いったい何のお話をしているんですか?」
「うん、日本の離島の振興と防衛の観点から、やっぱ、交通の便を良くすることだろう!
と、思うんだ。
一時期、南海トラフ巨大地震の為に駿河湾に原子力空母を配備しよう。
という、持論を捨てて、新しい持論を作ったよ」
「前の持論も気になりますが、新しい持論についてお聞きしましょう。
海列車って何ですか?」
海の上に這わせた線路を走る列車ですね。
しかも、船が線路を跨ぐ事ができるんでしたっけ?」
「そう。それを日本の技術で作り上げ『新幹線』を走らせよう!」
船旅も悪くないんだけど、離島だと接岸できるかがその日のお天気任せになることが多いんだよ。
偶然、神津島に行く機会があった時に台風の影響で海が荒れてて、付くの付かないので色々大変だったんだよね。
しかも、台風は通り過ぎちゃった後で……
物資や人の出入りが安定しないと、不便をかけるし、非常時に救援や復興に時間がかかる。
ってのは、遅々として進まなかった東日本大震災で嫌というほど理解してる。
だから、当初は原子力空母でも浮かべときゃ良くね?
と、思ったんだけど……
実現は無理そうなので、まあ、どうせ夢幻なら、夢のある妄想をしてみた訳だ」
原子力空母を諦めた理由もわかります」
「どっかの政治家の日本改造みたいだけど、海洋国家なのに海洋インフラにあまりお金を使ってないように思えるな。
国土より広い排他的経済水域の為に今こそ、海を開拓していこうよ!
埋め立てじゃなくってね?
って、言うと辺野古移設反対派にされるかな?」
「ここまでの発言を聞いて、そんな勘違いをするのは、それこそ極左の皆さんくらいじゃないでしょうか?
ところで、空母案ですけど、原子力空母じゃなかったら可能だと思うのですが、そうしなかった理由は?」