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鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

しゃべり方観察(その8)

2008年05月01日 10時45分24秒 | 言葉の世界
うなりしゃべり、がなりしゃべり、ねこなでしゃべり、おねがいしゃべり、したりしゃべり
こごとしゃべり、ぱずるしゃべり、はきすてしゃべり、のうがきしゃべり、てんびんしゃべり

《はきすてしゃべり》
このはきすてしゃべりは親戚に居た。いつも何かしらに小さな怒りを感じているようなしゃべり方だった。口達者で、しかも鼻からの『フン』が間歇的に挿入されるので、子供心にざわざわとした居心地の悪さを傍で感じたものだ。

しゃべりの内容を一つ覚えている。電車の中で、年寄りである自分に席を譲る人があらわれず皆が素知らぬ振りをしていたというものだった。見送られるバス待ちの停留所で、来る時の事をふと思い出したという様子で憤懣を撒き散らした。昔の人にしては腰も曲っておらずシャンシャンした人だから、誰も憐憫やら他生の縁やらを感じなかったのだろう。などと今頃ざわざわの仕返しをしてバランスをとる。

自分のエピソードを一つ。番人のいる駐車場に数時間止めて、そこを出る時のことだ。駐車料金600円程を払おうとしたら生憎千円札がなかった。2千円札を持っていたので「すまんね」と一言そえて払おうとした。するとオッサンは手を出さずに「千円ありませんか?」と言う。ないと言うと「細かいのでもいいんですが・・」と言うのである。

この2千円札は、ばかばかしい思いつきで発行(発券?)されて不評を買っている代物だ。お金で不評を買う。まったく冗談じゃない。わたしも、ある買物をして釣りをもらう時に2千札が入ってもよいかと聞かれて断わったことがある。しかし今回の2千円札は断わるのに一瞬ためらった末に財布に入っていたものだった。

自分が2千円札を差し出された時のことは棚にあげて、ムッと来た。金じゃないか!けしからんではないか!『あかんで!そんなもん!』とわたしは普段の気の弱さが消し飛んで吐き捨てた。とたんに向こうはシュンとなった。シオシオとお釣りを用意して手をすり合わさんばかり。ここで気の荒い人間だったら、『ゼニいらんねんな!』とはきすてて払わずに立ち去ろうとするところだ。

わたしの憤懣は駐車場を出てもしばらく尾を引いた。これも政治の無策のせい!日銀のせい!何だ暫定税率のこの騒ぎは!安いままでいけ!後期高齢者医療制度だと?とりあえず元にもどせ!まったくもう!と、はきすてしゃべりの独り言で終わってはいけないんだろうな。
(つづく)

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