今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ローライ日記の巻

2021年12月28日 20時30分00秒 | ブログ

いつの間にか今年も押し詰まって来ましたね。私も今日は整体に行って外出は今年最後でした。大晦日や元日もたぶん作業はしていると思いますけどね。このローライ35Sは角がへこんで修正をされています。これが無かったら美品なのに・・

問題は、巻き戻しレバーを操作してもスプロケットがフリーにならない。

 

 

巻き戻しレバーのシャフトを抜いてみると・・

 

 

先端のピンの長さが短い(左が正常)。これですとスプロケット軸のクラッチを制御できない。このピンは圧入されているのですが、なぜ短いのかは不明。

 

これはローライ35ジャーマニー。初期型なので裏蓋上側の遮光毛糸が痛んでいます。これは交換です。

 

初期型は露出計が不動の個体が多いですが、殆どは回路不良かCdsの不良です。しかし、この個体はゴッセンのメーターが不良です。なんとか修復しました。

 

清掃をしていて気が付きました。ASAダイヤルプレートが割れています。これも交換です。

 

修理をしたメーターを組み込んで、レバーアテを熱カシメしたトップカバーを締めます。

 

初期型頃の個体は、巻き戻しダイヤルの回転部汚れで回転がスムーズでない個体が多いです。分解清掃をしておきます。

 

こんな故障もあるの見本。フィルムカウンターが戻らない。原因はリターンバネの終端を掛ける突起が経時劣化で折れていたもの。ローライ35系は樹脂部品がネックの不具合が多いですね。

 

ローライコードⅤaですが、バイバイキーンじゃなくてローライキンが付いています。これはローライフレックスとローライコードで35mmフィルムを使用するためのアダプター。そのフィルムカウンターが進まない不具合。

 

分解してみると・・

 

 

原理はボタンを押す力を回転に変換してカウンターを動かすというもの。逆転防止爪の調整が悪くギヤが僅かに戻ってしまうため進める爪がギヤに掛からない。爪を調整します。

 

ボタンを押すと快調にカウンターが進みます。

 

 

レンズを清掃するためにフィルムゲートアダプターを取り外します。

 

 

シャッターは低速止まりですので全体のメンテナンスをして行きます。

 

 

ファインダーを清掃して専用マスクはスクリーンの上に置くだけです。

 

 

フィルム巻き戻しアダプターを引いて35mmフィルムを装填します。

 

 

専用の巻上げスプールにセットします。シャッターを切ったら、先にフィルムカウンターボタンを押してカウンターを進めてから巻上げます。

 

これは別のアダプターセット。やはりカウンターの進み不良で来ていました。この故障が多いのかな?。ローライキンには取付け機種によって種類があるようです。

 

程度の良い革ケースがついてきれいなⅤaでした。ローライキン装着の場合、基本的に縦型の写真になりますね。ハーフカメラと似ていますが、横型で撮影する場合は二眼レフカメラを横向きにしなければならないのは厳しいでしょうね。

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