ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

花の生涯~梅蘭芳~

2009年02月15日 | 映画(は行)
(原題:梅蘭芳/FOREVER ENTHRALLED)
【2008年・中国】試写で鑑賞(★★★★☆)


第59回ベルリン国際映画祭 コンペティション部門出品作品。
京劇の世界で天才女形と謳われた梅蘭芳=メイ・ランファンの壮絶な生涯を描いた一大叙事詩。

清朝崩壊後の中華民国の時代。祖父の代から続く京劇の名門に生まれたメイ・ランファン(ユイ・シャオチュン)。青年となったメイ・ランファンは、女形のスターとして多忙を極めていたが、海外で学んだチウ・ルーパイ(スン・ホンレイ)の講演を聴き、『古い決まり事に縛られず生身の人間を演じるべきだ』という主張に感銘を受ける。そしてチウもメイ・ランファンの優美にして情熱あふれる舞台に心を奪われ、司法局長の地位を捨ててメイ・ランファンと義兄弟の契りを結ぶ。チウのアドバイスを受け、更に活躍するメイランファンだが、伝統を重んじる師匠のシーサン・イェン(ワン・シュエチー)はそれを快く思っていなかった。ある日、京劇の考え方で対立した2人は、それぞれ別の劇場で3回上演して人気を競うことになる。初日は敬愛する師と戦う重圧におののき、歌詞を忘れてしまい負けてしまうメイ・ランファン。だが、2日目は大胆にも現代悲劇に挑戦して客をさらい、3日目の勝利も確実となる。勝負に勝ち"京劇王"の名誉を勝ち取ったメイ・ランファンは、シーサンから京劇の将来を託されることになる。
それから数年後。円熟期を迎えたメイ・ランファン(レオン・ライ)は、ブレーンであるチウとフォン・ツーコアン(イン・ター)と共に、京劇のアメリカ公演を計画していた。しかし、家を抵当に入れて資金を調達することに妻のフー・チーファン(チェン・ホン)は断固反対していた。そんな折、メイ・ランファンは京劇界きっての男形女優モン・シァオトン(チャン・ツィイー)と出会い、率直な彼女に惹かれていってしまう…。




上映時間2時間27分。
最近は本当に長い映画が多いですわん。
前日はほぼ不眠でこの映画を観ることになり、『途中で絶対寝そう~!』と思っていたけれど…、かなり楽しんじゃいました♪
いや~、面白い映画は眠気も吹き飛ばしてくれますね~♪



この映画は実在した梅蘭芳=メイ・ランファンの生涯を描いているんだけど、大きく分けて2部公正になってますね。
ユィ・シャオチュン演じる青年期とレオン・ライ演じる円熟期。
個人的には、今回映画初出演となるユィ・シャオチュン演じる青年期の方が面白かったかな?
もともとは中国伝統演劇の漢劇や越劇を演じる役者さんとのこと。

最近ではゴシップ誌を賑わしてしまったチャン・ツィイーですが、さまざまなチャイナ・ドレス姿を披露してくれています。
その存在感=可愛さは別格ですね~。



この映画を通していろんなことをまた学びました。
京劇で使われる隈取り(化粧)の意味とか、京劇以外にもある中国の伝統演劇。
河南省では豫劇、江蘇省では昆劇、四川省では川劇、広州省では粤劇、浙江省では越劇などなど。
それぞれ演目に特徴はあるものの、京劇と同じで民衆が楽しむ娯楽なんですよね。

後日、別の作品で京劇のシーンが出てくる映画を観て、『あ~、この化粧をしているってことは、こういう人物なんだな~』って別の楽しみ方も味わうことが出来ました。

監督はチェン・カイコー。

2009年3月7日公開
公式HP:花の生涯~梅蘭芳~


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監)陳 凱歌
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花の生涯ー梅蘭芳 写真集
監督)チェン・カイコー
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■梅蘭芳の功績を振り返るドキュメンタリーはこちら

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