台北縣瑞芳鎮九份の夜は、想像していたよりもずっと寒いのでした。
「九重町」の部屋「山海景緻」にはエアコンが備えつけられてはいましたが、リモコンを見ると冷気表示だけでした。それならば。と、ベッドにもぐり込んだのは良かったのですが、ここのお布団は薄く、日本でいう夏布団なのでした。「おじさん」にお願いし損ねた毛布が、やはり必要です。ひとつ下の階の茶藝館「山泉泡茶」まで下りて、改めて従業員にお願いしました。部屋に帰り、今度はキルティングの上着を着たままベッドにもぐり込みました。実はお風呂に入って暖まってから、再び基山街へ小吃巡りに繰り出そうなどと企んでいたのですが、めげました。テレビでは、アンディ・ラウ主演の映画が放映されていましたが、内容を覚えていないところから察して、殆どバタンQだったのでしょう。次に目が覚めたのはドアのノックの音で、従業員の女性が部屋まで毛布を持ってきてくれたのでした。九份は茶藝館などお店が遅くまで開いていてナイトライフが楽しいと期待していたのですが、その次に目覚めたときはすでに朝になっていました。
天気は引き続き「雨」です。
goo ブログの「トラックバック練習板」のテーマは「寒い冬の暖房と暑い夏のクーラーはどっちが必須?」ということですが、今回は「寒い冬の暖房」と答えておきます。
帰ってまた改めてtomotubbyさんの旅ブログの詳細さに感心するばかりです。
「九重町」には私も2泊したんですが、寝床に他の人がいると寝つけない性質なので、最初は3階のファミリールームにチェックイン。ベッドはかなり大きくて固めだったので、これならダブルで寝ても響かないかも、と思いやっぱり気になる6階のペントハウスへ(予約してなかったの)。日、月と泊まったので2泊目は宿泊客は私たちだけのようでした。そしたらベッドは小さめで柔らかいし、何故か3階にはあった布団がなくて毛布だけだし…。でもtomotubbyさんが驚いたというお風呂、同行の友人には好評でしたよ。何せ3階の方はシャワーだけが洗面台の横についているだけで、トイレまで一続きでしたからねぇ。屋上からのせっかくの眺めは霧雨で満喫できませんでしたが、両方較べられて面白かったです。
火曜日の朝食は洋式にトーストとハムと卵。ちょっと甘くて柔らかめの台湾食パンにはまった私たちです。
Tomotubby が泊ったときは、お布団だけで毛布がなかったので寒くて、お願いして毛布を持ってきて貰いました。お布団のシーツは洗浄のために使うらしい薬品の匂いがすこしイヤでした。
あのお風呂は写真を撮った筈なのでいつかアップしようと思います。
金瓜石は月曜に行かれたようですね。Tomotubby も月曜に行ったのですが、鉱山博物館が閉館でがっかりしました。その代わり雨の中、黄金神社まで階段を上りました。あそこの荒涼とした風景はこの世のものと思えないほど凄いものでした。
それはそうと、tomotubbyさんが探していた「悲情城市」の宴会シーンロケ地、私は実はテレビ放送で冒頭5分で寝てしまったので語る資格はないのですが、今回お茶をしに行った「九分茶坊」の部屋からの眺めにとてもよく似ているようです。ステンドグラスの窓飾りはなかったですが、位置的高さ的にすごく似ている気がします。写真をお見せできるとよいのですが、私の丸い顔も一緒に写りこんでいるもので…
Tomotubby が帰路、九分から瑞芳までバスに乗ったとき、ちょうど下校時間で、金瓜石から来たバスは、時雨中学の中坊で満員でした。みんな背中に時雨中学と書いた赤いジャージを着ていて、変でした。名前からして雨の日が多いんでしょうね。
九分茶坊からの風景の写真、是非拝見したいです。雲九さんのお顔のところ、グレゴリ青山式に隠して頂くというのはどうでしょう。
そうそう、おすすめのホテルというより今度泊まってみたいホテルを1つ思いつきました。
パリのパサージュ・ジュフロワにあるショパンホテルです。喫茶店などで隅っこの席に行きたがる人ならきっと一目でそそられる、アーケードのどんづまりにあるプチホテルです。値段も1泊50~70ユーロぐらいだったので、私にとっては高いですが、パリにしては中級かなと思います。
地図:http://202.39.225.132/uploadfile/folded_map/05393_JN01M02.jpg
「九分茶坊」は、このブログでも取り上げましたが「マルセル・デュシャンの店」ですね(笑)。
http://blog.goo.ne.jp/tomotubby/e/37fb42e784f4f6b1639bd92bec845a8d
ここは立地がいいですね。眺めを遮るものがないし。豎崎路で呼び込みの人がいて、店内を覗いても景色が見えるので、ついつい入ってしまいます。
昔、パリのパサージュめぐりというのをしたことがあります。中央公論時代のマリ・クレールが特集をしている号を手に入れて、それとミシュランの地図を頼りに探検しました。パレ・ロワイヤルからギャラリー・ラファイエットあたりまで、短く薄暗い小路がいくつも断続的に繋がっていて、蝋人形館、古書店、玩具店など冷やかしながら進みました。ショパンも大きな看板があったように記憶しています。
ところで、台湾は初めてなので持っていく服で悩んでいます。キルティングの服を着たまま寝られたということは、相当寒かったんですよね?「冬でも薄手のはおりものがあれば大丈夫」と聞いていたのですが、マフラーなんかも持っていた方がいい感じでしょうか?
それと、私も竹園飯店、泊まったことがあります。(あと、和平飯店、望湖賓館も。)ちなみに北京は現時点で一番好きな町です。紅資本客桟(http://www.redcapitalclub.com.cn/)はご存知ですか?北京で泊まった宿の中では一番好きです。あと、周荘の貞固堂も感動しました。
Tomotubbyさんのおかげで、台湾旅行がますます楽しみになりました。ありがとうございます。では。
10月の時点で九重町に泊まったときも意外と寒かったです。30度くらいの気温を想定して半袖にジャケット1枚しか用意して行かなかったのですが、あの地域は台湾でも一番雨が多いようで、毎日おしるこで暖をとっていました。同行の友人は毛100%の羽織物をもってきて本当に良かったといっていました。
あと空港の冷房もきつかったですねぇ。聞いたところによれば、冷房がサービスの一環と考えられているので気温が15度くらいでも冷房を入れるのだそうです。
北京はいつ頃行かれたんですか?最近はオリンピックに向けて胡同が急速に破壊されているようで、とても残念に思います。
九分では実は「悲情城市」にも入ったのです。が、金瓜石でさんざ雨に降られた後、「九分珈琲」で注文が通ったものと勘違いした小籠包を1時間も待った挙句に、仕切りなおしで入った場所だったので、4階まで階段をひぃひぃ言って上がったときには、風景を愛でる余裕がありませんでした。テーブル席の仕切り方が韓国の喫茶店を思わせるほど親密な感じだったのだけが印象に残っています。
ゆうこさん。ようこそです。
雲九さん。コメントありがとうです。
Tomotubby は初めて台湾に行ったのが、11月の終わりでした。そのときは夏服で行ったんですが、台北は寒かったです。春コートを持っていったのでずっと羽織っていました。
今年1月に台北に行ったときは、沖縄の1月よりずっと寒いように感じました。九分・金瓜石は雨だったので、さらに冷え込みました。北のほうは天気が悪い日が多いので、ウールの服があった方がいいみたいです。雲九さんと同じく、温かいお汁粉や、肉団子の入ったお汁で体を温めていました。
北京は Tomotubby が初めて一人旅をした街なので、いろいろ思い出深い場所です。そのときはこだわりが合って天橋に泊ったのですが、知り合った人に夕飯をご馳走になったりして、帰国するときはウルルンになってしまいました。
竹園賓館は有名になりましたね。CREAにも出てました。 Tomotubby が泊ったときは人民元でしか支払いできなかったのに... 新紅資客桟もレトロで面白そうですね。胡同や四合院保存のためにホテルやクラブに転用されるなら大歓迎です。侶松園賓館はどうですか。 www.the-silk-road.com
杭州・望湖賓館では自転車を貸してくれたんですが、ブレーキが利かず転んでしまって、ちょっと壊してしまいました。叱られるかなと思って帰ったら、簡単に手直ししてもらえて、皆さんと仲良くなりました。山東省の出稼ぎの人が多くて、中国将棋を教えてもらったのがいい思い出です。
九分旅行記、気に入っていただいて嬉しいです。昨日「恋恋風塵」を見てたら、九分が出てきて、懐かしくなりました。まだ書いてないところが沢山あるので、続編をそろそろ始めようかな。と思ってます。
貴重な情報、本当にありがとうございます。
12月だと薄手のコートくらいは持っていたほうがいいみたいですね。夜に台北入りして、次の日の朝には九分に出発する予定なので、現地調達も難しそうだし、もう少しで風邪をひいてしまうところだったかもしれません。感謝です。
九分に行こうと思った理由の一つに「九分的珈琲店(陳綺貞)」という曲がお気に入りだから、ということがあるのですが、cloud9さんの行かれた「九分珈琲」のことなのかなぁ、と想像しています。1泊しかしないのに、惹かれるお店がいっぱいで困ってしまいます。
北京は最初に行ったのが6年前、2回目がこの9月です。1回目は大学時代の夏休みの語学研修で、広播学院という大学で授業を受けて、留学生寮に泊まりました。この学校の付近は、今でこそ駅ができていますが、当時はすごい田舎で(「地球の歩き方」の地図からはみ出している」)、馬と車が並走していました。
今回は、CREAで見て以来ずっと行きたかった「大山子798芸術区」が開発で取り壊されるかもしれない地域に入っていると聞いて、北京行きを決めました。1週間ほどの旅行で、川底下村に行った以外はずっと北京にいて、竹園賓館、侶松園賓館、好園賓館、華都旅館(国営らしく、1泊150元なのに一応四合院)、紅資本客桟に泊まりました。自転車をレンタルして胡同めぐりをしていたのですが、取り壊しの印をあちこちで見て、なんだか悲しくなりました。
望湖賓館でも自転車が借りられたとは知りませんでした。知っていたら絶対借りたのに残念です。西湖の周りを走ったら気持ちいいだろうなぁ。中国将棋の話も羨ましいです。
「恋恋風塵」は、はじめの電車のシーンがすごく記憶に残っています。「悲情城市」は、当時好きだったトニー・レオンに意識を集中し過ぎていたのか、風景をほとんど覚えていません。九分に行けば、次に観るときは懐かしいと思いながら観れるんですね。楽しみです。