新・まちづくらーの地域づくり日記

日々取り組んでいるまちづくりやむらづくりの様子をご紹介していきます。

都市計画学会「都市空間のつくり方研究会」キックオフミーティングへ参加

2013年02月17日 17時03分29秒 | NPO活動
今日はこれから相生市矢野町の「ふるさと自立計画」策定会議です。
今、現地へ向かう途上です。

さてさて、昨日は都市計画学会の「都市空間のつくり方研究会」のキックオフミーティングに参加してきました。
京都の学芸出版社の会議室でありました。


この研究会は、書籍としても出版されましたが「次世代の関西研究会-都市をつくる仕事」の発展移行版で、今回からは関西支部ではなく本部研究会として動き出すそうです。

『イイ空間』『都市のデザイン』とは・・・というところを掘り下げていくそうです。

メンバーは、若手実務者、研究者、学生で構成するとのことです。
人と自然の博物館の武田先生が代表とのことで、事前に「もう今年40なんで、とても若手とは言えませんが、参加しても良いですか?」とお聞きしたところ、「いいですよ」とお返事いただきましたので、厚かましく参加してきた次第です。

学生も大勢参加しており、まぁそこそこ面白そうな議論ができそうかな??という感じです。

今回は、キックオフミーティングということで、参加希望の方々から自分の「イイ空間」の写真を持ち寄り、その紹介を兼ねて自己紹介するというものでした。

私がご紹介したのは、我が故郷・箕面市の阪急箕面駅前の再開発ビルの地下1階に、平成18年にオープンしたタウンインフォメーションスペース 通称“みのたん”です。
ここはかつてスーパーマーケットが入居していたのですが、平成13年に撤退した後、ずっと空いて廃墟と化していた空間を箕面市が床を取得し、公共施設として再整備、オープンさせたのですね。併せて市立郷土資料館も移設されています。
ちょうど当時は、私がTMO箕面わいわい(株)(現・箕面FMまちそだて(株))にタウンマネージャーとして派遣されていたこともあり、この整備にあたっては、私がファシリテーターを務めるワークショップを開催し、コンテンツ(整備内容)を議論してきました。
そして、このWSでのアイデアは、市の寛大な姿勢によりほとんど全てが採用されたのですが、中でも「畳敷き」を設けることと、箕面市の「特大航空写真」を床にプリントすること、この2点がほんとうに実現できて良かったという想いを持っています。

普通、ビルの地下1階って、あまり人が集うような場所には適さないと思いますが、ここは今やイベントスペース、休憩スペースとして、結構な人だまりができています。

足下に、自分の故郷の全容が見られる、「あっ、ここが自分の家だ!」「ここを、こう通って中学校に通っていた・・・」等々。自分の歴史・ルーツが、このような場所で感じられるのは、ほんとうに貴重ですね。

それとやはり、パブリックスペースを創出していくにあたっては、行政(地元自治体)の思い切りが必要ですね。
今時、財政逼迫というかけ声の下、公共事業は敬遠されがちですが、ここは行政が民間任せではなく、最終的には床を取得して、公共施設として再生させた。
これは、中心市街地の活性化にあたって、民活も良いけど、全てが民間ではなく、行政も応分の負担を!という私の持論を実現してくれた場所である、という意味でも、ほんとうに『イイ空間』だと思っています。

私が、今通っている市町でも、ぜひこの勇気、英断を見せて欲しいものです。
そうすると、都市空間づくり、地域活性化も加速していくようにも思うのですが・・・

ということで、これから会議の会場に向かいます。
そうそう、レッツノートユーザーミーティングについても、ご報告したかったのですが、こちらの方は次の投稿時に。
では、また。