tomitaikyoブログ

富退教(富山県退職教職員協議会)事務局からの情報発信です。会員の親睦を中心に教育現場への支援など様々な活動をしています。

介護の日…

2015年11月12日 | 日記

 昨日(11/11)は、11(イイ)日・11(イイ)日と読んで「介護の日」だったとのことです。※蛇足…中国では1が並ぶことから「独身の日」だそうですが…。
 昨日のNHK「まいあさラジオ~生活の見方・私の視点~」でも「介護の日」にちなんでか、安倍政権の介護離職ゼロについて取り上げていました。先日の北陸朝日放送の「朝まで生テレビ」の中でも介護離職について討論していました。介護のために離職せざるを得ない人たちが年間約10万人いるらしいのです。このように大勢いますが、安倍政権が考えている「新3本の矢」の一つとして「2020年代初頭までに介護離職ゼロ」にするというスローガンはかなり実現性に乏しいようです。私のような素人が考えても想像がつきます。つまりは、いくら施設を作っても介護人材がいなければ全く意味を成さないのです。

 政府が目指すべきは、「家族の介護を理由に仕事を辞める離職者ゼロ」ではなく、まずは「介護職に従事する人」をつなぎ止め増やさなければ、肝心の介護をする人がいなくなるとのことです。施設に空きがあっても、職員不足のために入所待機者がいるとの指摘もあります。介護業界が如何に人手不足か、それは過酷で低賃金などの問題でもあり、このことについての対策抜きには「介護離職ゼロ」は絵に描いた餅になるというわけです。これまで安倍政権は介護報酬の引き下げや介護費用の負担増など、政策としてはどちらかというと「各家庭で介護せよ」という方針でした。これでは逆行していたのです。ヘンです?

 個人的には幸いなことに介護離職に及ばずに済みました。しかし、今度は私たちのような高齢者が、介護のために家族を苦しめないよう、介護保険を圧迫しないよう、出来るだけ健康寿命を長く保つよう努力しなければいけないなぁと「介護の日」に改めて思いました。皆さん健康寿命保持に努力しましょう。(土)