明日に向けて

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明日に向けて(1949)新型コロナウイルス感染症・・・今の状態は?冷静にデータと向き合ってみよう

2020年12月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1901~2100)

守田です(20201210 23:30)

今回は新型コロナウイルス感染症について書きます。

現在の感染症の状態は?医療崩壊寸前?

このところ新型コロナウイルスが「猛威を振るっている」とする報道があちこちでなされています。ただそれらにデータが付随することがあまりないように感じます。
「過去最多の感染者数」など、目をひくタイトルが多いのですが、全体の状況はどうなっているのかを示す記事がそれほどでない。
それでいまここでご一緒に冷静にデータと向き合ってみましょう。感染症の始まりのころから、厚生労働省の報道発表資料を見やすくビジュアル化してきている東洋経済onlineのデータを使います。

新型コロナウイルス国内感染の状況
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

まず全国の「検査陽性者数」を見ると、今回第三波と言われる山が10月中旬ぐらいから始まりだしていることが分かります。11月20日頃まで緩やかに登り続けましたが、その後、横ばい、やや上向きの状態となっています。
続いて「入院治療等を要する者」をみると同じく11月20日過ぎぐらいまで緩やかに登り続けましたが、この頃から下降に転じ、ほぼ一貫して下がり続けています。「退院・療養解除」をみると右肩上がり。それはそうでしょう。

「重症者数」を見るとやはり11月20日過ぎまで緩やかに登り、25日ぐらいにかけていったん登りが急になりますが、30日ぐらいから下りはじめています。
「死亡者数」は登り続けています。お亡くなりになったおひとりおひとりに哀悼の意を捧げますが、少なくとも激増はしていません。「PCR検査人数」は緩やかに増えていますが、「PCR検査件数」は12月上旬で下降に入ったかどうかという感じです。

さらに重要な数値として「実行再生産数」があります。1人の感染者が平均して何人に感染させるかの数でこれが1.0を下回れば感染は収束してくわけですが、11月14日当たりの1.42をピークに下がりはじめています。
11月30日にいったん1.0よりも下がり、0.97となりましたが、翌日よりまた少し上がり12月3日に1.07となったものの、12月9日では1.01にまで下がってきています。


東京・大阪・北海道を見る

今度は「重症者数」「実行再生産数」に絞って、東京、大阪、北海道を見てみましょう。東京の場合、11月22日まで重症者数の最大の増加は11月11日の5人。他の日はマイナスになる日もあって連日0から2人ぐらいのところにありました。
11月24日に一日で10名増加し、その後26日、28日に6名ずつ増加しましたが、やがて下降を辿りマイナスの日が続きました。8日に再び5名となりましたが、グラフは増減ゼロのところにあります。
実行再生産数者11月13日に1.4を記録したのをピークに、全国の値と同じような感じで緩やかに下降し初め、11月30日に0.96となり、再び少し上がったものの12月9日時点で0.98となっています。

東京についで感染者数の多い大阪では、重症者数は11月のは初めごろから11月25日頃まで波打ちながら横ばい状態となり11月30日に14名の増加となりましたが、その後マイナスの日もあり、グラフは緩やかに下降しつつあります。
実行再生産数も全国や東京に似ていて11月15日に1.47とピークを迎え、やはり11月30日に0.97となり、そこから少し上がったものの12月9日には再び0.96となっています。

感染者数が都道府県の中で5番目の北海道は、11月に入って最大の増加が1日3人で平均値では0から1の間を推移し、現状ではマイナスの日も多く、グラフは0より下にあります。回復していくスピードの早いわけです。
実行再生産数を見ると11月11日時点で1.76と全国や東京・大阪より高い値になっていたものの13日から下降をはじめ、27日から1.0を割り込み、現在は0.92となっています。


年齢別の陽性者数を見て考える

陽性者数と亡くなられた方の数の関係を見ていきます。80代以上陽性者10131人ー死者1275人、70代10905人-556人、60代13121人-194人、50代20614人-67人
40代22901人-23人、30代25526人-6人、20代39125人-2人、10代8992人-0人、10歳未満3637人-0人、不明10233人-8人です。
全年齢を見ると亡くなられた方の数は陽性者の1.2%ですが、50代以下をとってみると0.08%、40代以下では0.03%、30代以下では0.01%です。
(ただしこのデータは他の表での数より数値が低くなっており、最新のものが反映されてない可能性があります。)


ちなみに11月11日時点での同じデータと比較してみると20代、30代は死者が増えておらず、40代で3人、50代で7人の増加になっていることが分かります。
(なお重症者総数がとくにずれているので、重症者の定義に関する東洋経済の説明を付記しておきます。「発表数字が厚生労働省ベースだった5月7日以前は人工呼吸器装着または集中治療室(ICU)を重症と表記していました。それ以降は都道府県の発表ベースであるため定義が異なる場合があります。」)

さてここまで僕の主観を一切交えず、客観的に冷静にデータを見てきました。
その上で幾つかの見解を示したいと思います。一つにマスコミ各社の報道とは裏腹に、この第三波はすでにピークアウトしつつあるのではないでしょうか?
新型コロナウイルスはそれほど感染力が強いとはいえないのでは。また現在の感染対策はおおむねうまくいっているのでは?いずれにせよ幸いなことです。

二つ目に亡くなられた方にはお気の毒なばかりですが、それでも新型コロナの死亡率はけして高いとは言えないのではないでしょうか。季節性のインフルエンザとあまり変わらないのでは?
そして三つ目に現在の報道も、一部の野党の方たちの捉え方も、危険性をあまりに高く見積もりすぎではないでしょうか。
また僕がここにあげたデータ、例えば実行再生産数がピークを越えて1.0ぐらいにあること、地域によっては1.0より下がりつつあることなど、もっとトータルに報じるべきだと思います。

どうも相変わらず危険性があまりに過度に強調され過ぎているように思えます。
客観性を保持したウォッチを冷静に続けます。

#新型コロナウイルス #実行再生産数 #ピークアウトしているのでは #死亡率は高くない

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