☆古墳時代前夜 そのⅡ
伊勢遺跡は栗東市と守山市の境界に広がる弥生遺跡で、近年宅地化が進むにつれて、発掘調査が繰り返されてきた。
2004年10月以降、学校新設工事に先立ち、約10,000㎡に及ぶ大掛かりな発掘調査が2005年3月まで実施された。
写真は上から、遥かに霞む三上山、JR栗東駅前の高層マンション、本遺跡発掘現場2点。
北方には、野洲市の三上山が望視出来るランドスケープに恵まれ、南方にはJR栗東駅前の高層マンションを望み、又北側道路を挟んで守山市側に広がる伊勢遺跡が眠る田畑に囲まれるなどの周辺環境に立地する。
本遺跡は栗東・守山両市に跨る大型建物群などから構成される、近江を代表する弥生後期の拠点集落として知られている。
これまで守山市側の本遺跡調査では、一辺が14mほどを測る方形の棟持柱付大型掘立柱建物13基が見つかり、そのうち7基が単なる偶然でなく、計画的に意図された円周線上に配されていたと見られている。
建物形式・規模・配置や出土遺物から生活臭を感じさせない、非日常的生活空間と考えられている。
以上のように、「倭のクニ」の一つとしてやがて統一されていくその成立過程に先立って、当時各集落が生き残りをかけた「争い時代」を物語っている。
伊勢遺跡は栗東市と守山市の境界に広がる弥生遺跡で、近年宅地化が進むにつれて、発掘調査が繰り返されてきた。
2004年10月以降、学校新設工事に先立ち、約10,000㎡に及ぶ大掛かりな発掘調査が2005年3月まで実施された。
写真は上から、遥かに霞む三上山、JR栗東駅前の高層マンション、本遺跡発掘現場2点。
北方には、野洲市の三上山が望視出来るランドスケープに恵まれ、南方にはJR栗東駅前の高層マンションを望み、又北側道路を挟んで守山市側に広がる伊勢遺跡が眠る田畑に囲まれるなどの周辺環境に立地する。
本遺跡は栗東・守山両市に跨る大型建物群などから構成される、近江を代表する弥生後期の拠点集落として知られている。
これまで守山市側の本遺跡調査では、一辺が14mほどを測る方形の棟持柱付大型掘立柱建物13基が見つかり、そのうち7基が単なる偶然でなく、計画的に意図された円周線上に配されていたと見られている。
建物形式・規模・配置や出土遺物から生活臭を感じさせない、非日常的生活空間と考えられている。
以上のように、「倭のクニ」の一つとしてやがて統一されていくその成立過程に先立って、当時各集落が生き残りをかけた「争い時代」を物語っている。