鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

水槽の中の小宇宙(その3)

2008年07月22日 22時42分23秒 | 随筆或いはエッセイ
本日仕事帰りに、ウチの近所で蛍を観にいくならここという地域に寄ってきた。ウチの水槽のカワニナ一匹に相棒をみつけてやろうと思ってのこと。川原のある小川に降りて、いくつも石をひっくり返し、タモでもさらえたが、サワガニが2匹の成果だった。これも持ち帰ることにする。友人のところではサワガニを飼い、数日留守にする遠出の前日に唐揚げにして食べたそうだ。そういう飼い方もあるのか・・と少々びっくり。高級料亭並みだ。

田んぼの脇に流れる小さな用水路に行ってみた。そうしたらさすがに蛍の里だ。カワニナが死屍累々。殻ばかり沢山見つかった。生きているのを捜すのは難しいように思われたが、流れを遡ってみたら見つけることができた。大中小の3匹をみつけた。大は突然変異かと思うほど巨大で長さ3センチ余り、太さ最大1.5センチだ。これほど大きくなったらゲンジボタルの幼虫も食欲が起きないだろう。ちなみにサカマキガイはヘイケボタルの幼虫が喰うのだそうだ。ウチの猫のひたい全体をビオトープにして両方の貝を繁殖させ、源平の蛍が舞ったら良いなぁ・・などと妄想してしまう。

カワニナを求めて用水路を遡ったのだが、そこで思いもかけず、私が子供の頃よく見た光景があって驚いた。野生のメダカの稚魚が流れに向って無数に泳いでいたのである。野生のメダカは実にスマートだ。ウチで見るヒメダカとは体型が全く違う。アメリカンとマサイ程の違いだ。何とか4匹手で掬えたので連れ帰った。ヒメダカと一緒にするわけにはいかないと思い、とりあえず小さい容器のヒメダカを他の水槽にぶちまけ、クロメダカを収容した。しかし、環境の激変について行けなかったのか、数時間で3匹が死んでしまった。これはいけない、別々になどと言ってはいられないと、タモで救い上げヒメダカのブクブク付きの水槽に入れた。ブクブクはやはり威力がある。水の流れもいいのだろう。生き残ったクロはスマートな体を泳がせて人心地と言うかメダカ心地ついたように見える。ヒメと追いかけっこすることもない。超然とヒメ達の中を我関せずと流れに身をたゆたわせている。また、相棒を連れてこなくてはならない。大きくなったら席を同じうするなかれ・・・だろうか。別にいいではないか!と思わぬでもない。また悩みが増えた。

ヤマトヌマエビとエビノコバンには少し悩まされている。エビノコバンのジェームスはまだ戻ってこない。ネットの知り合いは、『おそらく脱皮のために旅に出たのだろう・・』と言ってくれている。エビの方はもうひとつ脱皮した殻があった。そして、昨日大きい一匹が死んだ。この1匹は脱皮していない筈。この水槽は外ではなく食卓の真ん中に置いているので、しょっちゅう観察できるのだが、一昨日採ってきて入れた水草が悪かったのか何なのか、やたらに大きいエビだけが、激しく動き回っていたのだ。脱皮に失敗したのだろうか? それとも大きかったのだから、寿命だったのかも知れない。カブトエビも全部死んだし、ヤマトヌマエビも3匹死なせてしまった。まこと、生き物を飼うということは、死を育てるということでもある。ここでサザンの『いとしのエリー』なんかが流れてもいい。エビー・マイ・ラブ・ソー・スウィートゥ! 残った2匹は大事にしなくては・・とは言え、こやつらは元気で全く丈夫そうだ。名前を付けるなら、みどりと泰葉か。これなら死にそうもない。
      つづく


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