Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

Robby the Robot

2011-06-25 | RUGlad2BInAmerica?
先日羽田空港で足止めを食らってターミナルで時間を潰していたとき、テレビの「鑑定団」に出ている北原照久氏所有のブリキのおもちゃを展示した「北原コレクション エアポートギャラリー」を見つけた。ギャラリーといってもいわゆる画廊のような空間ではなく、通路の壁に埋め込まれた多段のガラスケースにテーマごとに古いおもちゃが並べられているだけのものである。保存状態のよいブリキのおもちゃは、現在の大量生産のおもちゃと違ってどれも個性的で、これらで遊んだかつての子供たちが愛おしく思って大切に扱っていたようすが思い浮かんだ。

Robby the Robotふと背後に気配を感じ、振り返ると巨大なロボットが立っていた。ギャラリーの向かいに「童心」という玩具店があって、その中央の円柱状のガラスケースに、「禁断の惑星」という映画に出た元祖ロボット「ロビー」が立っていたのだった。恐らくは等身大。

ミシュランのマスコットのような下半身の上に、ひとまわり大きい達磨落としのピースのような胴体が載り、不釣り合いに短い腕が突き出している。その上には烏賊のように尖った巨大な透明な頭が繋がっている。首に当たる部分がなく、頭だけを回転することが難しいようだから、顔(にあたる部分)の向きを変えるには下半身の上の胴ごと回転するのだろう。ずんぐりむっくり体型のせいだろうか、ロボットは鈍重な印象を与える。ただ、同時に冷徹な兵器のようにも見え、力まかせに人など簡単に殺してしまいそうな雰囲気も兼ね備えていて、正直どこか怖い。

「禁断の惑星」の映画の宣伝で、この元祖ロボット・ロビーの写ったスティルを探してみたが、ミニスカートを穿いたヒロインとの組み合わせが多い。右下の写真など、ロボットは、まるで美女に傅く野獣の如くである。





ポスターに至っては(このようなシーンが物語中にあるのかどうか定かではないが)ロボットは気を失った美女を短い腕で抱え上げており、傍らでヒーローのような男性がロボットを敵と見做しているかの如く銃で狙っている。この、ロボットが美女を抱える格好は、実は特撮映画において大柄な雄性のモンスターが美女をかどわかす際のお約束である。例えば、下のスティル写真が好例。頭の方向まで全く同じ構図である。同様の例は、他にもこの方の Flickrに行くと、いくらでも見つかる。



モンスター(野獣)は一種のセックスシンボルなのだろう。その両腕で抱きかかえられた美女はたいがい気を失っていて、陶酔したような甘美な表情を浮かべている。そして、ことごとくがスカートを穿いている。下着が見えて恥しいことにならないかと心配したくなるが。どうやら元祖ロボット・ロビーは、一種のモンスターとして、ヒーローを脅かすセックスシンボルの役割を担ってスクリーンに登場したようである。(つづく)


最初の部分は「STAR WARS」に影響を及ぼした?


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