この時期、ヒロシマ。ナガサキの被爆、敗戦記念日と続き、今年は戦後60周年という事もあってか、被爆体験、戦争の悲惨さ、靖国問題、憲法や平和を考える番組が、毎日流れていますが、この時期だけでなく、日常的にこのような問題を提起すれば国民の意識は随分変わるのではないかと感じました、ニュース23の中でわずか11分でしたがNBC制作のストーンウオークの影像は、ほんの少しですがにストーンウオークかかわったものとして印象深く観賞しました。
私達の国は、戦後平和主義憲法のもと。平和主義を貫く特異な国として存在し続ける、と信じていましたが戦後60年たった今、戦争を知らない大人達が政治の表舞台に立ち偏狭なナショナリズムをむき出しにするような言動をちらつかせ、靖国神社参拝を繰り返し、アジアの国々との関係を悪化させ、戦争を体験した我々をハラハラさせている今日この頃ですが。ストンウオークで米国から碑石をひいてきた一行の行為は、私達を感動させ勇気を与えてくれたと思います。
番組では、わずか11分という短い時間の間に、9,11でご主人を失った、アンドレアさんを中心によくまとめてありました、アンドレアさん一行は、アメリカがヒロシマ、ナガサキに原子爆弾を投下し多くの市民を犠牲にしたことを謝罪し、無名の戦争犠牲者を慰霊するため、悲しみを乗り越えて、痛めた脚をひきずり、命の重みを訴えておられる姿に感動しました。
私達はヒロシマ、ナガサキの被害者ですが、同じような被害をアジアの人々に与えた加害者である、ことを忘れてはならないと思います,このことをアンドレアさん達ストンウオークの方々に教えられたと思います。
そして悲惨な加害行為は今でも中東で続いていますが、一日でも早くこの行為を終結させるよう働きかけ、二度と加害者にならない誓いを立てなければと思いました。
(赤司暸雄)