今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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当分PEN-FTが続くかなぁ~ ? の巻(その二)

2015年02月26日 10時56分15秒 | ブログ

その二です。この個体は#2624XX(1969年6月製)のブラックモデルですね。塗装面も程々に光っている程度でかなり程度は良いです。フリーズ状態で到着しましたが、リターンミラーを応急復帰させてみると・・リターンミラーが剥離していました。ミラーがスクリーンに衝突するような状態で剥離した場合、スクリーンに傷をつける危険性が高まります。

観察すると、このミラーは過去に剥離をしており、それをゴム系接着剤で貼られていたものでした。

 

ハーフミラーの裏側はカビがごってり。すでに金系のコーティングになっています。このタイプのミラーは、それまでのように大きな腐食は発生しませんが、メッキが風化して飛んでしまい、反射率は低下しています。

 

セルフタイマーが不調で、少し動いて停止します。このユニットは、調子の悪いものが多く、手を尽くしても改善しないものがあります。腕時計というよりはクロックレベルの低級精度なんですけど、返ってホゾとホゾ穴の精度が、かなりラフです。

 

F系が続いているので触れずにいるのですが、セイコー・クラウンの実用機を仕上げようと思っています。画像の15002は私の一番好きな頃のクラウンです。機械は21石で変り文字盤と針が特徴的です。ケースは14金側。一段落したらO/Hをします。また、時間があれば時計ベルトの自作もしてみようと思っています。

完全硬化時間を逆算して、まずリターンミラーの接着をしておきます。過去に一度剥離をして、ホルダーの接着面の古い接着剤をゴシゴシ剥離をした形跡がありますね。もっときれいに剥離できるのに・・

 

リターンミラーの前板関係の部品一式。すべて清掃をしてあります。リターンミラーはすでに接着済み。プリズムのコーティングは良好で、保存状態の良かった個体です。

 

あっ、スクリーンが抜けてました。見えにくいですが、右端上部に剥離衝突したミラーの痕があります。

 

 

その他のメカ部分は大変良好でしたのでUP省略。セルフタイマーも正常に作動をしています。

 

露出計の調整とファインダーのピント確認をして本体終了。付属の38mmを清掃してすべて完成。

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