明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1563)世界の人々と話していると核問題が共通の課題であることが強く見えてくる!−1

2018年08月11日 08時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180810 18:30 ナルボンヌ時間)

キャンプ6日目を迎えています。最終日の一日前です。
ここまで僕の講演や沖縄から参加の吉井さんの講演、そして日本から来たみなさんのパフォーマンス、映画上映などが次々実現してきました。また世界各国から来た仲間たちが次々と講演を行い、それぞれの問題意識を披露してくれています。
 
一昨日撮った集合写真をお見せします。日本からの参加者も入っています。僕はブルーフラッグを掲げたのですが、この写真では隣の人の手に隠れてしまった。「守田を探せ」に挑戦してみてください(笑)
 
 
● フランスの人たちを中心に約100人が参加!
 
参加者は総数では100人を超えたでしょうか。多い時で70人ぐらいがいたと思います。
中心を担っているのはやはりフランス人たち。それも地元ナルボンヌや近郊のモンペリエの人たちが多い。もちろんフランス各地で原発問題に取り組んできた方たちも集っています。地元も方たちのことはまた次回にお話しします。
 
それ以外の方で一例をあげると福島原発事故後、放射線測定などで福島に多大な貢献をしてくれた科学者と市民の組織CRIIRADに属するブルーノ・クレイヨンさんが参加して下さいました。僕の声かけに応じてくださったのです。作年11月の反核世界社会フォーラムinパリで出会ってからのことで、その後、日本の測定所の連帯組織である「みんなのデータサイト」の方とつなぐこともできました。
彼らは放射線測定の技術・資材をたくさん持っていて、緊急時の福島に高価な測定器をぼんぼん送ってくれ、さらに日本人をフランスに招き、10日間の講習までしてくれたのでした。今回もここナルボンヌのマルベジにあるウラン工場の危険性や、放射性物質を輸送する際の周辺に与えている危険性を、実際に運搬車や貨車に測定器をあてた結果を示しながら語ってくれました。
 
他にはビューレという場で核廃棄物処分場建設に反対し、ラディカルな行動を続けている方たちが報告に来てくれました。「ビューレの抵抗」という30分のビデオを持って来てみせてくれましたが、人々は建設予定地にある森を守ろうと森の中やさらには木の上に小屋を作り、そこに陣取って頑張っている。
時には警官隊と衝突し、ガス銃をうたれたり、放水車で水を撒かれたりというシーンもありましたが、果敢な抵抗をしていました。みなさん、誇らし気にこの報告をされていました。

● ニュークリア・ヘリテージ・ネットワークとは何かを説明
 
他の国からの参加者で多めなのはドイツ人たち。ニュークリア・ヘリテージ・ネットワークをたちあげたファルク・バイヤーさんももちろん参加しています。
彼はこの運動を2000年代の初めの頃から始めて来ました。おもにヨーロッパでの核廃棄物問題を中心に、フィンランドやバルト海周辺での積極的なアクションにも参加し、その後にだんだんと活動を拡大して、昨年は7月にデーベルンで反核サマーキャンプを行い、11月パリの反核世界社会フォーラムへのネットワークとしての参加を経て、今回のキャンプを組織してきました。「現在34カ国の方が参加しています」と各国の名を映し出しながら語ると、吉井さんの夫でベトナム人のチャンさんが「ここにベトナム人もいるぞ!」と発言。参加者は35カ国になりました。

ファルクさんが強調したのは私たちのこのネットワークは特定のリーダーや中心組織を行いネットワークであること。誰もが同じ立場で参加していくものであること。そこで核問題に関する様々な知識や行動に関する情報などを交換し合い、それぞれの現場への手助けになることを目指しています。僕もこの主旨のもとにこのネットワークに参加しています。
 
続く
 
***
 
今回の旅のためのカンパをお願いしています。よろしくお願いします。

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