鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

キツネノカミソリ(狐の剃刀、鉄色箭)

2023年09月09日 07時53分53秒 | 身の周りの植物




キツネノカミソリは葉見ず花見ずの仲間なので、この時期にいきなり薹立ちしてオレンジ色の花を咲かせる。
葉だけのときは雑草に紛れているから、草刈りでもためらいなく薙ぎ払う。
でも、花の時期になって咲いていたら、ついつい、せっかく咲いてるのだからと残すことになる。
だいたい花壇に移植したつもりだったのに、花壇の方は少ししか咲かずに、堀り残しがけっこうあるようだ。
薹立ち途中はアスパラガスのような柔らかさだから、周りの草を引き抜くときに、雑草の茎が絡むとあっさり千切れてしまう。
小さくて地味目ながら有毒でさえあるのだから、無視したら良さそうなものだけれど、花はどんな花でもなんだか邪険にできない。
だから私はきっと、こんな感じで何も成せず突き進むこともできず直ぐにめげたり疲れたりして地味勝手な生き方しかできない、とかなんとか。
箭(や)とは何ぞやと検索してみると、矢のことであり、鉄色の矢とは、鉄分を含んだ湧き水が淀む場所で見られる鉄錆色に見立てたか。
つまり、錆びた鏃(やじり)は役立たずと蔑んだ命名なのか。
狐の剃刀の方は、いきなりの出現が狐火と例えられるとか葉の形状からなどの説明が一般的だ。
小さくて地味目としたけれど、精一杯頑張った名前のような気もしてきた。
コメント
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