今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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PEN-S 3.5の通常オーバーホールをするの巻

2014年01月23日 13時53分19秒 | インポート

Img_345134 珍しくPEN-S3.5が来ましたね。#1213XXで、トップカバー横の留めビスが-(スリ割り)の前期タイプです。元はそれほど悪くはなかったはずですが、保管が悪かったと見えてトップカバーに腐食が多く発生しています。シャッターチャージミス、シャッタースピード遅い、ファインダー曇り、各リングの作動不良などがありますね。





Img_344951 よくよく見ると、腐食部分を銀塗料でタッチアップしてありますね。吊環取付け部には緑青が発生していますので、保管が良くなかった証拠です。









Img_344626 シャッターは・・・眠く開いていますね。












Img_345243 分解点検のところ、シャッターには特に部品の損傷は無いようです。シャッター羽根も比較的きれいです。では、組立てて行きます。










Img_345323 組立には特に問題はありませんでしたね。ご覧のとおり、本体内部も非常にきれいな状態です。距離リングの磨耗具合からみて、あまり使用されなかった個体ですね。









Img_345464 これで完成ですが、とにかく保存状態が悪かったですね。上下カバーの劣化(駒数ダイヤル付近に水浸入)が残念な個体でした。オーナーさんからはファインダーの光枠のズレ。をご指摘頂いていましたが、PENは構造的にファインダーが本体側ではなく、トップカバー側に付いている関係で、どうしても左右ズレや倒れの目立つ個体が多いのです。(光枠の接着もかなりアバウト)左右ズレの場合は、撮影者の癖によっても見え方が変化しますが、この個体の場合、若干の倒れがありました。しかし、光枠の接着が強固なため、許容範囲としてそのままとします。http://www6.ocn.ne.jp/~tomys800/