未婚の母と、その子に対する差別

私が、急に結婚したいと思うようになったのには理由があります。

先日、保育園に提出した源泉徴収票が役所から返送されてきました。
その中には、

「あなたは未婚なので、寡婦控除の対象になりません
確定申告をして下さい」

と書かれていました。（なにかと面倒なので、会社には未婚であることは伝えていないため、控除されていた）

おっしゃるとおり、私は未婚です。でも、母親です。

寡婦（寡夫）というのは、つれあいを亡くした人や、
離婚して一人で子供を育てていく人のことをいいます。

しかし、未婚の母は、結婚していないので、
一人で子供を育てていても、寡婦控除が受けられません。

その控除は、27万円です。27万って結構大きくないですか？
27万も収入が違えば、税金もポーンと跳ね上がり、
児童扶養手当の額はドーンと下がり、いろんな弊害があるんです。
保育料なんて、月額1万円以上もあがるんですよ。

そんな不公平はないでしょ！？
人は生まれながらにして平等なんて言ってるけど、
全然平等じゃないじゃん。


未婚の母の子供は、出生届けを提出するときにも差別があり、
”嫡出（正当）でない子”という欄にチェックさせられます。

”正当でない子供”って・・・明らかな差別ですよね？
未婚の母の子でも、結婚して生まれた子と何も変わらない
普通の子供なのに。

数年前までは、戸籍などに記載される文言でも差別していて、
結婚して生まれた子供は”長男”と記載されるところが
未婚の母の子供は”子”と記載されていたそうです。


さらに、未婚の母が結婚するとき、さらにひどい差別があります。

通常、離婚して子供を育てている人が結婚する場合、
自分の子供と相手の養子縁組をしますが、
未婚の母が結婚する場合は、相手と子供はもちろん、
驚くべき事に、子供と自分も養子縁組する必要があります。

すなわち、我が子なのに、戸籍上は”養子”と”養母”になるんです。
これって、どんな嫌がらせかと思いますよね！？
戸籍制度には、こんな未婚の母差別が存在するんです。

不倫して、自分で”未婚の母”という道を選んだ人ならまだしも、
男性の勝手で、思いがけず・・・という人もたくさんいます。
好きな人との間に子供ができ、通常なら”授かり婚”をすべきところを、
身勝手な男性のせいで、やむなく”未婚の母”を選んだ人も
たくさんいるんです。

それなのに、政府はこんなあからさまな人権侵害をしてるんです。
人は生まれながらにして平等なんかじゃないんです。

差別を無くそう・・・なんて言ってるけど、日本という国が
国を挙げてやってる差別があるんですから、ちゃんちゃらおかしい。

結婚したら、ぼっちゃんと戸籍上は”実の母子”ではなくなります。
でも、未婚の母の子としての差別は、とりあえずなくなります。
それに、私たちは紛れもなく”実の母子”ですから。

思いがけず未婚の母になった私は、未婚の母歴2年7ヶ月ですが、
まだまだ、未婚の母とその子に対する差別には慣れていないし、
これから慣れる自信もありません。

だから、結婚したいな～と思い始めました。
来年、またこの時期に同じ思いをするのはイヤだから、
今年中に・・・と。













賛否両論あるかと思いますが、心無いコメントはお控えください。
そのようなコメントは削除させていただきます。
私も傷つきますし、他にも未婚の母の方が、たくさんいらっしゃるので。

↓ポチッとしていただけたらうれしいです！