埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

なぜ、ブログか。

2006-05-19 15:37:49 | ライフ&ワーク
ブログってのは、すごい。その技術に感動している。久々だー、このユーザー的感動は!パソコンユーザーとして最初に感動したのは、1989年、Macに出会ってDTPを体験した時。自分の書いた原稿が、自分の手で「本」になっていくその素晴らしさに驚いた。その次は、Excelのバージョンアップ。

Excel2.0なんて頃から、Excelを使っている私。「オートフィル」という機能を体験した時にはほんと感動した。確かExcelの4.5か5.0ってバージョンだったような。「そうそうそう、こんな機能が欲しかったのよ~!」と思い、開発者の方に会って「すごいよ~!」と叫びたい気持ちだった。

そこからの数年は、いろいろなことが変わった。1994年頃だったか「モザイク」環境でインターネットを使った情報発信を知り、誰もが情報の発信者になれる世の中になったんだと社会における「情報」ってものの扱いの大きな変革を感じる。どうしてそんなことができるの~!と詳しい人に聞いてみたけれど、ちんぷんかんぷん。わからないけど、すごい世の中になっちゃったなー、と思った。

それから10年以上。私にとっては、感動より怒りが続く。
私は何に怒っていたか?
情報社会を甘く見た教育に、かな。

この「誰もが情報発信できる社会」に、情報発信者となる私たちひとりひとりが「私が伝えたいことは何か」を考え、その伝え方や情報を発信する責任の重さなどについて考えを深めることなく来てしまったことに。情報発信する「人」を育てるという視点を忘れ、情報技術の発展にばかり注目してこなかったか、と。

つまり、情報化社会の技術を担う人材育成はしてきたけれども、利用者を育てる情報教育が行われてこなかったんだ。そして、私は、願わずもその片棒をかついできてしまった。

今でも思い出す。
1995年のこと。「インターネット教育はパソコンの操作教育ではない」ととある情報系スクールのカリキュラム作成会議で私は言った。「インターネットをとりまく技術は、伝えたい情報を整理して文字にする力はもちろんのこと、使う人間自身の人としての力が問われる技術です。教育機関が、ただ、パソコンの操作を教えるだけでよいのでしょうか」。かっこよく問題提起したものの、私の意見はあえなく却下された。「そんな理想の教育をしてもお金にならない」という理由だった。

それからというもの「私が言ってることは間違ってないよな~」と思いながらやってきて、早10年。ここ2年ほど「パソコンの操作はできるけれど、(道具として)使えていない」というご相談が多くなる。パソコンは使えるが表現する人に力がなく人件費が生かされていない、と管理者が感じる時代になったようだ。こんなご時勢、E-スタヂオでは「伝えたいことを明確にして、誰に何をどう伝えるのか」を身につけるための研修依頼が増えている。私としては、だから言ったでしょーが、と、やっと10年前に戻れた感じ。気付いてくれてよかったよ~。

さて、なぜブログか。
怒り続けたこの10年、私はインターネット教育に関わりながら「表現したいことを持っているけれど、パソコンが使えない」という人たちとたくさん出会った。その方々に対して、様々な方法で情報発信のお手伝いをしてきたけれど、お金もかかることだからなんとなく気兼ねしながら応援してきたという感じ。

そこに、ブログが登場。
この10年、情報技術から遠いところにおいておかれてしまった素晴らしい力を持った方々がようやくIT社会に進出できる機会が来たのだ。私がちょっとお話ししただけで、その方々は自分の言葉で素晴らしい情報を発信してしまう。まさに、情報社会の次のステップが始まった感じ。これからは、全世界的に有益な情報共有ができる時代が来るのだろうとワクワクしている。

ブログは素晴らしい。本当に、素晴らしい。
開発者の皆さん、ありがとう!!
このような環境を無料で提供できるビジネスモデルを作られた企業の皆さん、ありがとう!!

【今日の言葉】
『現在と未来について考えるだけで手いっぱいであるから、過ぎ去った事柄をくよくよ考えているひまがない。』
フランシスコ・ベーコン

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6 コメント

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同感です!! (なめこ屋2代目)
2006-05-25 10:37:06
はじめまして。埼玉新聞ではいつも拝読させていただいております。

日記の内容に非常に同感しました。

パソコンはあくまでツールであり、

それを使ってある目的を達成するものですよね。

操作方法のみを勉強するのは手段が目的になっているようなもの。

インターネット人口がかなり増えてきた今だからこ祖、パソコンを使いこなせ、自分の言葉をしっかり発信できる『人間力』が必要なんだと思います。

私もADSL開通を契機にようやくブログを始め、今まで情報を受けていただけの世界から、情報を発信する世界も体験するようになりました。

最近はブログのすばらしさを実感しています。

返信する
そうそう、ツール! (とん)
2006-05-25 17:30:02
ほんとうに、おっしゃるとおり!

「人間力」が必要です。

角仲2代目さんのブログ、とてもステキですね。



山の仕事、とても興味あります。

何せ私、山が好きで、群馬の山に住み、埼玉まで通っているくらいですから!緑の空気は、脳みそを浄化してくれますよね~。



ブログって、ほんと素晴らしいですよね。

これからの展開はもっとすごいかも。セミナーではそんな話をします。時間があったら、来てくださーい!
返信する
ありがとうございます (角仲2代目)
2006-05-25 23:55:24
私の拙いブログにいらっしゃっていただき光栄です。

緑の空気っておっしゃるとおり脳を浄化してくれますよね。



セミナー参加したいなぁ。

とんさんのお話をたくさん聞いてみたいですよ。これからの展開とかも興味ありです。時間の都合がついた時は必ず参加しますのでよろしくお願いします。



そうそう、私のコメント『今だからこそ』って書いたつもりが『こ祖』ってなってましたね。なんでこんな変換するんだろ?さすが機械。

てゆーか私の人間力もそんなもんですね。

変換違いに気が付かないなんて。

お恥ずかしい・・・。
返信する
なめこのこと (とん)
2006-05-26 08:13:42
角仲2代目さん、こんにちは!

昨日から「なめこ」のことばかり考えていました。私の暮らす群馬の山でも、なめこを作っている人がいます。スーパーでビニール袋に詰めて売られているドロドロのなめこと同じものとは思えない。



なめこの秘密、あれこれ気になります。

今度、教えてくださいね!



さて、機械のいたずら。「変換違い」これって、気付いちゃうと結構こたえるんですよねー。かといって、自分で修正もできない。私はしょっちゅー、やってます(笑)気にしないこと、です!
返信する
ちょっと得するex講座 (小林 一貫)
2007-08-03 19:00:24
ton39先生埼玉新聞ワード講師とは素晴らしい才能の持ち主で感銘しております。次の講座が楽しみですしかも新聞は毎日来ますし新聞講師にじかにご指導していただけること本当に感謝。
返信する
小林さん、ありがとうございます! (とん)
2007-08-14 16:44:01
小林さん、コメントありがとうございます!
新聞での操作解説、気がついたらもう3年??もやっています。よく続いたなあと、自分でもびっくりです。これも皆さまのおかげ(^^)本当にありがとうございます。

埼玉新聞コラム『ちょっと得するパソコン講座』は、講習会で皆さまからご質問いただくことにお答えする大事な場所。これからもがんばって書きます!(実は、今日も締め切りに追われて苦しかった~。ほんとのことを言ってしまうとこれまでに何度も「もうやめてやるっ!」と思ったんです。)

だけど、小林さんのコメントを読んで、やる気が出ました。もう少しがんばってみます!講習会でお会いできるのを楽しみにしています。これからもよろしくお願いいたします。
返信する

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