いくつか、今後のことを決めさせていただきました。
漠然とおもっていたことでしたが、いいきっかけになりましたので、お知らせします。
1)松竹歌舞伎会は退会する。
申し訳ないですが、松竹さんのこんな興行の仕方に肩入れするほど、私もおひとよしではないので。
早急に歌舞伎は一企業にまかせるのではなく、文楽のようにすべきですね。
国がきちんと運営、管理、保護すべきだと思います。
2)歌舞伎学会も退会する。
こちらもお世話になりましたが、運営の仕方に疑問をいくつかもっておりますので、
退会させていただきます。
3)11月以降の歌舞伎については
吉右衛門さんご出演以外の歌舞伎はみません。
4)海老蔵さんの今後のことについて
團十郎を襲名するのは反対です。かれがすべきではありません。きょうのお芝居を観て、痛感したことですが、
がっかりすることだらけです。むしろ、追贈という形にするか、
かんげんくんに、まだ幼いですが、つがせたほうがいいです。
あわれでおさないかんげんくんへの、わたしのせめてもの親心です。
かれが成長して、ぐれなければいいがと心配しています。
私が松竹さんに不信感をもっているのは、子供の成長や子供の心理を理解せずに、
こういう暴挙ともいうべき興行をうつからです。
吉右衛門さんには、歌舞伎の入り口を作ってくださったことに大変感謝しておりますし、
私自身とても救われましたので、ありがたいと思っています。お礼を申し上げます。
歌舞伎を通じて、私のブログを愛してくださったみなさまにもお礼を申し上げます。
また新しい世界に入られ、このブログをごらんのみなさまにも、お礼を申し上げ、ご理解をたまわりたいと思います。
※松竹関係者の方もごらんになっていますので、補足しますと、一企業が歌舞伎興行を独占するのはやはり、大変に問題だと今回のケースで思いました。つまり企業の利潤追求のためには、俳優さん個人の生活や、お子さんの健全な成長を犠牲にしてでも、なりふりかまわぬ興行をうって利潤を得ようとします。そうした場合、いまはいいかもしれませんが、将来的にその企業に対する不信感を招き、ひいては歌舞伎全体の不信感にもつながりかねないだろうというのが私の意見です。国の運営・管理・保護に置くのも、それはそれでいろいろ問題がありますが、たとえば、新国立劇場のバレエ・オペラのような運営の仕方もあるはずです。利潤追求ではなく、きちんと文化の保護・発展につながる形に歌舞伎をもっていくべきですね。私の歌舞伎へのはなむけのことばとしたいと思います。