明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

地震続報( 19 )最悪な事態になってもまだできることはある!

2011年03月18日 10時45分00秒 | 東北地方太平洋沖地震3月12~31日

守田です。 (20110318 10:40)

みなさん。事態が最悪のシナリオをたどれば、炉心がメルトダウンして
大気中に出てしまう可能性や、核爆発が起きる可能性があります。

今、私たちの前にあるのは、4基の原発が深刻な危機の中にあり、さらに
2基の原発もコントロールできず、このほかに、これらの使用済み燃料
プールの1.4倍のプールがあって、水位も温度も把握できてない状態です。
これが現にある事実です。

ここから言えることは、最悪の場合は、チェルノブイリを上回る事態に発展
するということです。それがどれほどのものになるかは全くわかりませんし、
それはなったときに事実をとらえた方がよいことだと思います。

ただそれでも確実なのは、最悪の事態を迎えても、一瞬のうちに日本人が
死に絶えてしまうわけでは全くないということです。近くでは強い放射線による
急性症状が発生し、亡くなる方がたくさんでます。
これに対して、放射能を体内に取り込んでの内部被曝では、何年か
かかって、ガンになる可能性があり、実際に発症が多数おこるでしょう。
でも、それもまた確率論的に起きることで、それぞれの人がどうなるかは
分かりません。サバイブの可能性はたくさんあります。

だからその場合でもまだまだできることは山ほどあるのです。
けしてこの世が終わるわけではありません。最悪の場合でも、わたしたちには
必死でもがくことができるし、道はたくさんある。僕はこれこそが今、確実に
言える希望だと思います。


もちろん放射能汚染が進んだ場合、たくさんの方がガンになるでしょう。
しかしガンになったらそれで終わりということではない。さまざまな治療法が
あります。
ちなみに僕の友人に、安藤栄里子さんという女性がいます。
彼女はサバイブの達人です。ガンの一種である多発性骨髄種を発症し、
余命宣告2年と言われてすでに8年をサバイブしています。

実はこの8年の歩みを、記録して文章にしたいと彼女と相談し、その一歩を
はじめたばかりでした。
すでに現時点でも高濃度放射能汚染が起こっていますから、将来、ガンに
なる方も出てくるし、何より健康不安は増大すると思います。
そのときに、こうした経験は大きな希望になると思えます。


最悪の事態を考えるとどうしたって落ち込みます。でも彼女をはじめ、難治性の
ガンに立ち向かってきた方たちは、実際にそうした深い落ち込みを経ながら、
今日にいたっています。すごいことですが、僕はそれが人間の強さであり、
尊厳だと思います。

現に、チェルノブイリの周りでも、本当にたくさんの努力が重ねられています。
子どもが甲状せんがんになってしまう悲劇の一方で、それに立ち向かう
多くの人々の姿があります。そうやってチェルノブイリ事故は少しずつ、
越えられてきているのです。


さらに言えば、私たちの国は、第二次世界大戦で、本当に過酷な攻撃を
受けました。全国の100に近い都市が空襲で壊滅し、原爆を2発投下され、
沖縄は地上戦でめちゃめちゃになりました。国の内外で300万人が
亡くなりました。しかし私たちはそこから起ちあがって、今日まで来ました。

よしんば広範囲の土地が、汚染して住めなくなり、大規模な移民が必要に
なったとしたら、世界に日本人がちらばっていけばいいのです。そして
今、世界で絶賛を受けている日本のよいものを広げて行けばいい。
技術だって、原子力はダメでも、世界に貢献するさまざまなものがあります。

こうしたことも世界史を見ればたくさん繰り返されてきたことです。
だから最悪の事態でも、私たちにはそれを超える道もまたあります。
多くの歴史が示してきたように、必ずそうなりうると僕は思っています。


もちろんこれは最も事態がひどくなった場合の話です。
そこまでいかないのなら、もっとたくさんの希望が私たちにはあります。
何より、私たちの国には深い山と森があり、それを生かして暮してきた
えんえんたる歴史と知恵の蓄積がある。

動力がなかなか回復しないのなら、そのときこそ計画的に、かつ感謝をこめて、
コナラをばしばしと伐ればいいのです。森には堆肥として使われなくなった
葉っぱも無尽蔵に眠っています。私たちには、自然のバックアップが無数に
あります。

もちろん汚染されたものは使えなくなる。しかしすべての地域が一様に
同じように汚染されるわけではありません。汚染されてないところは必ず出る。
そこに手をいれればよい。

危機になれば、一番強いのは、田舎・山・森そして農の知恵のあるところだと
思います。私たちの中にも、松平さんや、片岡さん、周さんなど多数の方が
います。だからみんなで連携していけば、できることはどんどん出てきます。


そしてそうしたことを確認した上で、まだ現状が最悪になると決まったわけでは
ないこと、これをみすえておくことが大事だと思います。
その点で、今、私たち、とくに被災地に直接にいない側は、(といってももはや
日本人全体が被災者ですが)支援でできることはなんでもするし、現に放射能が
拡大していることに踏まえて、どんどん避難をよびかけていくことが必要です。


しかし僕は同時に、私たちの心身のエネルギーを大切にストックしておくべきだ
とも思います。
今、非常事態で走りすぎて、もっとするべきことが多くなったときに、バッテリー
切れを行さないようにしたいです。事態はまだどう転ぶか分からない。非常に
悪い見通しが勝りますが、そうなろうとも対応していけるように自分たちを
保ちたいものです。

その意味では、私たちの日常生活もまた大切にする必要があると思います。
これは誰よりも先に自分に問いかけていることですが、臨戦体制で、興奮して
睡眠不足になったり、栄養が乏しくなったりすることを戒めようと思います。
そうして仲間との語らいを大事にし、笑いのある生活を送り、心に余裕を持ち、
まあ、なるようになるだろうと腹をくくることが大切だし、こんなときだからこそ、
ユーモラスに生きたいものです。

どんなときでも、人は笑い、語らい、そうして愛しあい、危機や苦難を越えてきた。
そうして歴史が刻まれてきました。今、私たちもまた歴史を刻んでいるのだと
思います。

みなさん。力を合わせて頑張りましょう。どんな事態になろうと、意志があれば
希望が開けます。私たちもそうして歴史をつむいできた人類の一員なので、
どんなところからでも、絶対に何かができると僕は思うのです。


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