今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
(お問合せ)tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
 

ローライフレックス・スタンダードの巻

2023年03月22日 20時30分00秒 | ブログ

手早く作業をしてUPする予定はなかったローライフレックス・スタンダードですが、古いカメラは意外に時間がかかるので簡単にUPしておきます。資料本によれば、スタンダードの発売は1932年(昭和7年)となっていますが、カメラの世界は恐ろしい。その時代のカメラを本気で使う人がいらっしゃるとは・・昭和7年て中島飛行機の複葉機、九〇式戦闘機と同じですよ。長期間使われていない状態で、レンズはかなり曇っていてシャッターは低速が不調などがあります。あとボディーの黒塗装の焼付塗料が劣化して艶消し状態でアルコールでも溶け出してしまいます。

スタンダードはシボ革を剥がさなくてもシャッターが取り出せるのでその点は楽です。ビュー、テイクとも曇り放題ですが、組立は基本ねじ込み式なので分解もストレスがありません。

 

シャッターは洗浄と注油をしていきます。

 

 

ビューレンズの清掃して行きます。

 

 

問題はシボ革です。なんでもマジックリンで拭いてしまったとのことでした。古い本革は水や洗剤は厳禁です。ブラッシングしか出来ません。これを何とかせよ。とのことですが、シボも無くなっちゃってますけど・・

 

ま、後でするとして。ミラーはきれいでした。当然交換されていますね。内部の清掃とスクリーンを洗浄して組み立てます。フェルトの接着が脱落していますので再接着しておきます。この時代は水準器が仕込まれていますが、これ実用になったのでしょうかね?

スクリーンを洗浄して組み立てますが、額縁に正確にはめ込まないでフードを取付けると割ってしまうので注意です。

 

シボ革は補修をしておきました。

 

 

終って見れば、ちゃんと使えるのがすごいです。簡単にUPでした。

 

 

トミーのリペイント (sakura.ne.jp)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。