かぐや姫のひとり言

今日楽しいことを1番に、日々暮らしています。

文庫本

2013-11-24 23:05:27 | 竹野内さん
 「オリンピックの身代金」 奥田英朗

 

本屋さんの店頭に、
テレビ放送決定!のカバーの付いた文庫本が並んでま~す
公式サイトのトップ画像そのままに
上巻が竹野内さん
下巻が松ケンくんとメイサちゃん
わぁ~~っ、いいなぁこれ、欲しい。
もう5月に買って読んじゃったから、同じのあるけど。。
カバーだけ、欲しい。。
視覚に竹野内さんが入ってくると、何でも欲しくなっちゃって
という事は‥
「ニシノユキヒコの恋と冒険」も?
ニシノくん、カバー飾っちゃう??
あぁ~っ、そっちはもっと欲しいな。。


て、もうすぐ「日曜×芸人」始まっちゃう
予告から楽しみだったもんね~!
壊れる姿なんて想像できないわ~、超・必見だね




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巻き戻したい

2013-11-24 00:23:44 | 日記
その人は相棒を失ってから、静かに暮らしていた。
以前と同じように大好きだった日課の散歩は変わらない。
いつものように陽ざし降り注ぐ遊歩道を歩いていると、それが目に入った。
植え木の根元に散乱する鳥の巣状のなにか。
自分より遥か大きなそれに襲われたであろう、
息絶えて冷たくなった親鳥の亡き骸。
ひな達の姿はなく、連れ去られて行ったんだろう。
立ち去ろうとしたその時、何かが動いた。
動いたような気がしただけかもしれなかった。
数十センチ離れた位置に横たわっていた、個体。
生き物すべてが大好きで、人一倍優しいその人はそっと連れて帰った。
羽も揃わず、目も見えていない、傷だらけのその子は
まだ冷たくなっていないという事だけでしか
生きているんだという確認ができなかった。
その人の手のひらの温もりだけで繋がっている命のようだった。
エサを与えようにも、喉をとおっているのかどうかもわからない。
時折、からだをビクッとさせるだけのその子。
それが2日前のことだと、その人は話してくれた。
優しい眼差しを向けるその人の手から、私の手の中に渡されたその子。
恐る恐る、温もりを感じとった瞬間、
その子は突然ビクンとからだを震わせ、私の手のひらをすり抜けていった。
何が起こったのかわからず、頭が真っ白になった。
拾い上げるその人の手しか目に映らなかった。
わずか数センチの高さでも、人間にしてみたらビルの上から落ちるようなもの。
大粒の涙があふれた。後から後からポロポロこぼれた。
あふれる涙以外、時間が少し止まった。
「大丈夫だから‥」
静かなその声を聞いたとたん、私は声をあげて泣き続けた。

そこで目が覚めた。
まぶたは冷たく、枕は濡れていた。夢だった。
なんとも言いようのない夢だった。
それが分かるとすぐさま、眠りにつこうとした。
続きが見たかったわけじゃない。
その人に逢いたかったわけでもない。
目が覚めると、確かに夢はみていたけれど内容を覚えていないことがある。
そうなりたかった。
現実にはそううまくはいかないけれど。
その子のかすかに繋がっていた命を絶ってしまったことはもちろん、
その人が見つけた愛情の矛先を奪ってしまったことが悲しかった。
自分が悔しくて、許せなかった。
私がいなければ、私が手を触れなければ、失わずに済んだ大切なもの。
巻き戻したい、何もなかったことにしたい。
そんな自己嫌悪に押しつぶされそうに始まった灰色の1日がやっと終わった。
長い長い、たとえようのない1日だった。
まだ少し、眠りにつくのはコワいけど。。




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