鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

こんな時は甘えてもいいのに

2011年03月29日 15時16分15秒 | 随筆或いはエッセイ
前回「甘えよう日本!」でいいのではないかと書いた。こんなスローガンは大きな声では言えないし、大っぴらにもできない。福島原発関連では、東電にパイプを長くするよう頼まれたコンクリートポンプ車が中国から提供されたそうだ。原発大国のフランスにも現状打開のために援助要請をしたとか。なりふりかまわず助けを求める事態なのだろう。「こんな時は甘えよう!」というようなスローガンを述べる立場にないので、表題は、・・いいのに・・とした。前回の「『OTAGAISAMA』を世界共通語に!」はそれ以上に唐突だったかも知れない。

被災者へのインタビューで、この地を離れたくないと言う人もいれば、もうここには怖くて居られないと言う人もいる。土地に愛着を持つ人は、今回の津波を防ぐ程の堤防が計画されなくてもそこを離れずに、すこしずつ生活を築いていくのだろう。避難所での取材放映を観ていると、共同体のようなものが発生し自然に何らかの役割を自分のものとして活動する人が現れていて感動する。まとめ役さんが避難所を町と捉えているという所もあった。

大丈夫ですか?と聞かれれば、たいていの人が大丈夫ですと応えてしまっているけれど、本当は大丈夫である筈がないのに、なかには驚異的な立ち直りを見せる人も居るのかも知れない。保険会社が地震保険を積極的に支払うと表明している。何といっても保険各社はものすごい数の支払うべき保険を知らん顔していて指導を受けたのが、ついこの間だ。ここでしっかりその辺りの体質改善がなされたことを示すのは当たり前だ。

保険が支払われて家が建ち始めるのもそう先ではないかも知れない。高床式にしたり、輪中のようなものを造ったりするのだろうか。あの圧倒的な津波のパワーを考えたら、一戸建て単位などで対処できるものではない。もうあんな地震と津波はないと考えて楽観的にいくことはできるだろうか。場所場所によって、津波の被害は違う様子だった筈だから、何をどこに建造するにしても今回の多くの映像や画像は、それを踏まえざるを得ない貴重なデータだ。私はこんなことを書いて何になるのだろう。ただ自分の頭を整理するためだけに書いている。

コメント (2)
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