go-ichi-maru blog

気ままなつぶやきです。

「山をなめるな」赤岳07

2007-08-21 22:45:35 | 登山記録

 登山は,頂上を制覇するだけではありません。

 やはり,自然とふれあって,この母なる大地の息吹を感じる事も大切だと思うのです。(なをキングにとってはどうでもいいことですが)

 で,登山というと,たくさんの高山植物と出会うわけで,その植生は,標高だけでなく,いろんな要因で変わってくるわけです。だから,その山オリジナルの植物なんてのもあるわけです。そういうのを気にしながら歩いていると,驚きや感動があるわけですが,気にせずに行けば,まあ,それだけですわ。



 「コバノコゴメグサ」です。こいつは他の植物の根っこなどから養分を吸収する寄生植物なんです。高山植物は,自然環境の厳しい中で生きているので,こうしたあくどい事でもしないと生きていけないのです。


 「ムカゴトラノオ」だと思います。花が結実して種を落とすのではなく,花の下に付くムカゴから増えるらしいです。気温の高い時期が短いという環境に合わせて,短期間で子孫を増やす工夫ですね。  


 ノアザミのような感じですが,ちょっと違って「タカネヒゴタイ」です。よーく見ないと分からないのですが,柱頭の先っちょがくるっと2つに分かれているところで区別します。岩の多い土地に生えることでも区別できると思います。


 「タカネツメクサ」ですね。このタイプの花は似た種類が多いのですが,おしべの数や,花びらの微妙な形で区別されます。


 「イブキジャコウソウ」です。これはハーブなので,葉からいい香りがするようです。今度出会ったら,臭いかいでみます。


 「タカネニガナ」です。どこにでもありそうな花ですが,平地でも咲く「ニガナ」の高山型です。岩の隙間によく生えます。


 黄色い方が「トウゲブキ」だと思います。(ちょっと自信なし)

 白い方が「ヤマハハコ」です。(自信あり)



 まあ,こんな感じで岩にかじりつきながらも,しっかりと周りの植物にも視線を送っているわけです。


 山頂を制覇して,この2人の表情にも自信がみなぎっています。ちなみに,おそろいのリュックにおそろい(色違い)の靴で登頂です。北中の「メタボリックス」です。


 510の命がけショット。絶壁だろうがかまいません。


 命がけで撮った花がこれ。「ミヤママンネングサ」です。小さくてかわいらしい花。岩肌をはうように生えています。初めて発見しました。

 ふうぅ。

 高山植物もいいですが・・・近くのものを見た後は,遠くの景色を見て目を休めないとね。


 赤岳展望荘から北上して振り返ると,あれま!赤岳とその右肩には甲斐駒ヶ岳(左)と仙丈ヶ岳(右)が見えてきました。


 リーゼント山のてっぺんまで登ろうとするのですが・・・


 あまりの怖さに,ここで勘弁。写真ではあまり伝わらないかもしれませんが,立ってるだけでもかなり怖いです。

 目指すは横岳!でもそれは次回!!