能率技師のメモ帳 中小企業診断士&社会保険労務士のワクワク広島ライフ

マネジメント理論を世のため人のために役立てるために・・・経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

SEKAI NO OWARIの世界 カリスマバンドの神話空間を探る・・・土曜日朝のセカオワ

2016年02月28日 | 音楽

週末の土曜日の朝・・・。

必ず、セカオワのアルバム「Tree」で土曜日をスタートします。

お休みモードへの切り替えです・・・たとえ、仕事があっても・・・

SEKAI NO OWARI・・・久々に、ドキドキ感、ワクワク感のあるバンド。

 

先日も、若い人たちと飲み屋でカラオケ・・・。

「えっ、セカオワなんて歌うんですか?・・・」

大きなお世話です・・・セカオワの世界は、年齢を超越します・・・笑。

RPGで結構盛り上がり、よせばいいのに、Dragon Nightまで行っちゃいました・・・持ち歌盗ってゴメン!

 

謎だったセカオワの世界も少しずつ、明らかになってきました。

Fukaseくん、Saoriくん、リーダーNakajinくん、そしてDJ LOVEくん。

よくもまあ、これだけの才能が集まったと、感心!

 

そのセカオワの世界を、宗教学者の視点で解説した一冊が刊行されました。

著者の中村さんは、東大大学院で宗教学を専攻した文筆家。57歳。

セカオワだけで、200ページを超える著作を出されました。

SEKAI NO OWARIの世界 カリスマバンドの神話空間を探る

中村圭志著  サンガ刊  1400円税

 

◆目次

1 終末・・・幻の命

2 カリスマ・・・スターライトパレード

3 死・・・眠り姫

4 テロス・・・RPG

5 公案・・・Death Disco

6 アルケミー・・・炎と森のカーニバル

7 超越・・・Dragon Night

8 全曲の私的ガイド

 

著者中村さんも、小職と同じように、Fukaseくんの世界に魅了されていることが、同書から伝わってきます。

 

著者は、セカオワの特徴として、

1 子供っぽさ

2 理屈っぽさ

3 越境性

をあげています。

そして、この4年間の中で、

青春バンドからアニソン型J-POP、そしてサーカス団型カーニバルに進化。

今では、お茶の間総合芸術となっていると指摘しています。

 

ウンウン、まさに、そのとおりだと思います。

 

中2病バンドだとか、意味分かんねえといった声のあることも知っています・・・。

しょせん音楽なので、好みや趣味、嗜好性の話です。

 

著者の言う、「セカオワと新世紀エヴアンゲンオン似ている説」にも賛同!

碇シンジがFukaseくんであれば、Saoriくんは綾波レイ・・・ですね。

 

「RPG」の歌詞・・・。

この曲は、FukaseくんとSaoriくんが喧嘩、仲直りのために曲を作ろうということになり、「空は澄み渡り 海を目指して歩く」の部分を彼女が作詞、そのほかは彼が作ったそうです。

中学時代からメンタル部分ですごいダメージを受けたFukaseくん・・・ADHD(注意欠陥多動性)やパニック障害で、最後は入院・・・それに、寄り添い、励ますSaoriくん・・・微笑ましい世界です。

高校もちゃんと行けなかった天才Fukaseくん・・・。

音大を出たピアニストSaoriくん、大学院で工学を学んだNakajinくん、明るいムードメーカーのDJ LOVEくん・・・異なる才能が天才を支えるというフォーメーション。

これは、ドラッカー博士が唱えた「未来の経営・マネジメント」組織に近いものがあると思います。

毎日のようにテレビに出てくるJ-POPやK-POPは、メンバーみんなが同質化・・・スタイル良くてカッコよくてコスチュームもおんなじで、ダンスもピッタリ合っています。

異質の集合体セカオワと対極・・・ジャニーズあたりで、トランシーバーをマイクがわりに歌う・・・なんてことをしたら、グループから外されます・・・笑。


まずは、一人200万円ずつ出して、ライヴハウスを造る。

その頃は、きっとビンボーだったでしょうに・・・。

ビートルズだって、ストーンズだって出来なかったこと・・・。

まさに、ビジョンマネジメント!

スゴい、セカオワです。


それに、Fukaseさんと両親との関係・・・。

良好だったといいます。

ボクの息子だったら、家を追い出したかも・・・。

出来たご両親です。

彼も言っています。

「ボクと同じような悩む人たちのためにも、成功しないと!」

 

「方法」という悪魔に憑りつかれないで

「目的」という大事なものを思い出して・・・(RPG)

 

これって、VE・・・バリューエンジニアリングじゃありませんか?

目的-手段で機能を追求するVE。

原因-結果の関係で「犯人探し」をするQC(品質管理)とは異なり、VEは「恋人探し」と言われています(余談です)。

 

「世間」という悪魔に惑わされないで

自分だけが決めた「答え」を探して(RPG)

 

そうそう、そのとおり!

 

人はそれぞれ「正義」があって、争いあうのは仕方ないのかも知れない

だけど僕の嫌いな「彼」も彼なりの理由があると思うんだ(Dragon Night)

 

セカオワの創作スタイルでは、多作はムリ。

しかたありません・・・。

全てを振り絞って絞り出すクリエイティビティ・・・一曲一曲が、彼らのスピリット・・・。

量産に走らず、いい曲をじっくりと時間をかけて、創り続けて欲しいものです。

 

セカオワ論を語り始めると、一日終わっちゃいそうです。

 

セカオワ・・・。

今度、ピエロのコスプレで、コンサートに乗り込んでみたいと思います・・・笑。

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