かわいい柄でしょう。こっぽりです。
着物の柄は「なんでもあり」ではありますが、履物の柄はこっぽりくらいしか見たことがありません。
草履柄とかゲタ柄とか…ははは、あんまり…考えられませんね。
でもこっぽりは別。昔母が「こっぽりの柄は、『いつまでも元気で歩いていけるように』という親心でもある」
というような話をしていましたっけ。
依頼主の友人は「七五三の着物をいろいろ見たけれど、なんだかゴチャついてて…」と言ってましたので、
この柄を勧めたとき、こういう柄付けのほうがスッキリしていていいね、と即決でした。
昨日、着物が我が家に届き、取りに来た友人も絶賛して持ち帰っていきました。よかった!
地色は私の持っている和色の本から選んで、本ごと送り、「この色で」とお願いしました。
真っ赤よりわずかに暗みがあって、落ち着きを感じる「唐紅」という赤です。ほんとにピッタリ同じ色!
私の腕では、パソコンで正確な色が出せません。ほんとに残念ですー。
前側、ちょっとたたんだままですが…。染めをお願いしたのは以前にもお世話になった
京都の「染工房 遊」さんです。
遊さんの工房には「遊小紋」というセミ・オーダーの「あつらえ染」があります。
地色と柄を選んで染めていただくのですが、細かい注文にも応じてくださいます。
たとえば今回のこっぽりは、元はこんな感じ…。これは遊小紋のなかの「十三参り」用の柄です。
十三参りは体の大きさも本人のイメージも、7才とは違いますから、七五三の7才用にするために、
こっぽりの大小、入れる位置や柄の数、またこっぽり以外に柄をいれるとか、
そういう細かいオーダーも、何度も「図案」の状態でメール交換してくださいました。
こっぽりだけでは寂しいので「ウサギ」というお話しが出て、普通の白ウサギ、こちらの大人用の柄が
候補に挙がりましたが、別の小紋の「着物着て、楽器持ってるウサさんのほうがいい」ということになりました。
それでこんな感じになったわけです。チョッとムリして拡大しました。
地もようも見えると思いますが、「葡萄唐草」です。一越などのちりめんもいいですが、
地もようがあると、品格と同時に優雅さも感じます。
いろいろオーダーに応じていただけるので「オリジナル」に近いものになりますね。
価格も大人ものの小紋よりは割安です。ちゃんと友八掛!
さて、この着物で…ということで、想像しつつあれこれ揃えたものをのせてみました。
赤には金が合うので、帯は金系、置いてあるうす緑のものは「しごき」ですが、帯揚げも同色です。
やはり補色対比に近いほうが、おさまりがいいと思いましたので。
おいてありませんが帯締めは生成りの「丸ぐけ」です。
襦袢も一緒に誂えました。半襟は着物がハッキリしているので淡い色目にし、花柄が多い中で
探しまくって「鳥さん」が入っているものをみつけました。
悩んでいたかんざし、あんみつ姫さま風はやめてあっさりと、かわりに飾り櫛を挿すことになりました。
ほぼ準備は整いました。
七五三の準備お手伝いは、ほんとに楽しいです。私には女の子がいませんでしたので、
イトコの孫やらに「いつでも手伝うよー」と、売り込んでいます。
ひとつお仕事が終わりましたので(あとほんの一仕事を残すのみです)、またまたお片づけの始まりで、
昨日は昼間のうちに古い本棚を1個、処分すべく、本をより分け、箱詰めし…汗かきました。
くたびれた日でしたが、夕方飛ぶようにしてやってきた友人も大絶賛して持ち帰りましたので、疲れも吹っ飛びました。
やっぱキモノっていいなぁ!
こちらの工房では、ほんとに良心的にお仕事してくださいます。
価格的にも、普通の呉服屋さんで頼むより、
いわば「野菜の産直」と同じで…ってすごいたとえですけど、
そこで染めてくださるので、割安です。
ほんとに、何回も着てほしいですねぇ。写真いただいたら、また載せますね。
七五三だけではなく、お正月もお雛祭りも、
着て欲しいな~
子供の着物姿、本当にかわいいですから^^
私も着画を楽しみにしてます~♪
以前私が染めていただいたものなど見せたり、
HPも一緒に覗いたら、ぜひお願いしたいって、
言ってくれまして…。
娘さんのお婿さん側のご一族が、本物志向のかたで、
うるさくはないけれど、友人としても親として
娘に恥はかかせたくないしって。
そのために準備してきたから誂えるといってました。
おばぁちゃんはタイヘンですわ。
着装の写真は、私にも送ってくれるとのことで、
私も楽しみにしています。
帯や小物とのコーデもおしゃれで頼まれたお友達が喜ばれた様子わかります。
着装した姿を楽しみにしています。