい・・・炙らなくても塩でも・・いい
「殿、もてますね!」
やはり、日本酒です。
突き出し程度に、上品に少しだけ出すとなお美味しいのでしょうが、田舎のこととて、量加減が半端じゃないです。
もてるんです。
もう、誰にも警戒されないですからして・・。