ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

「母の白檀扇子と小物」

2014-05-23 18:42:23 | 着物・古布

 

父が歯医者に行くので、立ち寄りました。

「これは整理してくれ」と持ってきたものが写真のものです。

 

写真の横壇模様のもの、私がどこで手に入れたのだったか、幅の広い、まぁチロリアンテープ?

何色か持っていたのですが、飾りにしては幅が広すぎて使いどころがないからあげる…といったら、

母はカットして縫い合わせて、ポーチにしたわけです。     

あらら、こうすりゃよかった…だったのですが、まああっちこっちから出てきます。

これなんかは、元々の「地」だけになって、柄糸は擦り切れて、もうありません。

底部分のグリーンが、元の柄でした。色ももっと鮮やかでした。よく使ったのでしょうねぇ。

 

         

 

そして中には…またまたポーチ…。

なんでも「いれもの」に入れないと気が済まないひとでしたから、

バッグの中にはいろんな大きさのポーチがはいっていて、よく整理されていました。

 

     

 

中身のこちらなんか、もうもう、言葉もありません。

化粧品店などでもらう「見本」のケース、きちんと使って洗って乾かし、別のものを入れて持ち歩く…。

 

     

 

これ、ラップに包んであるので、なんとなく汚く見えますが、

残り少なくなった口紅を取り出して詰め込んであります。

紅筆はもちろん、ちゃんと毛糸で編んだケースに入ってました。

 

     

 

さすがにクリームなどは変質していますので、これは捨てなきゃなりませんが、

写真には撮っておこうと思います。

 

さてこのほかに、母が大事にしていた白檀の扇子が出てきました。

 

     

 

藍染めの扇子袋にはいっていましたが、たぶんこれ50年以上経ってます。

そのためほとんど匂いがなくなっています。

鼻をくっつけるようにしてクンクン嗅ぐと、ようやくあぁこの匂い、そうそう…という感じ。

濡れ布巾でこすってみましたが、さすがに元に戻るところまで行きませんでした。

 

最近安く売られている白檀の扇子は、ほとんどが「匂いをつけたもの」です。

本物は数も少なく、柄の加工がそれほど繊細でないものでも、3万4万しますし、

細かい細工物は6枚とか8万します。

これもほんとにさみしい話ですが、あの「ウコンのふろしき」と同じで、

「○○の何々」というと、本物と偽物があっても、それで通してしまう…。

本当は「ウコン色に染めたふろしき」だったり「白檀の香りをつけた別の木の扇子」だったりするのに。

それがわかったうえで、本物は高いから防虫剤も入れて使う、とか、

匂いがなくなったらアロマオイルをつけて楽しむ…それならいいのですが。

 

質問サイトで「匂いがしなくなった。どうすれば匂いが復活するか」というのがありました。

当たり前のように「オイルを売ってますよ」が答え。

一人「濡れた布でこすって戻らなきゃ、元々が本物の白檀じゃない」…読んだ人はびっくりしたでしょう。

白檀は紫外線に当たると、香りが飛びます。でも表面だけなので、こするとまた匂うわけです。

白檀の扇子を桐の箱に入れて保管するのは、高いから…だけじゃなく、光を遮断し、

湿度を適度に保つためです。持ち歩くときも、面倒でも光の入らない素材の扇子袋に入れてください。

香木や置物などは、表面にやすりをかければ、また香ります。

 

知らないままオイルを付けて使うことも、何の問題もありませんが、

「それが白檀というものだ」とは、思ってほしくないですね。

シャネルやゲランの香水なら「本物」であることをきにするのでしょうから、

それと同じように「白檀」ってどういうものか…は知っておいてほしいものです。

 

こまごました母のもの、これもまた「思い切り」が必要です。

父が簡単に「もう全部擦り切れちゃって使えないだろ。それは捨てればいいよ」といったので、

「男と女のモノを捨てる基準は違うよ」と、思わずいいました。

少々擦り切れていても「私基準」で、残すものは決めます。

それにしてもおかぁちゃん…追い越せません、あなたのことは…。 


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6 コメント

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Unknown (惠)
2014-05-23 23:36:10
母の物を整理していたら
出て来るわ 出て来るわ
小袋 中袋 大袋
あまり古い物は無かったのですが
未使用品の手作り袋も ざっくざく
(大判小判で無いのが残念)

バックの中には 必ず袋が1つ2つ入っていて
纏めましたら 段ボール2個分ありました。

母も同じ様な年代なので
似ているのでしょうかねぇ
Unknown (古布遊び)
2014-05-24 07:52:44
白檀の扇子というと子供のころ母が持っていたのを思い出します。
くんくんと匂いを嗅いでいました。
あれは本物?偽物?
アロマオイルで匂いを付けるとは知りませんでした!
Unknown (とんぼ)
2014-05-24 14:14:42
惠様

昔は今みたいに、しゃれたポーチだのケースだの、
なかったでしょうから、なんでも袋にしてとっておく、
それを使う…だったんでしょうね。
年代でしょうね。昔の人は、針もよく持ちましたから。

ちょっとのハギレもつないで、巾着やらポーチやらにして
我が家も山ほどあります。
Unknown (とんぼ)
2014-05-24 14:16:41
古布遊び様

私も母のこの扇子は、さわらしてももらえませんでした。
ほどよい香りであったころに、もらいたかったわぁぁぁ。

扇子用香水もあると聞いて、びっくりです。
なんだかなぁと思いました。
Unknown (よーでる)
2014-05-25 11:49:24
白檀の扇子「本物なら濡れ布巾でこすれば匂いが戻る」とは初めて知りました!!
うちにも有ります!!50年とはいきませんが、30年ほど昔の物が。
当然匂いなんてしませんが、試しに濡れ布巾で拭いてみます。
本物だったらいいなぁ・・・
Unknown (とんぼ)
2014-05-25 20:21:32
よーでる様

30年前くらいだと、本物のほうが多いのではないかなと。
父の話だと、もう拭いてもあまり匂わなくなってからは、
水に突っ込んでバシャバシャゴシゴシやってたよ…。
おかーさま、やりすぎ…。

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