【2004年・日本】TVで鑑賞(★★★☆☆)
藤沢周平の短編時代小説2作(「隠し剣鬼ノ爪」「雪明かり」 )を基に、山田洋次監督が映画化した山田時代劇三部作の第2弾。
幕末の世、予期せぬ運命に翻弄される下級武士の生き様と、奉公娘との身分を越えた純愛を描いた時代劇。
幕末の東北にある海坂藩。片桐宗蔵(永瀬正敏)は御蔵役三十石の平侍。父亡き後、母の吟(倍賞千恵子)、妹の志乃(田畑智子)、奉公に来ている百姓の娘きえ(松たか子)らと幸せに暮らしていた。妹の志乃は同僚の友人である島田左門(吉岡秀隆)の元に嫁ぎ、きえも伊勢屋という大きな油問屋に嫁いでいった。それから3年が経過し、宗蔵は町中で痩せ細ったきえにばったり出会す。幸せに暮らしていると思っていたきえが、酷い仕打ちを受けていること知り宗蔵は胸を痛める。それから数ヶ月。きえが過労で倒れ病床に臥せっていると聞いた宗蔵は、伊勢屋に乗り込み強引に彼女を連れ帰る。その甲斐もあり、きえの体は順調に回復するが、宗蔵の行動は藩内で悪評を呼び、きえを実家に帰すことを余儀なくされてしまう。そんな矢先、海坂藩江戸屋敷で謀反を働いた罪で郷入りの刑に処されていた狭間弥市郎(小澤征悦)が牢を破り、百姓の家に人質をとって立て籠もってしまう。弥市郎は藩内きっての剣豪。そこで家老・堀将監(緒形拳)は大目付の甲田(小林稔侍)を通じ、弥市郎と同じ剣術指南役・戸田寛斎(田中泯)の門下生だった宗蔵に弥市郎の討手を命じる…。
前作である「たそがれ清兵衛」が非情に素晴らしく、観るのを楽しみにしていた作品。
ふむふむ、物語の舞台は前回と同じ海坂藩でがんすね。
近代兵器がイギリスから入り始め、日本が徐々に変わっていこうとする激動の時代。
あれ、展開が「たそがれ清兵衛」と同じでがんすね。
宗蔵と弥市郎との一騎打ちも、そしてラストで披露される宗蔵の【隠し剣 鬼の爪】の正体。
確かに面白かったのだが、新鮮さが感じられなかったのは事実。
「男はつらいよ」とか「釣りバカ日誌」などの人情モノのシリーズでは、こういう黄金のマンネリズムっていいかもしれないけど。
この三部作では違ったドラマを見せて欲しかったなぁ。
今では「武士の一分」の展開(TVCMなどの入手知識だけで)も何となく想像できちゃいました。
海坂藩の平侍が目が見えなくなって、最後に誰かと戦って終わるんだろうなぁ。
同じ海坂藩なんだから、清兵衛が出てくるといったクロスオーバー的な遊びがあってもいいだろうし…。
!
あっ、ひょっとしたら、「武士の一分」では清兵衛と宗蔵も出てきて、平侍三人衆が理不尽な悪に立ち向かうって展開になっているのかも?
せば、「必殺」シリーズも、ある意味王道のパターンがあったから面白かったんだけど、リアルな江戸の生活を描いた人情ドラマでいいんじゃないかなぁ。
個人的にはラストの宗蔵ときえのイチャイチャぶりが邪魔だったかなぁ。
遠くできえが畑仕事をしている。
そこに近づいていく宗蔵のバックショット。
何かを予感させて終わりって感じの方が良かったかも?
監督は山田洋次。
■時代劇三部作第1弾の「たそがれ清兵衛」と第3弾「武士の一分」はこちら
藤沢周平の短編時代小説2作(「隠し剣鬼ノ爪」「雪明かり」 )を基に、山田洋次監督が映画化した山田時代劇三部作の第2弾。
幕末の世、予期せぬ運命に翻弄される下級武士の生き様と、奉公娘との身分を越えた純愛を描いた時代劇。
幕末の東北にある海坂藩。片桐宗蔵(永瀬正敏)は御蔵役三十石の平侍。父亡き後、母の吟(倍賞千恵子)、妹の志乃(田畑智子)、奉公に来ている百姓の娘きえ(松たか子)らと幸せに暮らしていた。妹の志乃は同僚の友人である島田左門(吉岡秀隆)の元に嫁ぎ、きえも伊勢屋という大きな油問屋に嫁いでいった。それから3年が経過し、宗蔵は町中で痩せ細ったきえにばったり出会す。幸せに暮らしていると思っていたきえが、酷い仕打ちを受けていること知り宗蔵は胸を痛める。それから数ヶ月。きえが過労で倒れ病床に臥せっていると聞いた宗蔵は、伊勢屋に乗り込み強引に彼女を連れ帰る。その甲斐もあり、きえの体は順調に回復するが、宗蔵の行動は藩内で悪評を呼び、きえを実家に帰すことを余儀なくされてしまう。そんな矢先、海坂藩江戸屋敷で謀反を働いた罪で郷入りの刑に処されていた狭間弥市郎(小澤征悦)が牢を破り、百姓の家に人質をとって立て籠もってしまう。弥市郎は藩内きっての剣豪。そこで家老・堀将監(緒形拳)は大目付の甲田(小林稔侍)を通じ、弥市郎と同じ剣術指南役・戸田寛斎(田中泯)の門下生だった宗蔵に弥市郎の討手を命じる…。
前作である「たそがれ清兵衛」が非情に素晴らしく、観るのを楽しみにしていた作品。
ふむふむ、物語の舞台は前回と同じ海坂藩でがんすね。
近代兵器がイギリスから入り始め、日本が徐々に変わっていこうとする激動の時代。
あれ、展開が「たそがれ清兵衛」と同じでがんすね。
宗蔵と弥市郎との一騎打ちも、そしてラストで披露される宗蔵の【隠し剣 鬼の爪】の正体。
確かに面白かったのだが、新鮮さが感じられなかったのは事実。
「男はつらいよ」とか「釣りバカ日誌」などの人情モノのシリーズでは、こういう黄金のマンネリズムっていいかもしれないけど。
この三部作では違ったドラマを見せて欲しかったなぁ。
今では「武士の一分」の展開(TVCMなどの入手知識だけで)も何となく想像できちゃいました。
海坂藩の平侍が目が見えなくなって、最後に誰かと戦って終わるんだろうなぁ。
同じ海坂藩なんだから、清兵衛が出てくるといったクロスオーバー的な遊びがあってもいいだろうし…。
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あっ、ひょっとしたら、「武士の一分」では清兵衛と宗蔵も出てきて、平侍三人衆が理不尽な悪に立ち向かうって展開になっているのかも?
せば、「必殺」シリーズも、ある意味王道のパターンがあったから面白かったんだけど、リアルな江戸の生活を描いた人情ドラマでいいんじゃないかなぁ。
個人的にはラストの宗蔵ときえのイチャイチャぶりが邪魔だったかなぁ。
遠くできえが畑仕事をしている。
そこに近づいていく宗蔵のバックショット。
何かを予感させて終わりって感じの方が良かったかも?
監督は山田洋次。
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