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生命の言葉

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ダニエル7 審判が行われ 彼の主権は奪われて 国と主権は いと高き者の聖徒たる民に与えられる

2016-06-04 20:50:56 | 旧約聖書 27ダニエル書


ダニエル書7章

バビロンの王ベルシャザルの元年に、ダニエルは床にあって夢を見、また悩中に幻を得たので、彼はその夢をしるして、その事の大意を述べた。

ダニエルは述べて言った、

「わたしは夜の幻のうちに見た。見よ、天の四方からの風が大海をかきたてると、 四つの大きな獣が海からあがってきた。

その形は、おのおの異なり、 第一のものは、ししのようで、わしの翼をもっていたが、わたしが見ていると、その翼は抜きとられ、また地から起されて、人のように二本の足で立たせられ、かつ人の心が与えられた。

見よ、第二の獣は熊のようであった。

これはそのからだの一方をあげ、その口の歯の間に、三本の肋骨をくわえていたが、これに向かって

『起きあがって、多くの肉を食らえ』

と言う声があった。

その後わたしが見たのは、ひょうのような獣で、その背には鳥の翼が四つあった。

またこの獣には四つの頭があり、主権が与えられた。

その後わたしが夜の幻のうちに見た第四の獣は、恐ろしい、ものすごい、非常に強いもので、大きな鉄の歯があり、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。

これは、その前に出たすべての獣と違って、十の角を持っていた。

わたしが、その角を注意して見ていると、その中に、また一つの小さい角が出てきたが、この小さい角のために、さきの角のうち三つがその根から抜け落ちた。

見よ、この小さい角には、人の目のような目があり、また大きな事を語る口があった。

わたしが見ていると、もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた。

その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであった。

そのみ座は火の炎であり、その車輪は燃える火であった。

彼の前から、ひと筋の火の流れが出てきた。

彼に仕える者は千々、彼の前にはべる者は万々、審判を行う者はその席に着き、かずかずの書き物が開かれた。

わたしは、その角の語る大いなる言葉の声がするので見ていたが、わたしが見ている間にその獣は殺され、そのからだはそこなわれて、燃える火に投げ入れられた。

その他の獣はその主権を奪われたが、その命は、時と季節の来るまで延ばされた。

わたしはまた夜の幻のうちに見ていると、見よ、人の子のような者が、天の雲に乗ってきて、日の老いたる者のもとに来ると、その前に導かれた。

彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって、なくなることがなく、その国は滅びることがない。

そこで、われダニエル、わがうちなる霊は憂え、わが脳中の幻は、わたしを悩ましたので、 わたしは、そこに立っている者のひとりに近寄って、このすべての事の真意を尋ねた。

するとその者は、わたしにこの事の解き明かしを告げ知らせた。

『この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。

しかしついには、いと高き者の聖徒が国を受け、永遠にその国を保って、世々かぎりなく続く』

そこでわたしは、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。

その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。

この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。

この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。

わたしが見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが、 ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。

そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。 彼はこう言った、

『第四の獣は地上の第四の国である。

これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。

十の角はこの国から起る十人の王である。

その後にまたひとりの王が起る。

彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。

彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。

彼はまた時と律法とを変えようと望む。

聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。

しかし審判が行われ、彼の主権は奪われて、永遠に滅び絶やされ、 国と主権と全天下の国々の権威とは、いと高き者の聖徒たる民に与えられる。

彼らの国は永遠の国であって、諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』

その事はここで終った。

われダニエルは、これを思いまわして、非常に悩み、顔色も変った。

しかし、わたしはこの事を心に留めた」

ダニエル書 7:1-28

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聖書の完読年間計画










聖書を完読しよう857
27-7

ダニエル6 王はダニエルを立てて全国を治めさせようとした

2016-06-04 00:23:12 | 旧約聖書 27ダニエル書


ダニエル書6章

ダリヨスは全国を治めるために、その国に百二十人の総督を立てることをよしとし、 また彼らの上に三人の総監を立てた。

ダニエルはそのひとりであった。

これは総督たちをして、この三人の前に、その職務に関する報告をさせて、王に損失の及ぶことのないようにするためであった。

ダニエルは彼のうちにあるすぐれた霊のゆえに、他のすべての総監および総督たちにまさっていたので、王は彼を立てて全国を治めさせようとした。

そこで総監および総督らは、国事についてダニエルを訴えるべき口実を得ようとしたが、訴えるべきなんの口実も、なんのとがをも見いだすことができなかった。

それは彼が忠信な人であって、その身になんのあやまちも、とがも見いだされなかったからである。

そこでその人々は言った、

「われわれはダニエルの神の律法に関して、彼を訴える口実を得るのでなければ、ついに彼を訴えることはできまい」と。

こうして総監と総督らは、王のもとに集まってきて、王に言った、

「ダリヨス王よ、どうかとこしえに生きながらえられますように。

国の総監、長官および総督、参議および知事らは、相はかって、王が一つのおきてを立て、一つの禁令を定められるよう求めることになりました。

王よ、それはこうです。

すなわち今から三十日の間は、ただあなたにのみ願い事をさせ、もしあなたをおいて、神または人にこれをなす者があれば、すべてその者を、ししの穴に投げ入れるというのです。

それで王よ、その禁令を定め、その文書に署名して、メデアとペルシャの変ることのない法律のごとく、これを変えることのできないようにしてください」

そこでダリヨス王は、その禁令の文書に署名した。

ダニエルは、その文書の署名されたことを知って家に帰り、二階のへやの、エルサレムに向かって窓の開かれた所で、以前からおこなっていたように、一日に三度ずつ、ひざをかがめて神の前に祈り、かつ感謝した。

そこでその人々は集まってきて、ダニエルがその神の前に祈り、かつ求めていることを見たので、 彼らは王の前にきて、王の禁令について奏上して言った、

「王よ、あなたは禁令に署名して、今から三十日の間は、ただあなたにのみ願い事をさせ、もしあなたをおいて、神または人に、これをなす者があれば、すべてその者を、ししの穴に投げ入れると、定められたではありませんか」

王は答えて言った

「その事は確かであって、メデアとペルシャの法律のごとく、変えることのできないものだ」

彼らは王の前に答えて言った、

「王よ、ユダから引いてきた捕囚のひとりである、かのダニエルは、あなたをも、あなたの署名された禁令をも顧みず、一日に三度ずつ、祈をささげています」

王はこの言葉を聞いて大いに憂え、ダニエルを救おうと心を用い、日の入るまで、彼を救い出すことに努めた。

時にその人々は、また王のもとに集まってきて、王に言った、

「王よ、メデアとペルシャの法律によれば、王の立てた禁令、または、おきては変えることのできないものであることを、ご承知ください」

そこで王は命令を下したので、ダニエルは引き出されて、ししの穴に投げ入れられた。王はダニエルに言った、

「どうか、あなたの常に仕える神が、あなたを救われるように」

そして一つの石を持ってきて、穴の口をふさいだので、王は自分の印と、大臣らの印をもって、これに封印した。

これはダニエルの処置を変えることのないようにするためであった。

こうして王はその宮殿に帰ったが、その夜は食をとらず、また、そばめたちを召し寄せず、全く眠ることもしなかった。

こうして王は朝まだき起きて、ししの穴へ急いで行ったが、 ダニエルのいる穴に近づいたとき、悲しげな声をあげて呼ばわり、ダニエルに言った、

「生ける神のしもべダニエルよ、あなたが常に仕えている神はあなたを救って、ししの害を免れさせることができたか」

ダニエルは王に言った、

「王よ、どうか、とこしえに生きながらえられますように。

わたしの神はその使をおくって、ししの口を閉ざされたので、ししはわたしを害しませんでした。

これはわたしに罪のないことが、神の前に認められたからです。

王よ、わたしはあなたの前にも、何も悪い事をしなかったのです」

そこで王は大いに喜び、ダニエルを穴の中から出せと命じたので、ダニエルは穴の中から出されたが、その身になんの害をも受けていなかった。

これは彼が自分の神を頼みとしていたからである。

王はまた命令を下して、ダニエルをあしざまに訴えた人々を引いてこさせ、彼らをその妻子と共に、ししの穴に投げ入れさせた。

彼らが穴の底に達しないうちに、ししは彼らにとびかかって、その骨までもかみ砕いた。

そこでダリヨス王は全世界に住む諸民、諸族、諸国語の者に詔を書きおくって言った、

「どうか、あなたがたに平安が増すように。 わたしは命令を出す。

わが国のすべての州の人は、皆ダニエルの神を、おののき恐れなければならない。

彼は生ける神であって、とこしえに変ることなく、その国は滅びず、その主権は終りまで続く。

彼は救を施し、助けをなし、天においても、地においても、しるしと奇跡とをおこない、ダニエルを救って、ししの力をのがれさせたかたである」

こうして、このダニエルはダリヨスの世と、ペルシャ人クロスの世において栄えた

ダニエル書 6:1-28

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聖書の完読年間計画










聖書を完読しよう856
27-6

ダニエル5 あなたは あなたのすべての道をつかさどられる神をあがめようとはしなかった

2016-06-04 00:22:22 | 旧約聖書 27ダニエル書


ダニエル書5章

ベルシャザル王は、その大臣一千人のために、盛んな酒宴を設け、その一千人の前で酒を飲んでいた。

酒が進んだとき、ベルシャザルは、その父ネブカデネザルがエルサレムの神殿から取ってきた金銀の器を持ってこいと命じた。

王とその大臣たち、および王の妻とそばめらが、これをもって酒を飲むためであった。

そこで人々はそのエルサレムの神の宮すなわち神殿から取ってきた金銀の器を持ってきたので、王とその大臣たち、および王の妻とそばめらは、これをもって飲んだ。

すなわち彼らは酒を飲んで、金、銀、青銅、鉄、木、石などの神々をほめたたえた。

すると突然人の手の指があらわれて、燭台と相対する王の宮殿の塗り壁に物を書いた。

王はその物を書いた手の先を見た。

そのために王の顔色は変り、その心は思い悩んで乱れ、その腰のつがいはゆるみ、ひざは震えて互に打ちあった。

王は大声に呼ばわって、法術士、カルデヤびと、占い師らを召してこさせた。

王はバビロンの知者たちに告げて言った、

「この文字を読み、その解き明かしをわたしに示す者には紫の衣を着せ、首に金の鎖をかけさせて、国の第三のつかさとしよう」と。

王の知者たちは皆はいってきた。

しかしその文字を読むことができず、またその解き明かしを王に示すことができなかったので、 ベルシャザル王は大いに思い悩んで、その顔色は変り、王の大臣たちも当惑した。

時に王妃は王と大臣たちの言葉を聞いて、その宴会場にはいってきた。そして王妃は言った、

「王よ、どうか、とこしえに生きながらえられますように。

あなたは心に思い悩んではなりません。また顔色を変えるには及びません。

あなたの国には、聖なる神の霊のやどっているひとりの人がおります。

あなたの父の代に、彼は、明知、分別および神のような知恵のあることをあらわしました。

あなたの父ネブカデネザル王は、彼を立てて、博士、法術士、カルデヤびと、占い師らの長とされました。

彼は、王がベルテシャザルという名を与えたダニエルという者ですが、このダニエルには、すぐれた霊、知識、分別があって、夢を解き、なぞを解き、難問を解くことができます。

ゆえにダニエルを召しなさい。彼はその解き明かしを示すでしょう」

そこでダニエルは王の前に召された。王はダニエルに言った、

「あなたは、わが父の王が、ユダからひきつれてきたユダの捕囚のひとりなのか。

聞くところによると、あなたのうちには、聖なる神の霊がやどっていて、明知、分別および非凡な知恵があるそうだ。

わたしは、知者、法術士らを、わが前に召しよせて、この文字を読ませ、その解き明かしを示させようとしたが、彼らは、この事の解き明かしを示すことができなかった。

しかしまた聞くところによると、あなたは解き明かしをなし、かつ難問を解くことができるそうだ。

それで、あなたがもし、この文字を読み、その解き明かしをわたしに示すことができたなら、あなたに紫の衣を着せ、金の鎖を首にかけさせて、この国の第三のつかさとしよう」

ダニエルは王の前に答えて言った、

「あなたの賜物は、あなたご自身にとっておき、あなたの贈り物は、他人にお与えください。

それでも、わたしは王のためにその文字を読み、その解き明かしをお知らせいたしましょう。

王よ、いと高き神はあなたの父ネブカデネザルに国と権勢と、光栄と尊厳とを賜いました。

彼に権勢を賜わったことによって、諸民、諸族、諸国語の者はみな、彼の前におののき恐れました。

彼は自分の欲する者を殺し、自分の欲する者を生かし、自分の欲する者を上げ、自分の欲する者を下しました。

しかし彼は心に高ぶり、かたくなになり、ごうまんにふるまったので、王位からしりぞけられ、その光栄を奪われ、 追われて世の人と離れ、その思いは獣のようになり、

そのすまいは野ろばと共にあり、牛のように草を食い、その身は天からくだる露にぬれ、こうしてついに彼は、いと高き神が人間の国を治めて、自分の意のままに人を立てられるということを、知るようになりました。

ベルシャザルよ、あなたは彼の子であって、この事をことごとく知っていながら、なお心を低くせず、 かえって天の主にむかって、みずから高ぶり、その宮の器物をあなたの前に持ってこさせ、あなたとあなたの大臣たちと、あなたの妻とそばめたちは、それをもって酒を飲み、

そしてあなたは見ることも、聞くことも、物を知ることもできない金、銀、青銅、鉄、木、石の神々をほめたたえたが、あなたの命をその手ににぎり、あなたのすべての道をつかさどられる神をあがめようとはしなかった。

それゆえ、彼の前からこの手が出てきて、この文字が書きしるされたのです。 そのしるされた文字はこうです。

メネ、メネ、テケル、ウパルシン。 その事の解き明かしはこうです、メネは神があなたの治世を数えて、これをその終りに至らせたことをいうのです。

テケルは、あなたがはかりで量られて、その量の足りないことがあらわれたことをいうのです。

ペレスは、あなたの国が分かたれて、メデアとペルシャの人々に与えられることをいうのです」

そこでベルシャザルは命じて、ダニエルに紫の衣を着せ、金の鎖をその首にかけさせ、彼について布告を発して、彼は国の第三のつかさであると言わせた。

カルデヤびとの王ベルシャザルは、その夜のうちに殺され、 メデアびとダリヨスが、その国を受けた。

この時ダリヨスは、おおよそ六十二歳であった

ダニエル書 5:1-31

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聖書を完読しよう855
27-5

ダニエル4 王よ あなたはわたしの勧告をいれ 義を行って罪を離れ 不義を離れなさい

2016-06-04 00:21:22 | 旧約聖書 27ダニエル書


ダニエル書4章

ネブカデネザル王は全世界に住む諸民、諸族、諸国語の者に告げる。

どうか、あなたがたに平安が増すように。

いと高き神はわたしにしるしと奇跡とを行われた。わたしはこれを知らせたいと思う。

ああ、そのしるしの大いなること、ああ、その奇跡のすばらしいこと、その国は永遠の国、その主権は世々に及ぶ。

われネブカデネザルはわが家に安らかにおり、わが宮にあって栄えていたが、 わたしは一つの夢を見て、そのために恐れた。

すなわち床にあって、その事を思いめぐらし、わが脳中の幻のために心を悩ました。 そこでわたしは命令を下し、バビロンの知者をことごとくわが前に召し寄せて、その夢の解き明かしを示させようとした。

すると、博士、法術士、カルデヤびと、占い師たちがきたので、わたしはその夢を彼らに語ったが、彼らはその解き明かしを示すことができなかった。

最後にダニエルがわたしの前にきた、-彼の名はわが神の名にちなんで、ベルテシャザルととなえられ、彼のうちには聖なる神の霊がやどっていた-わたしは彼にその夢を語って言った、

「博士の長ベルテシャザルよ、わたしは知っている。

聖なる神の霊があなたのうちにやどっているから、どんな秘密もあなたにはむずかしいことはない。

ここにわたしが見た夢がある。その解き明かしをわたしに告げなさい。

わたしが床にあって見た脳中の幻はこれである。

わたしが見たのに、地の中央に一本の木があって、そのたけが高かったが、 その木は成長して強くなり、天に達するほどの高さになって、地の果までも見えわたり、 その葉は美しく、その実は豊かで、すべての者がその中から食物を獲、また野の獣はその陰にやどり、空の鳥はその枝にすみ、すべての肉なる者はこれによって養われた。

わたしが床にあって見た脳中の幻の中に、ひとりの警護者、ひとりの聖者の天から下るのを見たが、 彼は声高く呼ばわって、こう言った、

『この木を切り倒し、その枝を切りはらい、その葉をゆり落し、その実を打ち散らし、獣をその下から逃げ去らせ、鳥をその枝から飛び去らせよ。

ただしその根の切り株を地に残し、それに鉄と青銅のなわをかけて、野の若草の中におき、天からくだる露にぬれさせ、また地の草の中で、獣と共にその分にあずからせよ。

またその心は変って人間の心のようでなく、獣の心が与えられて、七つの時を過ごさせよ。

この宣言は警護者たちの命令によるもの、この決定は聖者たちの言葉によるもので、いと高き者が、人間の国を治めて、自分の意のままにこれを人に与え、また人のうちの最も卑しい者を、その上に立てられるという事を、すべての者に知らせるためである』と。

われネブカデネザル王はこの夢を見た。

ベルテシャザルよ、あなたはその解き明かしをわたしに告げなさい。

わが国の知者たちは、いずれもその解き明かしを、わたしに示すことができなかったけれども、あなたにはそれができる。あなたのうちには、聖なる神の霊がやどっているからだ」

その時、その名をベルテシャザルととなえるダニエルは、しばらくのあいだ驚き、思い悩んだので、王は彼に告げて言った、

「ベルテシャザルよ、あなたはこの夢と、その解き明かしのために、悩むには及ばない」

ベルテシャザルは答えて言った、

「わが主よ、どうか、この夢は、あなたを憎む者にかかわるように。

この解き明かしは、あなたの敵に臨むように。

あなたが見られた木、すなわちその成長して強くなり、天に達するほどの高さになって、地の果までも見えわたり、 その葉は美しく、その実は豊かで、すべての者がその中から食物を獲、また野の獣がその陰にやどり、空の鳥がその枝に住んだ木、 王よ、それはすなわちあなたです。

あなたは成長して強くなり、天に達するほどに大きくなり、あなたの主権は地の果にまで及びました。

ところが、王はひとりの警護者、ひとりの聖者が、天から下って、こう言うのを見られました、

『この木を切り倒して、これを滅ぼせ。

ただしその根の切り株を地に残し、それに鉄と青銅のなわをかけて、野の若草の中におき、天からくだる露にぬれさせ、また野の獣と共にその分にあずからせて、七つの時を過ごさせよ』と。

王よ、その解き明かしはこうです。

すなわちこれはいと高き者の命令であって、わが主なる王に臨まんとするものです。

すなわちあなたは追われて世の人を離れ、野の獣と共におり、牛のように草を食い、天からくだる露にぬれるでしょう。

こうして七つの時が過ぎて、ついにあなたは、いと高き者が人間の国を治めて、自分の意のままに、これを人に与えられることを知るに至るでしょう。

また彼らはその木の根の切り株を残しおけと命じたので、あなたが、天はまことの支配者であるということを知った後、あなたの国はあなたに確保されるでしょう。

それゆえ王よ、あなたはわたしの勧告をいれ、義を行って罪を離れ、しえたげられる者をあわれんで、不義を離れなさい。

そうすれば、あるいはあなたの繁栄が、長く続くかもしれません」

この事は皆ネブカデネザル王に臨んだ。

十二か月を経て後、王がバビロンの王宮の屋上を歩いていたとき、 王は自ら言った、

「この大いなるバビロンは、わたしの大いなる力をもって建てた王城であって、わが威光を輝かすものではないか」

その言葉がなお王の口にあるうちに、天から声がくだって言った、

「ネブカデネザル王よ、あなたに告げる。国はあなたを離れ去った。

あなたは、追われて世の人を離れ、野の獣と共におり、牛のように草を食い、こうして七つの時を経て、ついにあなたは、いと高き者が人間の国を治めて、自分の意のままに、これを人に与えられることを知るに至るだろう」

この言葉は、ただちにネブカデネザルに成就した。

彼は追われて世の人を離れ、牛のように草を食い、その身は天からくだる露にぬれ、ついにその毛は、わしの羽のようになり、そのつめは鳥のつめのようになった。

こうしてその期間が満ちた後、われネブカデネザルは、目をあげて天を仰ぎ見ると、わたしの理性が自分に帰ったので、わたしはいと高き者をほめ、その永遠に生ける者をさんびし、かつあがめた。

その主権は永遠の主権、その国は世々かぎりなく、 地に住む民はすべて無き者のように思われ、天の衆群にも、地に住む民にも、彼はその意のままに事を行われる。

だれも彼の手をおさえて「あなたは何をするのか」と言いうる者はない。

この時わたしの理性は自分に帰り、またわが国の光栄のために、わが尊厳と光輝とが、わたしに帰った。

わが大臣、わが貴族らもきて、わたしに求め、わたしは国の上に堅く立って、前にもまさって大いなる者となった。

そこでわれネブカデネザルは今、天の王をほめたたえ、かつあがめたてまつる。

そのみわざはことごとく真実で、その道は正しく、高ぶり歩む者を低くされる

ダニエル書 4:1-37

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聖書を完読しよう854
27-4

ダニエル3 わたしたちはあなたの神々に仕えず またあなたの立てた金の像を拝みません

2016-06-04 00:20:30 | 旧約聖書 27ダニエル書


ダニエル書3章

ネブカデネザル王は一つの金の像を造った。その高さは六十キュビト、その幅は六キュビトで、彼はこれをバビロン州のドラの平野に立てた。

そしてネブカデネザル王は、総督、長官、知事、参議、庫官、法官、高僧および諸州の官吏たちを召し集め、ネブカデネザル王の立てたこの像の落成式に臨ませようとした。

そこで、総督、長官、知事、参議、庫官、法官、高僧および諸州の官吏たちは、ネブカデネザル王の立てた像の落成式に臨み、そのネブカデネザルの立てた像の前に立った。

時に伝令者は大声に呼ばわって言った、

「諸民、諸族、諸国語の者よ、あなたがたにこう命じられる。

角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風笛などの、もろもろの楽器の音を聞く時は、ひれ伏してネブカデネザル王の立てた金の像を拝まなければならない。

だれでもひれ伏して拝まない者は、ただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる」と。

そこで民らはみな、角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風笛などの、もろもろの楽器の音を聞くや、諸民、諸族、諸国語の者たちはみな、ひれ伏して、ネブカデネザル王の立てた金の像を拝んだ。

その時、あるカルデヤびとらが進みきて、ユダヤ人をあしざまに訴えた。

すなわち彼らはネブカデネザル王に言った、

「王よ、とこしえに生きながらえられますように。

王よ、あなたは命令を出して仰せられました。すべて、角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風笛などの、もろもろの楽器の音を聞く者は皆、ひれ伏して金の像を拝まなければならない。

また、だれでもひれ伏して拝まない者はみな、火の燃える炉の中に投げ込まれると。

ここにあなたが任命して、バビロン州の事務をつかさどらせられているユダヤ人シャデラク、メシャクおよびアベデネゴがおります。

王よ、この人々はあなたを尊ばず、あなたの神々にも仕えず、あなたの立てられた金の像をも拝もうとしません」

そこでネブカデネザルは怒りかつ憤って、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを連れてこいと命じたので、この人々を王の前に連れてきた。

ネブカデネザルは彼らに言った、

「シャデラク、メシャク、アベデネゴよ、あなたがたがわが神々に仕えず、またわたしの立てた金の像を拝まないとは、ほんとうなのか。

あなたがたがもし、角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風笛などの、もろもろの楽器の音を聞くときにひれ伏して、わたしが立てた像を、ただちに拝むならば、それでよろしい。

しかし、拝むことをしないならば、ただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる。

いったい、どの神が、わたしの手からあなたがたを救うことができようか」

シャデラク、メシャクおよびアベデネゴは王に答えて言った、

「ネブカデネザルよ、この事について、お答えする必要はありません。

もしそんなことになれば、わたしたちの仕えている神は、その火の燃える炉から、わたしたちを救い出すことができます。

また王よ、あなたの手から、わたしたちを救い出されます。

たといそうでなくても、王よ、ご承知ください。

わたしたちはあなたの神々に仕えず、またあなたの立てた金の像を拝みません」

そこでネブカデネザルは怒りに満ち、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴにむかって、顔色を変え、炉を平常よりも七倍熱くせよと命じた。

またその軍勢の中の力の強い人々を呼んで、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを縛って、彼らを火の燃える炉の中に投げ込めと命じた。

そこでこの人々は、外套、下着、帽子、その他の衣服のまま縛られて、火の燃える炉の中に投げ込まれた。

王の命令はきびしく、かつ炉は、はなはだしく熱していたので、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを引きつれていった人々は、その火炎に焼き殺された。

シャデラク、メシャク、アベデネゴの三人は縛られたままで、火の燃える炉の中に落ち込んだ。

その時、ネブカデネザル王は驚いて急ぎ立ちあがり、大臣たちに言った、

「われわれはあの三人を縛って、火の中に投げ入れたではないか」

彼らは王に答えて言った、

「王よ、そのとおりです」

王は答えて言った、

「しかし、わたしの見るのに四人の者がなわめなしに、火の中を歩いているが、なんの害をも受けていない。

その第四の者の様子は神の子のようだ」

そこでネブカデネザルは、その火の燃える炉の入口に近寄って、

「いと高き神のしもべシャデラク、メシャク、アベデネゴよ、出てきなさい」

と言ったので、シャデラク、メシャク、アベデネゴはその火の中から出てきた。

総督、長官、知事および王の大臣たちも集まってきて、この人々を見たが、火は彼らの身にはなんの力もなく、その頭の毛は焼けず、その外套はそこなわれず、火のにおいもこれに付かなかった。

ネブカデネザルは言った、

「シャデラク、メシャク、アベデネゴの神はほむべきかな。

神はその使者をつかわして、自分に寄り頼むしもべらを救った。

また彼らは自分の神以外の神に仕え、拝むよりも、むしろ王の命令を無視し、自分の身をも捨てようとしたのだ。

それでわたしはいま命令を下す。

諸民、諸族、諸国語の者のうちだれでも、シャデラク、メシャク、アベデネゴの神をののしる者があるならば、その身は切り裂かれ、その家は滅ぼされなければならない。

このように救を施すことのできる神は、ほかにないからだ」

こうして、王はシャデラク、メシャクおよびアベデネゴの位を進めて、バビロン州におらせた

ダニエル書 3:1-30

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聖書を学び、神様を知り、神様に感謝し、神様をおそれ、神様を愛し、自分を愛するのと同じように隣人を愛しましょう

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