明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1957)関西電力の原発ゼロ期間延長は構造的欠陥のため。再稼働をやめて廃炉にすべきだ!

2020年12月24日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1901~2101)

守田です(20201224 23:30)

関電はなぜ稼働原発ゼロになっているのか

12月15日に関西電力が、定期点検中の高浜3号機の当初予定の22日再稼働を断念し、運転再開が1か月半以上遅れるとの見通しと発表しました。これで稼働原発ゼロ期間が延びます。
どうして関電は原発ゼロになったのか。関電は高浜3,4号、大飯3,4号が新規制基準に合格して稼働状態にありますが、高浜3号は8月2日に、4号は10月7日に特定重大事故等対処施設の期限を迎え運転できなくなりました。
大飯原発は同施設の期限が2022年ですが、11月3日に4号機が定期検査に入って停まり、代わりに動かすはずだった3号機で一次冷却材の配管の減肉がみつかり、稼働できなくなって原発ゼロになりました。

この間に、高浜3号機の特重施設が作られ12月11日に完成していますが、しかし3号機は定期点検中の2月18日に蒸気発生器での異常が公表され、以降、今日まで動かせていません。
その後、高浜4号機が特重施設の期限切れで止まったので点検を行ったところ、3号機と同じく蒸気発生器で異常が起こっていることが判明、来年1月下旬に予定していた再稼働が3月以降になると発表されています。
関電は高浜3号に代わって、定期点検中の大飯4号機の運転を1月17日から再開させ、原発ゼロ状態を脱するとしています。しかし大飯原発は12月4日に大阪地裁で設置許可取り消し判決を受けたばかり。問題ありありです。



蒸気発生器での異常が深刻、しかも原因を特定できぬまま動かそうとしている

深刻なのは関電が動かしている4基のうち3基で配管の異常が起きていることです。このうち高浜3号機と4号機は蒸気発生器で配管の損傷が起きている。配管に外側から何かがあたって傷がついている。
しかも原因がつかめていないのです。何らかの異物があたって配管がえぐれているのですが、その異物が特定できていない。3号機は発見が発表された2月から10月まで見つからず、10月14日に異物を特定できずに「対策」をたてました。
原因が特定できないままの対策などおかしいですが、これを規制委員会が了承。

ところが10月7日に停まった4号機を点検していたら、やはり蒸気発生器の配管に同じようなえぐれが見つかりました。これまた異物があたったと推測されていますが、これもまだ原因が特定できていない。
もし原因解明が進んで、何らかの対策が行われることになると、同じような異常が起こっている3号機にも適用しなければならないため、この22日に予定されていた再稼働が断念されたというわけです。
実は同じような配管損傷は、2018年9月に高浜3号機で、2019年10月に4号機でも起こっていて、その後、今年2月3号機、11月4号機と、4回も繰り返されているのです。構造的欠陥です。


福井新聞より


構造的欠陥を抱えた原発の再稼働をやめ、廃炉にすべきだ!

そもそも蒸気発生器は高浜・大飯原発など、加圧水型原子炉を使っている原発のアキレス腱と呼ばれる装置です。
この配管が破断すると、冷却材が一気に抜けてしまうので、原子炉は急速にメルトダウンに向かってしまいます。実際に1991年に美浜原発2号機で配管破断が起こり、メルおダウン寸前で事故がとまりました。
その後、電力会社は蒸気発生器そのものを交換することも含めて、この装置の異常と格闘を続けてきましたが、いまだに原因不明の異常が繰り返されています。蒸気発生器は未完で、構造的欠陥を克服できていないのです。

もちろん蒸気発生器だけが問題なのではありません。加圧水型原子炉では一次冷却水を加圧して150気圧以上にし、300度を越える熱湯をまわしているために、一次冷却材の配管でもたびたび異常が発生しています。
今回はその加圧器へと向かう配管の溶接部に大きな傷ができていました。こうした損傷が続くのも加圧水型原子炉の構造的欠陥です。
直しても直しても繰り返し核心部分で損傷事故が発生している高浜・大飯原発は危険極まりない。再稼働をやめて廃炉にすべきです。


関電による故障事故の説明図

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