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伝統ってなんでっしゃろ

2011年04月21日 | 本日の日記
本日、「外国人から見た京の文化」
っていうシンポジウムを聴きにいってまいりやした。

弊店は日本の伝統音楽のCDや、伝統芸能、能や歌舞伎なんかのDVDをはじめ、
昨今はお香や香炉、金沢の金箔伝統工芸品なども扱いだしているので、
すごく興味があるんどす。

で、パネリストは、
京都で茶道を教えておられる裏千家教授方のランディー・チャネルさん(カナダ:TVにもよく出たはるそうです)、
京町屋のリフォーム設計をされているジェフリー・ムーサスさん(アメリカ)、
精華大学人文学部准教授のウスピ・サコさん(マリ)の3名でした。
まぁ、なんとなく無理矢理まとめたみたいな印象があって、
もっと3人の方それぞれの京都感や京都への提言をお聞きしたかったのですが、
まぁ、それはそれで勉強させていただきました。

皆さんおっしゃってたのは、やっぱり若い人に日本という国に興味を持ってもらいたいということ、
文化とは、その時代時代で変化していくもので、その一番軸の部分
(=茶道の先生であるチャネルさんは、”こころ”と言っておられました)は変えてはならないが、
形式や様式は変化していくものだと、いうことだったように思います。

精華大学のサコさんは、たまたま昨日のゼミで、中国の学生さんが、
禅文化へのデザインへの影響を発表された話をされました。
そのとき日本の学生から「禅ってどんなものか」という質問が多くあり、
中国の学生さんが困った、寂しそうな顔をされていたという話をされていました。
これは一番大事な部分でさえ、私たちの今の生活では接することが少ない証明なのかもしれません。

伝統というのは難しいですね。
はじめから伝統があったわけではないですもんね。
茶道だって、本来は”よき出会い”や”おもてなし”の一つの方法だったと聞いたことがあります。
それがこうするといいんじゃないか、こうすれば気持ちよく過ごせるんじゃないか、
と追求するうちに様式や形式が生まれ、かえって肩が凝るようになる・・・
それじゃ、本当は本末転倒なわけです。
かといって思いも理解せず、自分勝手に振る舞い、他の人々の気持ちを害するのもいただけない話です。
伝統・・・って本当に難しい・・・

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