守田です。(20150126 23:30)
「イスラム国」による人質事件、どんどん事態が進展しています。
昨日、発表された湯川遥菜さんの殺害に関して、その後に「イスラム国」のラジオでも事実を認める内容が放送されました。
もはや湯川さんが殺害されてしまったことは事実のようです。こんな暴力をふるったって何も解決はしない。「イスラム国」の湯川さん殺害に対して心の底からの怒りと悲しみを表明します。
このことを踏まえた上で、後藤健二さんの解放を求めます。もう理不尽な殺人を絶対に止めて欲しいです。
後藤さんはアメリカをはじめ大国の空襲に晒されたさまざまな地域に入って、何の罪もないのに殺され、迫害されている人々の味方に立って、真実を伝えてきてくれた素晴らしい方です。
本当に何としても後藤さんの命を救いたいです。
この間、僕が共感して緊急声明を転載してきた日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)が、事態の進展を踏まえて新たな声明を発表したのでアドレスを載せます。
同じようなことが続きますが、どうかみなさん、再び転載をお願いします。諦めずに後藤さんの命を守る可能性を手繰り寄せましょう。
後藤健二さんの解放を求める緊急声明
http://www.jvja.net/JVJA_IS_Statement.htm
またFacebook上で、"I am Kenji"と書いたメッセージボードを持った写真を自分のタイムラインから発信することで後藤健二さんへの連帯を表明するムーブメントも世界に広がっています。
ツイッターのアカウントもあります。以下、当該ページを紹介します。
I AM KENJI
https://www.facebook.com/IAmKenjiGoto
https://twitter.com/IAmKenji_Offic
この動きを読売新聞が報じていますので、これも紹介しておきます。
新聞各紙の中で、後藤さんの命を守りたいと願う記者さんたちが懸命に動いているのを感じます。
「I AM KENJI」…祈り込め投稿広がる
読売新聞 2015年01月26日 11時49分
http://www.yomiuri.co.jp/it/20150126-OYT1T50070.html
また数日前から呼びかけている緊急署名も、事態の急転を踏まえ「日本人人質、後藤健二さんの人命を救ってください」とタイトルを改めて継続中です。
街頭行動も行われました。1月25日夜、東京の首相官邸前です。僕も京都からツイッターやFacebookで呼びかけを手伝させていただきました。
朝日新聞が報じています。今なら動画が観れますのでご覧下さい。
「後藤さんの命を救え」 官邸前で200人がアピール
2015年1月25日23時15分
http://www.asahi.com/articles/ASH1T5SYFH1TUTIL01Z.html
もう一点、忘れてはならないのは後藤健二さんのお母様、石堂順子さんが素晴らしい訴えをなさってくれたことです。
全文書き起こしのアドレスを記しておきます。
【全文】「私はこの3日間、何が起こっているのかわからず悲しく、迷っておりました」ジャーナリスト・後藤健二さんの母・石堂順子さんが会見
BLOGOS編集部 2015年01月23日 11:30
http://blogos.com/outline/104041/
みなさん。
このようにさまざまな努力が続けられています。
これらに続きましょう!
後藤さんの命を守り抜きましょう!
賛同いただけましたら、是非署名してください。
よろしくお願いします!
https://www.change.org/p/japanese-prime-minister-shinzo-abe-and-his-cabinet-%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E3%81%AE%E6%B5%B7%E5%A4%96%E6%B4%BE%E9%81%A3-%E9%9B%86%E5%9B%A3%E7%9A%84%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9%E8%A1%8C%E4%BD%BF%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%8F-%E4%BA%A4%E6%B8%89%E3%81%A7%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E3%82%92%E8%A7%A3%E6%94%BE%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%8B%E3%81%95%E3%81%84-cancellation-on-the-consignment-of-japan-self-defense-forces-to-abroad?lang=ja
ご投稿ありがとうございます。また後藤さんを救うためのご尽力、ご苦労さまです。
ただご紹介いただいた署名は誤解を生む点があるのではないかと私には思えました。
「イスラム主義の思想は、欧米に分割され植民地化された中東の再統合と自治権・主権奪回で、根本的に武力では解決できない問題であり、むしろ武力行使は一般市民の怒りまでも募らせ、ISILを更に強化してしまうおそれがあります。」
「また日本が中東に自衛隊を派遣するとなれば、世界中で暮らす日本人がテロの標的になるだけでなく、日本国土さえも標的になってしまうことが予想されます。イスラム主義者やテロ組織は中東・ヨーロッパだけでなく、アジア・南米・アフリカなど全世界に広く分布しており触発すべきではありません。」
というくだりです。
大杉様は「イスラム主義」「イスラム主義者」をどのよううな意味で使われているのでしょうか。今、世界の多くのムスリムの方が「イスラム国≠イスラム教徒」というメッセージを掲げています。僕も「イスラム国」にはアメリカ由来の暴力思想が入り込んでおり、これと「イスラム教」ないし「イスラム主義」とははっきりと区別すべきだと思います。
とくにフランス新聞社襲撃事件以降に各国でモスク襲撃なども起こっているときですから、この点はとても大事だと思うのです。
また「テロ」という言葉の使用についても一方的ではないでしょうか。もともとイラクに何ら理由のない戦争をしかけ、同国をメチャメチャにしたのはアメリカでありイギリスです。僕はこれは「国家テロ」であったと思っています。少なくとも「テロ」という暴力を批判するなら、最も大きな規模の暴力をふるって民間人を含むたくさんの人々を殺害してきた米英への批判を外してはならないと思います。
この戦争には日本も自衛隊を出してしまいました。そうした連なりの中で日本が米英につながる「十字軍」と規定されているわけです。これに対して私たちはすべての暴力の否定を掲げなくてはならないと思います。
その点で「イスラム主義者はテロ組織は・・・世界に広く分布しており」というのは一方的ではないでしょうか。このように書くとあたかも私たちが米英有志連合の立場から「過激派」を批判しているようにしか見えず、かえって対立を煽ることになってマイナスではないかと僕には思えるのですがいかがでしょうか。
以上から申し訳ありませんが、この署名への賛同は留保させてください。