近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

三内丸山遺跡:踊る呪術師の姿 縄文中期の土器片に!

2012年02月02日 | 歴史
近年発掘調査された、代表的遺跡について引続き紹介します。

青森市にある国特別史跡「三内丸山遺跡」で出土した縄文時代中期(約4300年前)の土器片から、人が踊る姿を描いたとみられる絵が見つかったと青森県文化財保護課が発表した。

専門家は、シャーマン(呪術師)を描いた国内最古級の出土品の可能性があると指摘している。





写真は、貴重な土器片が見つかった、三内丸山遺跡の土盛り断面図とシャーマンが踊っているような人物画。

同課によると、この土器片の大きさは縦約8cm・横約6cmで、絵は羽根飾りを頭につけ、祭具または弓矢を手に持って踊っているような姿。

縦約4cm・幅約3cm・直径1mmほどの棒のようなもので刻み付けたと見られている。人を描いた縄文土器はまれで、動きのある表現も珍しいという。線描によるシャーマンの人物画としては最古らしい。

同課によると、縄文中期頃は、土偶や動物の形を粘土で立体的に表現することがほとんど。北東北で約4千年前に見られるようになった線による人物画より古く、全国的に見ても珍しいという。

 この土器片は1993年、遺跡中央の盛り土から発掘されていたが、専門家の話によると、その土器に描かれた姿は、北方アジアはシベリアのチュクチ族のシャーマンの踊りに似ているという。チュクチ族もまた高句麗や百済のシャーマニズムを起源にもつ人物が描かれているらしい。

当時の生活道具が多く捨てられていた「盛り土」の中から見つかったらしく、この盛り土からの出土品は約600万点もあり、2年ほど前から整理作業を進めてきたと云う。

同遺跡発掘調査委員会では「祭具を持ったシャーマンが祈り、踊る姿と推測され、貴重な発見だ」と見ている。





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