能率技師のメモ帳

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中小企業診断士・特定社会保険労務士のソーシャル備忘録

格差固定 下流社会10年後調査から見える実態 江戸時代への回帰が始まっている?ニッポン社会

2016年07月30日 | 本と雑誌

ビッグデータ、統計学、データマイニング・・・最近では、データサイエンティストという職業が脚光を浴びています。

 

年収1000万円以上ある国民は、全人口の4.1%・・・

生涯未婚の人は、男性で20%、女性で10%・・・

組織に入り管理職になれるのは30%・・・

 

社会でのいろいろな出来事がデータや数字で語られるようになってきました。

格差固定 下流社会10年後調査から見える実態

三浦展著  光文社刊  1500

 

内閣府調査と三菱総合研究所調査の数字を、クールに客観的に分析し、「格差固定」という結果を導き出した一冊。

いろいろと考えさせられる一冊です。


著者の三浦さんは、社会デザイン研究家。

「下流社会」「第4の消費」といったコンセプトを世に出したマーケターです。

 

下流の人たちが43%。昭和35年並みの生活レベルになった日本。

この10年で、下流化へのスピードが加速化しているとのことです。

相対的な比較で、公務員が上流になり、民(たみ)の多くは下層に低落していく・・・。

恐ろしい世界です。

一言でいうと、今の日本・・・士農工商という身分制度のあった江戸時代に近づきつつあるということでしょうか?

1割の武士層と9割の民の江戸時代。

現在は、9割のサラリーマンと1割の自営業者や公務員。

世界史を見ても、「民」の活力のない国家は衰退していきます。

 

目次

第1章 階層格差の実態 持てる者は富み、富める者同士が結びつく

第2章 格差固定の実態 落ちるのは簡単だが、上がるのは難しい

第3章 職業別分析 公務員が上流だという新封建社会

第4章 政治と政策 自民党に投票したのは夫婦のみ世帯という不快な結果

第5章 メディア インターネットが政治を保守化させた

第6章 消費意識 下流は精一杯 上流は欲しいものがない

第7章 コミュニティとコミュニケーション 若い世代はソーシャル系と文化的オブノミア シニアはUBRCに注目

第8章 将来展望 行きたい時代はバブル時代。学生、非正規雇用、無職は江戸時代も多い

 

同書で、マーカーを引いた部分を紹介させていただきます。

 

軽自動車と中古車と、2000万円以上の外車が売れる時代

 

年収400万円と、1000万円に階層の切れ目

 

かちかち婚 勝ち組の女性と勝ち組の男性が結婚する

 

上位9%が59%の資産を保有し、下位49%は4%しか保有しない

 

階層上昇するためには時間も金もかかる

 

年功序列で年収も貯蓄も多い公務員

 

年収1000万円以上は自民党、100万円未満は無投票

 

SNSは「保守」に有利

 

35歳~49歳下流の生活は厳しい 普段の生活で精一杯が70%

 

上流は欲しいものがない

 

昼食費は400円 コンビニ弁当は現代日本の国民食

 

ファストファッションが普及し、階層差を見えなくした

 

SNS活用者は文化的オムニボア(雑食)

 

シニアで高い学習意欲 注目されるUBRC(大学連携高齢者住宅)

 

未来は明るいは2.5%  


お気楽な主婦

 

客観的なデータ、マーケティング手法でニッポンの社会を分析した価値ある同書。

ぜひ、手に取っていただきたい一冊です。

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