勇気ある若者よ！我の元に集え！！

好き嫌い凄く激しい私でも
あなたといると好きだけになる

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１週間ほど前に、私が『彦龍』の記事を書いた所、４人の勇者が「行ってみたい！」と名乗り出た。
その勇者の名前は、しろ。・まんぞーさん・task２君・ジョンガリン（立候補順）

これはネタの為に行かなアカンだろ！

さっそく私は、４人の勇者にアポイントを取った。
すると、いとも簡単に私を含めた５人のスケジュールがぴったしカンカン！！ブラボー
天は私に味方している！！ヒャホー


「じゃぁ、２９日の木曜日に決定ね♪」
私は、ドキドキ♪ワクワク♪していた。
誰かが時間や集合場所や日にちを勘違いしてしまうかもしれないと心配になった私は、毎日のように、それこそストーカーのように、みんなにメールしまくっていた。

前日になってもみんなの意志は固く、行く気満々だったので、私はウキウキ♪していた。
（あ、この時点でジョンガリンは、「遅刻するかも」って言っていた）


が・・・


当日の早朝、まんぞーさんからメール
『ごめん。風邪引いた。
　もしかしたら、インフルエンザかもしれない』

うん・・・
病気ならしょうがないよね・・・
みんなで満喫してくるよ・・・

少しションボリしていたら、昼頃しろ。からメール。
『ごめん。仕事が入って行けそうにない』


ガーーーン！！！


何だよみんな！
『彦龍』に恐れをなしたか！？
でもここで、task２君まで「行けない」とか言い出したらどうしよう・・・

私は、恐る恐るtask２君にメールした。

『僕は、何があっても行きますよ！』

おぉっ！
なんて心強いお言葉・・・

私は、感激のあまり涙した（少し脚色）

ジョンガリンは『直前になったらメールする』って言っていたので、携帯を握りしめながらソワソワして連絡を待っていたら、
『ごめん。
　やっぱり仕事終りそうにないや。
　でも、飲みには参加できるから』

ブルータス、お前もか・・・
チッ！
どいつもこいつもケツの穴が小さいヤツらだぜ！！
いいもん。
ともちは、task２君と、ラブラブ・ランデブーするもん。

気を取り直して、集合場所に向かった。

Task２君と合流し、事前にまんぞーさんが調べてくれた道順を頼りに、『彦龍』へと向かった。
まんぞーさんのおかげで、『彦龍』にはあっさり着いた。
（まんぞーさん感謝♪）

とりあえず、店構えの写真は撮っておかないとね。

二人で写真を撮っていたら、『彦龍』の扉が開き

「今、写真撮ってた？」

いきなり『彦龍』のオヤジ登場！！ぎゃぴー


ヤ・・・ヤバイ・・・
怒られる・・・（汗）

私は、アウアウしながら、『彦龍』のオヤジの脇をすり抜け、店内に潜入した。

「何だ、客か。
　いらっしゃい」

以外にもオヤジは、快く招き入れてくれた。

１０席ほどの小さな店内は、清潔でもなく、かと言って不潔でもなく、極々フツーのラーメン屋だった。
壁には、沢山のサイン色紙が飾ってあった。

席に座り、キョロキョロと店内を見回していると、
「お姉さん、初めてだよね？
　何か見て来たの？」
とオヤジが尋ねてきたので、私はオドオドしながら、
「あ・・・
　ブログを見て・・・」
と答えたら、
「チッ！
　『アッコにおまかせ！』じゃないのかよ」
って言ったので、たまたま運良く観ていた私は、
「あぁ！
　この間の日曜日にやったヤツですよね！
　観ましたよ」
って言ったら、「そうか、そうか」と嬉しそうに笑った。

早速ラーメンを頼もうとメニューを見たら、『女性向けラーメン』の文字が、どこにも見当たらない。

う～ん・・・
それを食べに来たんだけどな・・・

困った私は、task２君に「何食べる？」って聞いたら、

「僕、『マーボラーメン』にします」
と即答。

こ、こいつ、チャレンジャーだ・・・
そんなアヤシそうな物を頼むなんて・・・

若干２４歳の若者をソンケーした瞬間だった。
悩んだあげく、私は無難に（！？）『彦龍ラーメン』を食べる事にした。

オヤジがラーメンを作っている間、身を乗り出してカウンターの中を覗いたり壁に飾ってある色紙を見たりしていたら、
「写真見る？」
と、オヤジが一冊のアルバムを出してくれた。

そのアルバムには、ダウンタウンを始め、志村けんやら、浅草キッドやら、島崎和歌子やら、キングコングと一緒に、ニッコリ微笑んでる『彦龍』のオヤジの姿があった。

しばらくすると、ラーメンが出来上がった。

私が恐る恐る
「あの・・・
　写真撮ってもイイですか？」
って聞いたら、快く承諾してくれた。

写真も撮り終わり、いよいよ実食である。
まず、匂いをかいでみる。

極フツーのラーメンの匂いだ。

そして、ちょっとドキドキしながら汁を飲んでみた。


んんん・・・？？？


思わず、task２君と顔を見合わせる。


あの・・・


不味くないんですケド・・・！？


「どうだ？不味くないだろう？
　あれは、テレビ用なんだ」

え・・・？
それじゃネタにならないんですケド・・・（汗）

「ちゃんと別に『不味いラーメン』ってのもあるんだよ。
　でもそれは、ホントに不味いんだ」

おいおい・・・
ちゃんと注文する前に教えてくれよ・・・
そしたらそれを頼んだのに・・・

「アッコに喰わせたのなんかヒドイもんだよ。
　俺が作ってからアッコが喰うまで１５分も経ってんだから。
　ありゃ、不味いはずだよ。
　テレビなんか、全部ヤラセだよ。
　『不味いラーメンを作ってくれ』って言われるから、俺は不味いラーメンを作るんだ。
　不味いラーメンを作るのなんか簡単だよ。
　不味いのを作ればいいだけなんだからさ（笑）
　だってさ、もしホントに不味いラーメン屋だったとしたら、すぐに潰れちゃうだろ？
　不味くないからこうしてやっていけるんだよ。
　そりゃ確かに『不味い』って言う客はいるよ。
　でも俺は言ってやるんだ。
　『あんたの口には合わないだけだ』ってな。
　あ、そうそう、お姉さん、俺、本出したんだよ、知ってる？」

オヤジのマシンガントークは止まらない。

「８千冊作ったんだけどさ、８千冊全部売れないと俺には金が入ってこないんだって。
　１冊売れると２円入ってくるんだ。
　１冊１０００円！
　でさ、２週間前に５０冊仕入れたら、あと３冊になったよ。
　凄いだろ？
　これが無くなったら、また仕入れるんだ」

オヤジは、１冊の本を私に差し出した。

ま・・・まさか、私にこれを買えと仰ってるんですか・・・？

とりあえず差し出された本を手に取り、パラパラとめくり、task２君に手渡す。

「ブログ読んだ事ある？
　オモシロイだろ？
　でさ、本を出しましょうって話になった時に、『何の本を出すんだよ』って言ったらさぁ、俺が質問に答えてるあれ？あれを本にするって言うからさぁ、オモシロそうだと思ってね。
　俺も今まで雑誌とかには沢山載った事はあるけど、この本が出た時は嬉しかったね。
　今まで雑誌に載ってた事なんて『たいした事ねぇな』って思ったよ。
　俺、普段は本屋になんか行かないのに、この本が発売された時には思わず行っちゃったよ。
　そしたらさ、たくさん山積みにされてるの。
　俺もう嬉しくって興奮しちゃったよ」

話はまだまだ続く。

「でさ、８千冊全部売れたら、第２弾を出しましょう。って言うからさ、
　『だったら俺の６０年の生き様の本にしてくれ！』って言ったんだ。
　だって、また同じような本出したって売れるわきゃないだろう？
　俺の６０年の歴史の方が、何倍もオモシロイと思うんだよ。
　あんな事とか、こんな話とかよ」

他にも、『放火事件』の話を熱く語ってくれた。
『放火事件』の事をここに書いてしまうと、また大事になりそうだから書かないでおく事にします。
『彦龍』のオヤジは、
「ちょっと顔が出ちゃうとこーゆー事が多くなっちゃうのはしょうがないよな」
って少し寂しそうな笑顔で言っていた。

お店をやっていて嬉しかった事は、渡哲也がプライベートで来てくれた事。
他のタレントさんは仕事で来たのに、渡哲也は違かった。
それから、志村けんと仲良くなった事。
『彦龍』のオヤジは、志村けんの大ファンで、「今までに７回逢った」と、嬉しそうに言ってた。
お店には、志村けんグッズがたくさん置いてあった。

『彦龍』のラーメンは、不味くもなく、かと言って美味しい訳でもなかったけど、『彦龍』のオヤジは、気さくで面白いオヤジだった。
４０分間、一人で喋っていた。
午後７時というかき入れ時に行ったにもかかわらず、私たちの他にお客さんは一人も来なかった。

その後合流したジョンガリンは、『和民』の安さに、偉くカンドーしていた。