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カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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MINOLTA PROD-20Sのシボ革剥離の巻

2019年10月14日 13時18分37秒 | ブログ

まず、今回の台風19号により甚大な被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。地球温暖化の影響か海水温度の上昇により台風や集中豪雨の被害が増えて来ました。しかも、毎年ブログに書いていることですが、今頃発生する台風は私の住んでいる関東地方を目指して北上するコースを辿ることが多くなりました。台風の進路は地球の自転や偏西風の影響とか言われてもね。楽しみにしていた令和元年度観艦式が中止となったのは残念ですが行方不明者の捜索に全力で当たることは当然の判断と思います。

で、INOBOOさんからミノルタ・プロッド20Sというのかな? 一見バルナック風の外観をしたカメラが来ています。シボ革が剥がれて来たとのことですが、調べてみると1990年頃の発売のようですから、意外に時間が経過をしているのですね。シボ革の剥離前の画像が、何故か消えてしまって先日SDカードを新しくSandiskに変えてからカメラとの相性が良くないようです。

この頃はすでにシボ革の接着は両面テープが普通になっていた頃ですけど、私は両面テープというものは信用しません。まず接着力が弱いことと経時的に糊が変質して接着力を失うからです。しかし、このカメラは本体が樹脂製ですからゴム系接着剤は溶剤分が樹脂を溶かしてしまうため両面テープで貼るしか方法が無いのです。接着力が落ちるのをメーカーは承知していて、剥がれやすい端部は接着剤を併用しています。(画像)

両面テープの接着力低下の他に、問題はシボ革の材質が硬化することです。端からめくれ上がって来て、この力を押さえることは両面テープでは無理なのです。

 

 

このシボ革のパターンは昔、「バルナックライカ用」として流通していたものと同じ型だと思います。たぶんシボ革メーカーさんが一緒なのでしょう。このパターンはシボの形と艶消し具合が絶妙で好きな生地です。現在は流通していないのが残念ですが、当時買い込んで私のところにはかなりストックを持っています。

20Sというからにはバルナックライカをイメージしたデザインでしょうか。面白いとは思いますが普通のコンパクトカメラを欲しいだけの方は買わないでしょうし、マニア向けとしてもイマイチと中途半端な企画になってしまったのは残念でしたね。で、貼りましたけど将来また剥がれますよ。定期的に貼り替える心がけが必要です。

 

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